弁護人の紹介:2013年韓国映画。釜山で学歴もなく不動産ブームに乗り事務所を開いたばかりのソン・ウンンソク(ソン・ガンホ)その後税務専門の弁護士になったウンソクに大企業から顧問弁護士の依頼を受け、順調に見えた華やかな弁護士デビューを目前にしていたその時貧乏な時代にお世話になった食堂の店主主スネ(キム・ヨンエ)の息子ジヌ(イム・シワン)が国家保安法違反事で逮捕され、その裁判で弁護士を引き受けたことで人生が変わっていくという話でソン・ガンホの熱演ぶりが釘付けになります。
監督:ヤン・ウソク 出演:ソン・ガンホ(ソン・ウンソク)、キム・ヨンエ(パク・スネ)、オ・ダルス(パク・ドンホ)、クァク・ドウォン(チャ・ドンヨン)、イム・シワン(パク・ジヌ)、ソン・ヨンチャン(裁判官)、チョン・ウォンジュン(先輩弁護士)、イ・ソンミン(イ記者)、イ・ハンナ(ウソクの妻)、リュ・スヨン(イ・チャンジュン)、ほか
映画「弁護人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「弁護人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
弁護人の予告編 動画
映画「弁護人」解説
この解説記事には映画「弁護人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
弁護人のネタバレあらすじ:起
1978年、釜山。バスから降りたウンソクは弁護士の先輩サンピルの事務所を訪ねます。ウンソクは裁判官を辞めて弁護士になろうと思い、事務所開設に必要な金を借りに来たと言います。
見入りの良い不動産専門の弁護士として事務所を開きます。サンピルの紹介で採用したドンホと共に金を稼ぎますが、そんなウンソクの事を周りの弁護士たちは、学歴も無いウンソクの事を弁護士の名折れと言っていまいました。
ウンソクは屋根裏のネズミの声を聞きながら夕食をとり、妻に団地に引っ越そうと話します。その団地はベランダから海が見える部屋でした。内装工事を見に来たウンソクと家族、その家の壁紙を剥いだ場所には文字が、“絶対に諦めるな”それは7年前建設現場で働くウンソクが書いた物だったのです。
7年前、日雇いで貧乏だったウンソク。その時食い逃げをしてしまった食堂に詫びに行くと、店主スネは立派になったウンソクを見て喜び、ウンソクはスネを抱きしめます。その後も昼食はドンホを連れていつもスネの食堂に行くようになります。
弁護人のネタバレあらすじ:承
不動産登記を他の弁護士事務所でも扱うようになり、ウンソクは税金専門弁護士に変更することにします。
1981年、スネの息子ジヌが反政府組織だという理由でとらえられますが、スネにはその事を伝えられることもなく、スネはジヌを探し回り、店も閉めてしまいます。
そんな時、ウンソクの事務所に、大企業であるへドン建設が訪ねて来て、ウンソクは顧問弁護士の依頼を受けます。
スネが“裁判通知書”を持ってウンソクを訪ねてきます。切羽詰まった様子のスネを連れてジヌに会いに行くと、ジヌの様子は明らかにおかしく、身体には複数のあざがあり、一目で拷問を受けた事を物語っていました。
弁護人のネタバレあらすじ:転
サンピルに、ジヌの容疑がかけられた反政府組織について尋ねると、それは反国家団体を称揚した罪であり、不穏文書をでっちあげて、逮捕した後に拷問を加えた取り調べで罪を認めさせる事だと聞きます。
サンピルからは厳しい裁判になるのでよほどの決意が無いと難しいと言われますが、ウンソクはジヌの弁護を引き受け、ヘドン建設の顧問弁護士の依頼も断ります。
ジヌ達の裁判が始まります。不穏書籍と言われる物については、著者はソ連に長く滞在した共産主義者ではなくイギリスの外交官であり、ソ連大使を努めており不穏書籍ではないことを証明し、ジヌからは拷問があったことや、供述書は強要されて書いた文書である事実を聞き出します。
裁判を傍聴していたウンソクの同級生で記者のユンテクは、そのことを記事にしようとしますが、翌朝の新聞にはウンソクを非難する見出しになっていました。
弁護人の結末
裁判でウンソクは、学生が本を読んで討論したことが国家保安法違反になるのかと、拷問を行い検察側の証人になった警察官ドンヨルにその根拠を尋ねます。
裁判が終わり事務所に帰ると、事務所は荒らされ、自宅に帰ると妻から脅迫の電話があったことを聞かされます。
最終公判を控えた前日、ジヌの担当軍医から連絡をもらい、証人として裁判に立ってくれることになり、サンピルとユンテクとで策戦を立てます。
外国の記者達も集まる中、軍医は拷問があったことを証言し、ウンソクは人権蹂躙であって公安事件ではないと言い、勝訴確実だと思われたその時、検察は軍医が休暇届を出さずに出廷した事で、脱営中であり証言に信憑性が無いと偽証罪で告訴すると言い、軍医を逮捕します。
肩を落とすウンソクにクッパを出すスネ、ジヌは3年後に仮釈放される判決が出ました。
1987年、ウンソクの姿は追悼集会にあり、たくさんの人達と民主主義の奪取を訴える姿があります。
被告席に座ったウンソクの裁判には弁護を申し出る弁護士が傍聴席を埋め尽くしており、その姿を見るウンソクの顔には笑みが浮かんでいました。
以上、映画「弁護人」のあらすじと結末でした。
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