探偵物語の紹介:2007年日本映画。古いアパートに引っ越してきた高島雷太は、隣の部屋に住む同じ名前の探偵・風間雷太と仲良くなります。少しして、風間を訪ねてきた真奈美が臓器を抜き取られた惨殺死体で発見されました。風間が調べていると、同じように臓器を抜きとられた律子の死体が発見されます。事件を調べる風間は容疑者として警察に追われ、高島も巻き込まれますが…という内容の三池崇史監督のバイオレンス・ミステリー映画です。
監督:三池崇史 出演者:中山一也(風間雷太)、真木蔵人(高島雷太)、長谷川朝晴(長峰)、菊池亜希子(美佳)、井上晴美、阿藤快、渡辺裕之、IZAM、角田信朗、風間トオルほか
映画「探偵物語(2007年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「探偵物語(2007年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「探偵物語(2007年)」解説
この解説記事には映画「探偵物語(2007年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
探偵物語のネタバレあらすじ:起
高島雷太は古いアパートに引っ越してきます。手伝いをした友人が「雷太、焼肉おごれよ!」と言うと、隣の住人が怒って出てきました。隣の住人も名前が雷太でした。同じ名前という事で、その夜、高島の家に隣の住人の風間雷太が「引っ越し祝いをやろう」と押しかけてきます。
時計は深夜1時を回っていました。探偵稼業の風間の部屋に、井上真奈美という女性が訪ねてきます。「長峰にアパートを聞いた」と言う真奈美に、風間は「遅いから明日事務所に来て!」と言って帰します。夜道を帰る真奈美が何者かに襲われました。翌朝真奈美は惨殺死体で発見され、死体からは肝臓が抜き取られていました。
真奈美の足取りを調べた刑事の芝原らは、風間を取り調べます。風間は元刑事で、芝原は元上司でした。芝原は事情を聞いたあと「昨夜なぜ事情を聞いてやらなかったんだ!」と風間に説教します。一方、高島は風間が部屋に忘れて帰った携帯電話を、風間の探偵事務所に届けに行っていました。事務所には太ももをあらわにして昼寝をする美佳がいます。
美佳を起こすと事務所に案内されました。壁には奇妙でグロテスクな絵画が飾られています。美佳が「青山幽樹の絵です」と言うと、部屋にいた長峰が説明します。美佳に一目ぼれした高島は「僕もファンです」と言います。
探偵物語のネタバレあらすじ:承
風間は独自に真奈美の調査を始めます。真奈美の同僚から「ストーカー被害に遭って、不安そうにしていた」と聞きます。そのころストーカーの松山は、隠し撮りした真奈美の写真を見ながら自慰にふけっていました。
夜になり風間は行きつけのバーで酒を飲んでいました。テレビでは二人目の犠牲者、浅沼律子の死体が発見されたと報道されています。律子は腎臓を抜き取られていました。テレビ画面を見入る風間に対し、マスターは動揺していました。一方、芝原らは、現場で風間が愛用していた万年筆を見つけていました。
青山幽樹の個展会場では、スタッフたちが準備に追われています。その時、一人の女性スタッフが新作を見て「これ贋作だ」と言います。高島は青山幽樹の個展のチケットを持って美佳を誘います。会場に着くと必死で見る美佳に対し、高島は美佳の足ばかり眺めていました。
その時、美佳がおしっこを漏らしてしまいます。トイレで濡れた服や靴を洗っていると、使用禁止のトイレから血が流れていました。扉を開けると、贋作だと言ったスタッフが肺を抜き取られて殺されていました。現場で芝原らは、風間愛用のライターを見つけます。
探偵物語のネタバレあらすじ:転
容疑者として追われる身になった風間は、長峰の手配でホテルにいました。そこで風間は美佳を使って高島を誘い出します。喜んだ高島が出向くと、風間は「真奈美のパソコンをハッキングしてくれ」と頼みます。高島が調べると、真奈美は彼氏もいなく、特に何も見つかりませんでしたが、青山幽樹のファンだと分かります。身動きの取れない風間は友人の女探偵に続きを調べてもらう事にします。
一方、警察に通報された風間は、高島と一緒にバーのマスターの部屋に逃げ込みます。そしてマスターが律子の不倫相手であったことを知ります。「律子はウチの店に来るようになっていから旦那の愚痴ばかり言っていた。話を聞くうち不倫関係になり、3ケ月前に夫と大喧嘩をして、家を飛び出し僕の部屋で一緒に住んでいたものの、一週間前にいなくなった」とマスターは言います。
そのころ芝原らはストーカーの松山を逮捕します。しかし風間は、殺された3人が青山幽樹のファンだったという共通点を見つけ、「松山は犯人じゃない」と断言します。女探偵は青山幽樹の家族関係を調べ上げます。青山幽樹は妻が死んだあと秋村みずきと暮らし、マホという娘が生まれました。一方では瀬戸マサミという愛人がいて、二人の間には息子がいました。
探偵物語の結末
風間は息子の名前を聞いて、それが長峰だと分かります。4つの臓器医学思想家シュタイナーに傾倒していた青山幽樹は、死んだマサミの臓器を取り出し、ミキサーで潰し絵の具にして「マサミに永遠の命を与える」と言いながらマサミの絵をかきはじめました。その様子を、幼い長峰が見つめていました。
そのころ長峰は青山幽樹の親戚だと言って美佳を画廊に案内していました。そこで美佳は青山幽樹の白骨死体を見つけます。そして拘束された美佳は、長峰が青山幽樹になりきっている姿を見ます。長峰は「マサミの絵を仕上げ、蘇らせる」と言って美佳に向き合います。青山幽樹を殺したのは長峰でした。
その後、長峰は青山幽樹になりきり絵を描いていました。その絵を見て「贋作だ、偽物だ」と言っていたのが真奈美、律子、個展のスタッフの3人でした。それぞれ臓器を抜き取り、後は美佳から心臓を抜き取るだけでした。そこへ風間と高島がやって来ます。二人を前に、長峰は「青山幽樹だ」と言って話し始めます。
すると女探偵がマホを連れてきます。マホは長峰を見て「お父さんじゃない」と言います。風間が飛びかかりもみ合いになりました。風間がベランダから転落し、女探偵の攻撃で長峰が倒れます。するとマホが長峰の胸をナイフで突き刺します。長峰は立ち上がり、自分の血を絵にふりかけ「これで完成だ」と言って死にました。
事件が解決し、高島が「会社を辞めた」と風間に言います。風間は「探偵をやらないか?」と誘うのでした。
以上、映画「探偵物語」のあらすじと結末でした。
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