アラモの紹介:1960年アメリカ映画。1836年、当時メキシコ領だったテキサスで独立派のテキサス軍とメキシコ軍との間に勃発した、アメリカの西部開拓史上名高い“アラモ砦の戦い”を名優ジョン・ウェインが主演と製作、そして自ら初監督を務めて映画化した一大スペクタクル巨編です。1987年と2004年にはリメイク版も制作されています。
監督:ジョン・ウェイン 出演者:ジョン・ウェイン(デイビー・クロケット)、リチャード・ウィドマーク(ジム・ボウイ)、ローレンス・ハーヴェイ(ウィリアム・バレット・トラビス)、リチャード・ブーン(サム・ヒューストン)、リンダ・クリスタル(マリア)、チル・ウィルス(ビーキーパー)、ルーベン・パディラ(サンタ・アナ)、リチャード・ブーン(サム・ヒューストン)ほか
映画「アラモ(1960年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アラモ(1960年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アラモの予告編 動画
映画「アラモ(1960年)」解説
この解説記事には映画「アラモ(1960年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アラモのネタバレあらすじ:起
1836年、テキサスは独裁者サンタ・アナ(ルーベン・パディラ)率いるメキシコの支配下にあり、アメリカや海外から入植してきた開拓民は圧政にさらされていました。そんな中、テキサスはメキシコからの独立運動を起こし、テキサス独立軍のサム・ヒューストン将軍(リチャード・ブーン)はウィリアム・バレット・トラビス(ローレンス・ハーヴェイ)を指揮官としてアラモ砦に配置しました。しかし、トラビスはヒューストンの信頼の厚いながらも大酒飲みのジム・ボウイ(リチャード・ウィドマーク)と中が悪く対立状態にありました。
そんな時、アラモ砦に“テネシーの英雄”デイビー・クロケット(ジョン・ウェイン)が援軍として仲間を引き連れてやってきました。トラビスは最初のうちは奔放なクロケットを快く思っていませんでしたが、その理念の高さを知ってから理解を深めていきました。
クロケットはメキシコ人女性マリア(リンダ・クリスタル)が暴漢に襲われているところをボウイと共に助けました。サンタ・アナに家族を殺されたマリアは、サンタ・アナ一派に組する商人から結婚を迫られており、逃げてきたのです。
アラモのネタバレあらすじ:承
クロケットはマリアから商人が教会に爆薬を隠し持っているとの情報を入手、ボウイや仲間たちと元に爆薬1トンを奪い取ることに成功しました。マリアを労ったクロケットは今度は彼女にスペイン語で手紙を書かせ、それがサンタ・アナからのものであると偽って仲間たちの戦意を掻き立てようとしました。その一方、ボウイはトラヴィスの従妹であるディッキンソン大尉夫人のスー(ジョーン・オブライエン)と面会しました。
トラビスは援軍約1000人が来るとの連絡を受け、クロケットとボウイに知らせましたが、ボウイは偽の情報だと疑い、またもやトラビスと対立してしまいました。
クロケットは自らの部隊に偽の手紙を読み、その後にこれがマリアが書いたことを白状しましたが、仲間たちのサンタ・アナへの敵意をより一層募らせることとなりました。マリアはクロケットに好意を抱くようになりましたが、クロケットは彼女を安全な場所へと逃がすことにしました。
アラモのネタバレあらすじ:転
サンタ・アナ軍はアラモ砦に到着、砦からの退去と無条件降伏を要求してきましたがトラビスはこれを拒否しました。クロケットとボウイはトラビスの許可を得ずに敵軍に奇襲を仕掛け、敵の巨砲を破壊することに成功しましたが、味方を危険に晒したことでトラビスの怒りを買ったボウイは部下を連れて砦を去ろうとしました。
その後、クロケットや若い兵士のスミティ(フランキー・アバロン)の取りなしでボウイは砦に残る決意を固めますが、今度はボウイの妻が亡くなったとの報せが入り、トラビスはボウイに哀悼の意を示しました。
やがて、砦に貯蔵していた食料が痛んでいることが判り、クロケットとボウイは仲間と共に敵軍に夜襲をかけて牛の大群を確保することに成功しました。その直後、サンタ・アナ率いるメキシコ軍の本隊がアラモ砦に到着、砦の女と子供に対して避難する猶予を与えました。トラビスは砦の非戦闘員の避難準備を始めましたが、スーとその子供だけは頑なに砦から離れようとはしませんでした。
アラモの結末
非戦闘員の撤退完了後、メキシコ軍の第一次攻撃が遂に開始され、アラモ砦側は必死の防戦を繰り広げましたが戦力の3分の1を失い、頼みの綱の援軍も敵軍の待ち伏せに遭って全滅してしまいました。トラビスは自分の部隊のみを砦に残してクロケットとボウイの部隊を退却させようと考えましたが、トラビスの熱意に心を打たれたクロケットとボウイらは砦と運命を共にする決心を固めました。砦側はスミティをヒューストン将軍への伝令に向かわせ、砦の状況を知ったヒューストン将軍はやり切れない思いを部下にぶつけました。
翌日、運命の1836年3月6日。メキシコ軍7000人は遂に総攻撃を開始、アラモ砦のわずか100人余りのテキサス兵は最期の戦いに挑みました。圧倒的な兵力差のなか、トラビスは銃弾に倒れ、ボウイらも壮絶な戦死を遂げました。砦の内部にメキシコ兵が大挙して突入、槍で胸を突かれたクロケットは弾薬庫になだれ込み爆死していきました。
アラモ砦の兵は全滅、生き残ったのはディッキンスン夫人スーと子供たちだけでした。メキシコ軍に解放され、砦を立ち去るスーたちをメキシコ軍は敬礼をもって見送りました。ヒューストン将軍の本陣から戻ったスミティは陥落した砦を見つめていました。
以上、映画「アラモ」のあらすじと結末でした。
この映画を観たのは16歳の時、ジョン ウェインさんのファンでした。
アメリカの歴史など知る由もなく、観に行ったのです。
今も思い出す事があります。
あの頃のアメリカの映画は、素晴らしい物が沢山ありました。
壮大な歴史的事実に基づいた映画が。