三十九夜の紹介:1935年イギリス映画。36歳のヒッチコックが世界的に注目を集めるきっかけとなったイギリス時代の代表作のひとつ。ここでの巻き込まれ型のプロットは後の「北北西に進路を取れ」でさらに大掛かりに使用されている。
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ロバート・ドーナット(リチャード・ハネイ)、マデリーン・キャロル(パメラ)、ルーシー・マンハイム(アナベラ・スミス)、ゴッドフリー・タール(ジョーダン教授)
映画「三十九夜」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「三十九夜」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「三十九夜」解説
この解説記事には映画「三十九夜」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
三十九夜のネタバレあらすじ:起
カナダからイギリスに帰国した青年・リチャード・ハネイはある夜、気まぐれにミュージック・ホールに入ります。舞台では芸人のミスター・メモリーが記憶術を披露中。ところが場内で喧嘩が始まり、舞台そっちのけの騒ぎに。と、2発の銃声が響き、パニックになった観客はあわてて外へ。ハネイも逃げ出しますが、1人の女性が彼の部屋まで付いてきます。話を聞くと彼女は政府のエージェント。国内のスパイ組織を調査するうちに逆に命を狙われ、ミュージック・ホールに逃げ込んだのです。銃を撃ったのも彼女でした。「その組織の首領はスコットランドに住む小指のない男だ」と詳細な話を聞いて信用し、ハネイも彼女を泊まらせることに。しかし、深夜どこかへ出かけた彼女は、部屋へ戻ってくるとそのまま倒れてしまいます。背中にはナイフが刺さっていました。その手にはスコットランドの地図が握られていて、「アル・ナ・シェラ」という地名に印が。
三十九夜のネタバレあらすじ:承
ハネイは思い切って自らその場所に行ってみることにします。しかし、スコットランドゆきの列車内でスパイたちに追われ、辛くも脱出。ようやくアル・ナ・シェラにたどり着くと、そこの有力者であるジョーダン教授に会います。驚いたことに彼には小指がありません。彼こそが組織の首領だったのです。教授から銃で撃たれますが、胸に聖書を入れていたことで怪我をせずにすみます。
三十九夜のネタバレあらすじ:転
ハネイはロンドンに帰り、警察に事情を説明。しかし信じてもらえず、自力で陰謀を暴こうと考えます。調査をするうち教授の手下に捕まるハネイ。偶然、スコットランドゆきの列車で知り合いになった女性・パメラもその場にいたため、彼女もハネイの仲間だと見なされます。2人は手錠でつながれ、アジトへと連れてゆかれそうになるものの何とか脱出。手錠を見られないようにごまかしながら宿に泊まります。ハネイが悪人だと思っているパメラは、彼が寝ている間にこっそり手錠を外し、逃げ出そうとしますが、宿まで追ってきた教授の手下の電話を盗み聞きし、彼が無実だということを知ります。
三十九夜の結末
辛くも2人は逃げ出し、向かった先は以前と同じミュージック・ホール。教授がそこに来ているのです。警察に逮捕されそうになりながら、ハネイはちょうど舞台に立っていたミスター・メモリーに「39ステップス」とは何か、と質問。それはスパイ組織の名前でした。ハネイは、教授が機密を記憶したミスター・メモリーを出国させて敵側に情報を伝えようとしていることを推理したのです。事が露見すると考えた教授はミスター・メモリーを射殺。警察が教授を逮捕し、スパイ組織は崩壊します。
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