テスの紹介:1979年フランス,イギリス映画。文豪トーマス・ハーディの同名原作を元に、ポランスキー監督が見事なロケーション効果を活かして悲劇のヒロインを描く。アカデミー賞では作品賞候補となり、主演を務めたナスターシャ・キンスキーが一躍スターダムにのし上がった。
監督:ロマン・ポランスキー 出演:ナスターシャ・キンスキー(テス・ダービフィールド)、ピーター・ファース(エンジェル・クレア)、リー・ローソン(アレック・ダーバヴィル)、ジョン・コリン(ジョン・ダービフィールド)
映画「テス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「テス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
テスの予告編 動画
映画「テス」解説
この解説記事には映画「テス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
テスのネタバレあらすじ:起
1870年代の大不況時、ウェセックスの田舎道をとぼとぼと歩いていた貧しい農夫ジョン・ダービフィールドは偶然出会った村の牧師から、自分が貴族ダーバヴィルと縁続きにあることを知らされます。その事を妻に聞かせると、彼女は早速自分たちの美しい娘テスをダーバヴィルの館へ連れていきます。ダービフィールド夫妻は貧しく子沢山で、その縁故が少しでも金づるになればいいとの考えからでした。
テスのネタバレあらすじ:承
話がつき、テスはダーバヴィル家で鶏の世話などの雑用をするようになります。やがて彼女が初めて屋敷に来たときから目をつけていた同家の息子アレックがテスを誘惑。処女を奪い、そのまま関係を持ち続けます。アレックとの仲を精算しようとテスは実家へ。しかし彼女は妊娠しており、子供を産むことに。しかし赤ん坊はひ弱く、数週間で死んでしまいます。
テスのネタバレあらすじ:転
テスは家を離れ、酪農場で仕事口を見つけると、毎日乳搾りに精を出します。そこで牧師の息子のエンジェルと出会った彼女は彼と恋仲に。エンジェルはテスに結婚を申し込みます。しかしアレックとの過去のある彼女は躊躇。そして一切を告白した手紙をエンジェルの部屋に置いておくのですが、彼はまるでショックの色を見せません。自分の過去を許してくれたと思ったテスはエンジェルと結婚します。ところが手紙は読まれていなかったのです。結婚式当日になってそれに気づいたテスが手紙の内容を直接話すと、エンジェルはひどくショックをうけてそのまま家出をしてしまいます。
テスの結末
そのまま1人で働くことになったテスの前に再びアレックの姿が。貧乏で苦しむ彼女はやむを得ず憎んでいる彼と同居することになります。やがてブラジルに逃げ出していたエンジェルがイギリスへ帰国。テスへの仕打ちを後悔している彼は手をつくして彼女の住所を調べ、その家へ向かいます。しかし今更エンジェルが詫びの言葉を述べても過去には戻れません。
エンジェルが駅へと立ち去った後、自分を馬鹿にしたアレックをテスは刺殺。そのまま駅へ向かい、エンジェルと逃避行の旅に出ます。しかしストーンヘンジの真下で寝ているところに騎馬警官がやってくると2人を逮捕。テスは絞首刑に処せられるのです。
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