映画「ビッグシック ぼくたちの大いなる目ざめ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめの紹介：2017年アメリカ映画。イスラム教徒によるテロが欧米で起きるたびに多くのアメリカ人はイスラム教徒に偏見と敵意を抱いてしまいます。もちろんテロを起こすのはイスラム教徒のごく僅かですが、すべてのイスラム教徒が悪人と考える人もいます。クメイルはイスラム教徒、パキスタンで生まれシカゴに移住、コメディアンとして成功するのが夢、両親はパキスタン系の女性と結婚を希望しています。ある日、彼のショーを見にきた白人女性と恋愛関係になります。双方の両親は文化の違いから猛反対、2名の恋の行方は？『ビッグ・シック 僕たちの大いなる目ざめ』は主演クメイル・ナンジアニの体験を映画化し批評家から絶賛された作品です。
監督：マイケル・ショウォルター 出演：クメイル・ナンジアニ（クメイル）、ゾーイ・カザン（エミリー）、ホリー・ハンター（ベス）、レイ・ロマノ（テリー）、アヌパム・カー（アズマ）、ほか
この解説記事には映画「ビッグシック ぼくたちの大いなる目ざめ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画の冒頭ではパキスタン文化をネタにしたクメイルのコメディが流れます。クメイル(クメイル・ナンジアニ)はウーバー（アメリカで人気の配車アプリ）の運転手をしながらコメディアンとして成功するのが夢です。モントリオールで行われるコメディショーにスカウトが訪れ、地元のコメディアン達との競争が始まります。クメイルのショーの最中に、ある白人女性が歓声をあげます。ショーの後でクメイルは彼女にショーの最中に奇声をあげるのは失礼とクレームを言いますが、彼女は応援しただけといいます。彼女はエミリー(ゾーイ・カザン)といい、地元の名門シカゴ大学で心理学を学び、セラピストを目指しています。クメイルはエミリーの名をウルドゥー（パキスタンの言葉）で書き喜ばせます。その晩にはクメイルの自宅でキスをします。エミリーはそれを後悔しウーバーで家に帰ろうとしますが、ドライバーはクメイルでした。二人はまた会うことを約束します。別の日に家族と食事をするクメイル、両親は適齢期のクメイルにパキスタン女性と結婚させようとします。両親が選んだ女性と結婚するパキスタンの文化にクメイルはついていけません。両親はクメイルに多くのパキスタン女性を紹介しますが、クメイルは両親と自らの感情に悩みます。イスラムの祈りをしようとしてもクメイルは本気になれません。エミリーとクメイルは再び会います。エミリーは関係を終わらせようとしますが、しつこいクメイルにあきらめ、恋愛関係となります。クメイルの両親はパキスタン女性を紹介し続けますが、クメイルはやはり本気になれません。クメイルはエミリーの前でパキスタンをネタにしたコメディショーを行います。エミリーは喜び関係は強くなります。クメイルは兄とレストランで食事をします。白人女性と交際中であることを打ち明けると、兄は当惑します。兄は自分のようにパキスタン女性と結婚することをクメイルに勧め、一族から縁を切られる危険があると警告します。
エミリーはクメイルと酒を飲み、離婚歴があることを告白しますが、二人の恋愛感情は強くなります。エミリーはクメイルの自宅でパキスタン女性の写真を見つけ、ショックを受けます。問いただすエミリーに対し、クメイルはパキスタンでは両親の決めた女性との結婚が一般的と話しますが、エミリーはクメイルの部屋を出て行きます。クメイルは両親のお気に入りの若い女性を紹介されます。楽しそうに手品をする彼女、両親は喜びますが、クメイルは楽しくありません。クメイルは他の白人女性とデートします。クメイルは白人女性と寝ているときに、友人からエミリーが入院したと知らされます。病院に着くクメイル、エミリーはベッドの上で怒った顔でクメイルに何しにきた？といいます。クメイルは医師から治療のための同意書に署名することを求められます。本来なら肉親以外できないサインですが、クメイルはエミリーのためにサインします。エミリーは治療のために昏睡状態になります。クメイルはエミリーの携帯から彼女の両親に連絡します。エミリーの両親テリー(レイ・ロマーノ)とベス(ホリー・ハンター)が病院に到着します。すでに、エミリーから話を聞いていましたが、クメイルと会うのは初めての両親、イスラムとパキスタン人に対して良い感情を持ちません。特にベスはクメイルに露骨な差別意識を見せます。クメイルはベスとテリーから病院に来るなといわれますが、来てしまいます。クメイルは2001年の世界同時多発テロに関する馬鹿げたジョークを言い、テリーとベスを怒らせてしまいます。医師はエミリーの肺からウィルスを取り除くまで昏睡状態にするといいます。しつこいクメイルにテリーとベスも彼が病院にくることを許します。
クメイルはエミリーの実家に行きます。クメイルがコメディショーに行くことを聞くとテリーは興味を示します。テリーはベスを説得します。テリーはクメイルのコメディを楽しんでいましたが、ベスは楽しめません。白人男性がクメイルをテロリスト呼ばわりする野次を飛ばします。なぜか母のベスは野次に怒り男性に掴みかかります。ベスとテリーはコメディクラブから退場させられます。エミリーの家に帰るクメイル、テリー、ベスは酒を飲みはじめます。３人は音楽を聞きながらジョークをいい、エミリーの昔の写真を見ながら打ち解けます。ベスはテリーとの結婚が両親から反対された結婚であることを打ち明け、クメイルとエミリーに昔の自分の体験を思い出したようでした。クメイルは心配する自分の母の電話メッセージを聞き、実家を訪れます。母のお気に入りの女性も一緒でした。真剣に付き合う気があるか聞く若い女性ですが、クメイルは母のために会っただけ、両親の決めた女性と結婚するパキスタン文化が理解できないと言い、彼女を怒らせます。病院はエミリーの昏睡状態は長引くといいます。病院を変えると主張するベスにテリーは怒り、夫婦喧嘩を始めます。テリーはクメイルに自らの浮気体験を話し、それ以降ベスとの中は悪いのだと告白します。クメイルの家をクメイルの父と母が訪れます。母は自分のお気に入りの女性との結婚話を台無しにしたことに激怒します。母はコメディアンになり一族の恥になることは許すが、良いイスラム教徒としてパキスタン女性と結婚してくれと頼みます。クメイルは自分のイスラムへの信仰のなさを告白し、エミリーとの愛を告白します。両親はクメイルとの絶縁を決めたようでした。テリーとベスは病院を変えることを決意したようでした。クメイルは猛反対します。その夜、クメイルはハンバーガーレストランで大暴れします。モントリオールのコメディイベントの予選決勝戦に参加するクメイルはコメディに集中できず予選落ちします。
翌日、クメイルは父テリーより、病院に来るようにというメッセージを受け取ります。エミリーは目ざめていました。ところがいまだにパキスタン女性の写真の件が許せず、もう会いたくないと言われてしまいます。クメイルは病院を去りますが、ベスは別れを惜しみます。クメイルはモントリオールのコメディイベント予選で負けた仲間からニューヨークに行くことを誘われ行くことを決意します。エミリーの両親はお祝いのパーティーを開催しますが、そこへクメイルが現れます。クメイルはエミリーと仲直りしたく、入院中の病院へ通い、パキスタン女性の写真を焼いたことを説明し、お詫びしますが、エミリーはよりを戻せないと言われます。クメイルは自分の家族の元を訪れますが、完全に無視されます。ニューヨークへ行くことを準備するクメイル、そこへクメイルの父が訪れます。母が作ったクメイルの好きな料理を渡しますが、クメイルの母は口をきこうとせず息子を無視します。ニューヨークでコメディショーをするクメイル、白人女性が奇声をあげます。それは笑顔のエミリーでした。「何しにきた？」というクメイルにエミリーは「彼（クメイル）に会いに来た」と笑顔でいいます。エミリーと結婚したクメイルはパキスタン式の結婚式を挙げたようで、それはクメイルの両親との和解？を暗示するものでした。
以上『ビッグ・シック 僕たちの大いなる目ざめ』のあらすじと結末でした
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