映画「テキーラ・サンライズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
テキーラ・サンライズの紹介：1988年アメリカ映画。『チャイナタウン』等の名脚本家が監督したサスペンス映画だが、元麻薬の売人とその親友の刑事、二人に愛されるレストランのオーナーの三角関係のメロドラマの色彩が濃厚。西部劇の監督として名高いバッド・ベティカーが判事の役でちょっとだけ出演しています。
監督：ロバート・タウン 出演者：メル・ギブソン（デイル・マキュージック“マック”）、カート・ラッセル（ニック・フレシア）、ミシェル・ファイファー（ジョアン・ヴァレナーリ）、ラウル・ジュリア（エスカランテ）、J・T・ウォルシュ（ハル・マグワイア）、ほか
この解説記事には映画「テキーラ・サンライズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
南カリフォルニアに住むマックはかつて伝説的麻薬ディーラーだったが、今は、別れた妻や従弟のグレッグの金の無心に困っているものの、農機具を売る堅気の仕事をしている。しかし過去のしがらみを断ち切れないでいた。マックの高校時代からの友人であるロサンゼルス郡刑事のニックは、DEA（麻薬取締局）捜査官マグワイアがマックを逮捕するべく彼が常連になっているレストランを盗聴していることを知る。彼が昔の仕事から足を洗っていることを確認するために、そのレストランで食事中のマックのテーブルにニックは行く。そこで彼はレストランを兄と二人で経営するジョアンと出会う。彼女が目当てでマックはこのレストランに通っていた。
連邦政府から来てニックのオフィスを占拠し親友を陥れようとしているマグワイアをニックは嫌っていたが、マグワイアはメキシコの麻薬王カルロスが間もなくコカインをもって街に来るという情報をニックに明かす。カルロスはマックの友人で命の恩人だった。そしてマック以外にカルロスの顔を知る者はここにはいない。マックを利用してカルロスが逮捕できればマックは起訴させないと言われてニックも心が動く。 レストランのシェフであるニノが酒酔い運転でつかまりジョアンが引き取りに行く。身に覚えのない麻薬売買との関係を詮索するマグワイアを前に堂々としているジョアンにニックは感心する。違反をもみ消してニノを返してくれたニックをジョアンは信頼する。二人は付き合い始める。カルロスとマックの関係もジョアンは教わる。
ジョアンはマックに手紙でパーティーへのケータリングを頼まれる。警察はカルロスを迎えるパーティーと考えてマックの海辺の家を見張るが、それは息子コディーの誕生パーティーで客はほとんど子供だった。マックを疑ったことを後悔したジョアンはパーティーが行われることが手紙を読む前にニックから教えられていたことを話す。マックは親友がジョアンに自分のことを悪く言っていたことに傷つく。ジョアンもニックによって捜査に利用されたことに気づいて彼を拒絶する。ニックは既に本気で彼女を愛していたが、ジョアンの方はおずおずと彼女に愛を告白したマックに魅かれ始めていた。
仲良くなったコディーに呼ばれてジョアンはマックの留守中に家を訪れてコディーにスパゲッティーを作ってあげる。帰ってきたマックとジョアンはわだかまりを解いて愛し合う。それを監視しているのはメキシコの刑事エスカランテとその部下だった。エスカランテはマグワイアの情報源で、カルロスの顔を知っているということで捜査に参加していた。夜、エスカランテは密かにマックに接触する。エスカランテこそカルロスその人だった。
マグワイアに情報を流していたグレッグをエスカランテの部下が殺したことから、ニックはエスカランテの正体を見抜く。カルロスは彼の顔を知ったジョアンを殺すことをマックに同意させようとするが、マックは隙をついてカルロスのヨットからジョアンと共に大金の詰まったボートで逃げる。マックはジョアンにプロポーズしてから彼女をニックに託してカルロスにボートの金を返しに行く。ジョアンを守るためにカルロスを殺す覚悟だった。 カルロスとマックはもみ合いになり、結局カルロスが銃で腹に致命傷を負う。だが、彼にとどめをさしたのはマグワイアの放った銃弾だった。度重なる失態を隠すためにマグワイアはマックも殺そうとするが、ニックが間に合ってマグワイアを射殺する。ボートから漏れたガソリンが引火して爆発した埠頭をマックは逃げる。 ニックはビーチにジョアンを呼び出す。港湾警察のボートに送られてきたマックに向かって彼女が駆け出し波の間で二人が抱きしめ合うのをニックは遠くから見守る。
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