アラモの紹介:2004年アメリカ映画。ジョン・ウェインの主演・監督作『アラモ』(1960年)のリメイクとなる歴史ドラマです。1836年を舞台に、メキシコからの独立を求めて全面戦争に突入したテキサス軍の13日間に渡る死闘“アラモの戦い”を描きます。
監督:ジョン・リー・ハンコック 出演:デニス・クエイド(サム・ヒューストン)、ビリー・ボブ・ソーントン(デイヴィ・クロケット)、ジェイソン・パトリック(ジム・ボウイ)、パトリック・ウィルソン(ウィリアム・トラヴィス)、エミリオ・エチェバリア(サンタアナ将軍)、ジョルディ・モリャ(ホアン・セギン)、レオン・リッピー(ウィリアム・ワード)、トム・デイヴィッドソン(グリーン・ジェームソン)、マーク・ブルカス(ジェームス・ボーナム)ほか
映画「アラモ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アラモ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アラモの予告編 動画
映画「アラモ」解説
この解説記事には映画「アラモ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アラモのネタバレあらすじ:起
アラモ(現・アメリカ・テキサス州サンアントニオ)の始まりは、1718年にスペインが布教目的で伝道所を設けたことに端を発します。その後、アラモは交通の要所であったことから1世紀以上に渡って戦乱が絶えず、いつしか伝道所は砦へと姿を変え、その後はメキシコの領土となり、1830年代には独裁者サンタアナ将軍(エミリオ・エチェバリア)による圧政が敷かれていました。
1836年3月6日、アラモが陥落したとの報がサム・ヒューストン将軍(デニス・クエイド)率いるテキサス義勇軍のもとにもたらされました。ヒューストンは前年の出来事に思いを馳せていました。
1835年12月、ヒューストンはテキサス軍を率いてアラモ砦に駐留していたメキシコ軍を破り、撤退させることに成功しました。しかし、ヒューストンは今後のメキシコからの独立戦争の展望を巡ってテキサス州議会と対立、テキサス軍司令長官の地位を剥奪されてしまいます。ヒューストンはこのことによりアラモ砦の守りを固めるに十分な兵力を整えられず、アラモ砦の守備隊として赴く伝説のナイフ使いの義勇兵ジム・ボウイ(ジェイソン・パトリック)に望みを託しました。
アラモのネタバレあらすじ:承
アラモ砦にはまだ若いウィリアム・トラヴィス中佐(パトリック・ウィルソン)が指揮官に任じられましたが、ボウイを信頼する古参兵からは冷笑で迎えられました。元々多額の借金を抱えていたトラヴィスは妻子と別れてまでしてテキサスで再起をかけようとしていたのです。砦の義勇兵には、地元で政治家を目指すも夢破れ、テキサスで再起にかける伝説の銃の名手デイヴィ・クロケット(ビリー・ボブ・ソーントン)も加わっていましたが兵力は圧倒的に足らず、トラヴィスは幾度も増援の要請を行いました。
1836年2月23日、サンタアナ将軍自らメキシコ軍の大軍を率いてサンアントニオを制圧、アラモ砦を包囲しました。ボウイはメキシコ側に対して和平交渉を持ち掛けましたが、サンタアナ将軍の要求は無条件降伏のみでした。その矢先、ボウイは結核にかかってしまい、寝たきりの生活を余儀なくされてしまいました。
アラモのネタバレあらすじ:転
トラヴィスは軍駐留地から未だに援軍が来ないことに苛立ちを見せ、ヒューストン宛ての書状をホアン・セギン大尉(ジョルディ・モリャ)に託しました。しかし、ヒューストン率いる部隊は予想以上に兵力が集まらず、やむなく戦力が整うまで待つことにしました。
援軍が未だに来ない状況にアラモ砦の兵士たちの士気は落ちる一方でした。そこでトラヴィス中佐は砦の兵士たちに援軍は期待できないと告げ、総攻撃の前に逃げたい者は逃げるよう促しましたがほとんどの者は逃げることはなく、逆に兵士たちはひとつにまとまりトラヴィスの下で一致団結することになりました。
そして籠城から13日目となった1836年3月6日午前5時、メキシコ軍は遂に数千の大軍をもってアラモ砦に総攻撃を開始、トラヴィス率いるわずか200名前後の砦の兵士たちは勝ち目のない戦いに突入していきました。
アラモの結末
壮絶な戦いの末、トラヴィスは銃弾に倒れ、病床のボウイもナイフを手にする間もなく討ち取られました。アラモ砦の兵士はクロケットを残して全員が戦死、クロケットも捕らえられて遂に砦は陥落しました。クロケットは最後まで降伏を拒み、ヒューストン軍が必ず報復に立ち上がるとサンタアナ将軍に告げて処刑されました。
アラモ砦陥落の報を受けたヒューストンは、部下からの報復を求める声に応えて遂に挙兵、「アラモを忘れるな」との合言葉を胸に一致団結してメキシコ軍との全面対決の準備を進め、メキシコ軍をうまく分断させるとサンジャシントの戦いにおいてわずか18分でメキシコの大軍を打ち破り、サンタアナ将軍を捕らえて捕虜にしました。サンタアナ将軍は自らの釈放と引き換えにテキサスの独立を認め、ここにテキサス共和国が誕生しました。
以上、映画「アラモ」のあらすじと結末でした。
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