アート オブ ウォー2の紹介:2008年カナダ映画。ウェズリー・スナイプス主演のアクション映画『アート・オブ・ウォー』(2000年公開)の8年ぶりとなる続編です。国連秘密保安機関の凄腕エージェントだった主人公は引退して過去を捨て、ハリウッドのスタント・コーディネーターとして過ごしていたのですが、ある事件をきっかけに再び諜報の世界に身を投じていきます。
監督:ジョセフ・ラスナック 出演者:ウェズリー・スナイプス(ニール・ショー/ナイジェル・ストーン)、アシーナ・カーカニス(メリナ・クルーズ/スーザン・マースデン)、ロックリン・マンロー(ジョン・ギャレット)、クリフォード・W・スチュアート(マザー/ダニエル・モーリス・クレメンツ)、ウィンストン・レカート(ティム神父)、ライアン・マクドナルド(アレックス・ハーン)、レイチェル・ヘイワード(サマンサ・カールトン上院議員)、マイケル・ライアン(グラント・フィリップス上院議員)、マイケル・フェニシー(マーク・サラス)、エリック・ブレッカー(ウェイン・ベッカー)、ケネス・ヤンコ(将軍)、メジャック・ピータース(ニール・ショー・少年時代)ほか
映画「アートオブウォー2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アートオブウォー2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アート オブ ウォー2の予告編 動画
映画「アートオブウォー2」解説
この解説記事には映画「アートオブウォー2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アートオブウォー2のネタバレあらすじ:起
国連秘密保安機関の凄腕エージェントであるニール・ショー(ウェズリー・スナイプス)は国家のために働いていましたが、ある任務中に仲間に裏切られて窮地に追い込まれたことをきっかけに諜報の世界から引退していました。過去を捨てたショーは“ナイジェル・ストーン”と名乗り、ハリウッドのアクション映画でスタント・コーディネーターとして平穏な日々を送っていました。
そんなある日、ショーはマーシャルアーツの恩師だった“マザー”ことダニエル・モーリス・クレメンツ(クリフォード・W・スチュアート)が亡くなったことを知り、葬儀の場に向かいました。ショーはマザーの娘だという女性メリナ・クルーズ(アシーナ・カーカニス)にナイジェルとして挨拶しましたが、メリナはナイジェルの正体がショーであることを知っていました。自らの連絡先を教えるショーに、メリナはマザーの死にはショーが過去に関わった事件が関係していることを示唆してその場を立ち去りました。
ハリウッドに戻ったナイジェル(ショー)は人気アクション俳優のジョン・ギャレット(ロックリン・マンロー)が主演する戦争映画のアクション監督をしていました。帰り道、ショーは少年時代(メジャック・ピータース)にマザーの教えを受けた道場を訪れると、そこにメリナが現れてマザーとショーの思い出の写真を見せてきました。メリナはマザーの顔を知らずに育ち、父の存在を教えてくれなかった母の死後に自力でマザーの存在を探し当てたというのです。マザーと親しくなったというメリナはショーとお手合わせをするうちに次第に打ち解けあっていきました。
アートオブウォー2のネタバレあらすじ:承
ショーはギャレットに電話でヨットハーバーに呼び出されました。将来上院議員に立候補して政界に進出する野心を抱いているギャレットは、ナイジェル(ショー)に自らが抱える女性スキャンダルの揉み消しを依頼してきました。その直後、ギャレットの元に配達員を装った刺客が襲い掛かり、ナイジェル(ショー)は刺客と格闘しましたが逃げられてしまいます。
ショーは刺客が落とした携帯電話をかつての仲間である凄腕ハッカーのアレックス・ハーン(ライアン・マクドナルド)に解析してもらい、その結果今回の件にはFBI捜査官のウェイン・ベッカー(エリック・ブレッカー)が関わっていること、次の標的は上院議員のサマンサ・カールトン(レイチェル・ヘイワード)であることを突き止めました。
時を同じくして、大手軍需産業「ライカー社」の会長マーク・サラス(マイケル・フェニシー)はとある廃車置き場で自社の開発した兵器のプレゼンテーションを行っていました。劣化ウラン弾を使う特殊な対装甲超小型ミサイルガンは分厚い鉄をも突き破る攻撃能力があるのですが、サラス会長は誤って部下を死なせてしまいました。しかし、サラス会長は全く意に介さず、商談相手との交渉を続けました。
職場に復帰したショーはカールトン議員を見張り、仲間に衛星で動向を追跡させました。カールトン議員に近づいたショーは、議員が出したいくつかの武器関連法案が上院軍事委員会を牛耳る大物政治家のグラント・フィリップス上院議員(マイケル・ライアン)によって否決されたことを知ります。カールトン議員の暗殺に失敗したベッカーは黒幕と思わしき人物に電話をかけました。
ナイジェル(ショー)はギャレットに電話をかけ、カールトン議員とフィリップス議員との関係を知っているのか尋ねたところ、ギャレットはフィリップス議員の支持者であることを明かしました。
アートオブウォー2のネタバレあらすじ:転
その夜、ショーはカールトン議員やフィリップス議員、サラス会長、ギャレットらが一同に会するパーティーに潜入しました。ショーはフィリップス議員のパソコンからデータを盗み、アレックスの解析の結果それがフィリップス議員の汚職の証拠となる取引履歴であることを突き止めました。ショーはデータをカールトン議員に転送しようとしますが、その直後にフィリップス議員は何者かに暗殺され、ショーは暗殺犯を格闘の末に叩きのめしました。
ショーはかつての先輩エージェントだったティム神父(ウィンストン・レカート)と一緒にいるところにメリナから電話があり、マザーの道場に呼び出されました。ところが道場にはメリナの姿はなく、ショーは数人の覆面の刺客に襲撃されました。ショーは高度な戦闘能力を駆使して刺客を返り討ちにし、メリナはそのうちの一人を射殺しました。ショーは警察が来る前にメリナを車に乗せて道場を後にしました。自分たちがベッカーに尾行されていることに気が付いたショーは、途中で立ち寄ったコンビニで地元のチンピラの携帯電話を自分のものとすり替えて置き、ベッカーたちはショーの罠にかかってチンピラを捕らえてしまいます。
カールトン議員の通話記録を調べていたショーとアレックスは、何者かが「カールトン議員がフィリップス議員を暗殺するためにショーを雇った」ように見せかけようとしていることに気付きました。その頃、ベッカーらはアレックスの存在を嗅ぎ取り、次なる作戦を考えていました。メリナを匿ったショーは、マザーは孫子の兵法の一節“戦わずして相手を威嚇する”を引用した特殊戦闘能力「アート・オブ・ウォー」を極めていたことを話しました。
アレックスは通話記録が何者かにハッキングされて改ざんされていることに気付き、発信元がFBIであることを突き止めました。ショーはネズミ駆除員に扮してFBI内部に潜入、ベッカーの部下から情報を聞き出そうとしますが、ベッカーは既に先手を打っており、アレックスや仲間たちは突入したFBI捜査官たちに皆殺しにされてしまいました。ベッカーが陰謀に関わっていることを知ったショーは一時撤退してメリナと共にティム神父の元に身を隠しました。
アートオブウォー2の結末
ショーとティム神父はメリナにカールトン議員の変装をさせ、ベッカー一味を誘き寄せる作戦に出ました。案の定、ベッカー一味はカールトン議員の暗殺に動いており、ショーたちが待ち構える取引場所に部下を引き連れて現れました。ショーとティム神父はベッカーの部下たちを銃撃戦で仕留めていきましたが、ベッカーはメリナを人質に取って応戦しました。ショーはベッカーを一騎打ちの末に始末し、メリナを助け出しました。しかし、その一方でカールトン議員はサラス会長に暗殺されていました。
ショーは負傷して病院に搬送されたティム神父に付き添うようメリナに告げると、単身でサラス会長の元に乗り込みました。サラス会長は対装甲超小型ミサイルガンを手にショーを待ち構えますが、戦闘能力はショーの方が圧倒的に上でした。ショーはサラス会長の手足を撃って本社ビルから立ち去り、サラス会長はミサイルガンの誤射による建物の崩壊に巻き込まれて命を落としました。
ショーはナイジェルとしてギャレットの元に向かいましたが、ギャレットはナイジェルの正体を知っていました。全ての黒幕であるギャレットはショーを利用して邪魔者全てを排除しようと企んでいたのであり、その場に自らの手下であるスーザン・マースデンを呼び出しました。実はメリナの正体はスーザンであり、マザーの娘でも何でもなく、マザーを殺した張本人だったのです。ショーはメリナを射殺し、罪をギャレットに擦り付けてその場を後にしました。職場に復帰したティム牧師はギャレット逮捕のニュースを目にし、ショーは新たな任務に向かって走っていきました。
以上、映画「アート オブ ウォー2」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する