フランス特殊部隊 GIGN(ジェイジェン) ~エールフランス8969便ハイジャック事件~の紹介:2010年フランス映画。フランス、マルセイユ・マリニャーヌ空港で実際に起きたテロ事件を題材に、フランス特殊部隊 GIGNの協力をえて、事件を忠実に再現されたサスペンスアクション映画です。映画の中には、当時のニュース映像も挿入され、緊迫感迫る内容となっています。
監督:ジュリアン・ルクレルク 出演者:ヴァンサン・エルバズ(ティエリー)、グレゴリ・デランジェール(デニス司令官)、メラニー・ベルニエ(キャロル)、エマン・サイディ(ヤヒア) 、シェムズ・ダマニ(ムスタファ) 、ジャニズ・ブジアーニ(サリム) 、マリー・ギラール(クレア) 、ナチュレル・ル・ルイエ(エマ) ほか
映画「フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~」解説
この解説記事には映画「フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~のネタバレあらすじ:起
フランス特殊部隊GIGNに所属するティエリーは、妻・クレアと幼い娘エマの3人暮らし。危険な任務をこなすティエリーをクレアはいつも心配しています。
アルジェリアの空港では、エールフランス8969便がフライトの準備をしています。アラブ系の清掃係が何かを機内に持ち込み、仲間に合図を送っています。別の場所にいたヤヒアら4人は、スーツを着て、アラーの神に祈りを捧げます。そして4人は搭乗の始まった8969便に乗りこみます。
乗客が乗り終えたところで、機長室に乗りこみ「大統領警察だ」と機長に言い、機内アナウンスをさせます。乗客のパスポートを見ながら出身国を調べていると、本物の刑事が乗っていて「手伝おう」と言い出します。
刑事は男たちが拳銃を持っているのを見つけます。すると男たちは銃を持ち、乗客たちを黙らせると「俺達はGIA(武装イスラム集団)だ、この旅客機を占拠した」と叫んだのです。この事態はすぐさまフランス外務省に連絡が入ります。上官は「フランス領空まで飛ばせ、そうすればこっちのものだ」と言ってGIGNが招集されました。
フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~のネタバレあらすじ:承
デニス司令官の元、ティエリーらも集められます。テレビのニュースで事件を知ったクレアはティエリーの事が気がかかりになり、いてもたってもいられなくなります。
機内では、GIAのメンバーがさっきの刑事を呼び「FIS(イスラム救国戦線)の二人を釈放するように言え」と言って、タラップに連れて行きます。刑事が外に出るとそのまま頭を撃ち抜いて射殺したのです。
次に機長を通じて、要求を告げます。このやり取りは内務省の会議室で全て流され、対策を練っていました。そのメンバーには外務省の若いキャロルもいます。「子供と老人だけでも解放してくれ」と頼むと、GIAは57人を解放します。アルジェリア政府と大統領が協力してくれない状況下で「パリまで飛ばせ」という要求を、とことん引き延ばす作戦に出ました。
いら立つGIAは、ベトナム人、フランス人と時間を置いて射殺し、旅客機から落とします。フランス人が殺されたことで、GIAの要求をのむことになります。機長に連絡すると、機長は「ここでずっとエンジンを回しているから、パリまで飛ぶ燃料はない。ここで給油するか、マルセイユまで行って給油するかどちらかだ」とGIA側に言います。GIAは「マルセイユに行け」と命じます。
フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~のネタバレあらすじ:転
会議室ではキャロルが「大量の燃料は危険だ、自爆テロを狙っているはずだ」と言います。一方では「マルセイユに着けばこちらの手の内になる、一気に突入だ」と言う意見があり、突入する決定をしました。
マルセイユの空港では突入時の死者を予想して、多数のひつぎが用意されています。GIGNのメンバーはマルセイユに集結されます。すべての動きはニュースで報じられています。クレアはマルセイユに向かい、ティエリーに会うと「作戦に参加するのはやめて」と言います。ティエリーは「人を迎えに行くだけだ」と言って、クレアを帰します。
突入班、狙撃班の態勢が整うと、8969便が着陸態勢に入ります。予定通り管制塔から一番遠い滑走路に着陸させ、一番端に止めさせます。ここで給油係が怖くなり「飛行機に行かない」と言い出します。
一向に給油されない状況に、GIAメンバーはいら立ちはじめます。そして機長に「声明会見をやると言え」と言います。この情報が入ると、会見の準備に見せかけて突入する決断をします。高ぶるティエリーは、他のメンバーに「恐れず前に突き進め」と檄を飛ばしました。
フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~の結末
8969便を動かせて誘導します。GIGNの突入班はタラップの陰に隠れ、8969便に近づきます。狙撃班は望遠鏡で中の様子を見ながら逐一連絡します。会議室に、機内から祈りの声が聞こえ、それを聞いたキャロルは「死者の祈りだ」と叫びます。乗客を全員射殺し自爆する可能性を示唆したことから、突入を急がせます。
扉を開けて様子を見ていたメンバーが突入班に気づき、銃撃をはじめ機長室へ逃げ込みます。突入班は機内に乗りこみ、GIAメンバー2人に銃弾を浴びせます。機長室を挟んで激しい攻防が始まります。
ティエリーが、倒れていたGIAメンバーに銃撃されます。完全装備をしているものの、他のメンバーからも銃撃を受けて倒れ込みます。倒れたティエリーの上で激しい銃撃戦が続きます。
その間に、乗客を全て機内から脱出させた突入班は、狙撃班の助けを借りながら、機長室に一斉に突入します。その時、メンバーの一人が手りゅう弾を投げます。ティエリーの横に転がった手りゅう弾を体を反転させて避けようとしたティエリーでしたが、手りゅう弾は爆発しました。
やがてGIAメンバーを全員射殺し、事件は解決します。幸いにもティエリーは一命を取り留めました。大統領は、記者会見でGIGNの突入作戦を評価します。
以上、映画「フランス特殊部隊 GIGN(ジェイジェン) ~エールフランス8969便ハイジャック事件~」のあらすじと結末でした。
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