ザ・ブック・オブ・ヘンリーの紹介:2017年アメリカ映画。大人顔負けの頭脳を持った11歳の少年ヘンリーは、一緒に暮らしている母のスーザンと弟のピーターのために、一家の大黒柱となって資産管理をします。しかし、脳腫瘍が原因で11歳という若さでこの世を去ってしまいます。生前ヘンリーはピーターに赤い本を託します。そこには、隣人のクリスティーナを継父から救ってほしいというメッセージが書かれていました。『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』のビル役を演じたジェイデン・マーテル(ジェイデン・リーバハー)が主人公の天才少年ヘンリーを演じ、『ルーム』でジャック役を演じたジェイコブ・トレンブレイが弟のピーターを演じます。
監督:コリン・トレヴォロウ 出演:ジェイデン・マーテル(ヘンリー)、ジェイコブ・トレンブレイ(ピーター)、ナオミ・ワッツ(スーザン)、ディーン・ノリス(グレン)、マディー・ジーグラー(クリスティーナ)、ほか
映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ブック・オブ・ヘンリーの予告編 動画
映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」解説
この解説記事には映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ブック・オブ・ヘンリーのネタバレあらすじ:起
ヘンリー(ジェイデン・マーテル)はとても賢い頭脳を持っている11歳の少年で、母親のスーザン(ナオミ・ワッツ)と弟のピーター(ジェイコブ・トレンブレイ)と3人暮らしです。ヘンリーは家族のためにその頭脳を活かして株を購入し、スーザンが働かなくても大丈夫なくらい稼いでいる一家の大黒柱。
一方スーザンはダイナーで働きながら子どもを育て、子どもたちをとても愛していましたが、少し頼りない一面も持っています。
そんなスーザンはヘンリーをとても頼りにしており、家計管理などもヘンリーにまかせています。ヘンリーは頭がいいだけでなく、いじめられているピーターを助けることのできる男気も持ち合わせています。
ザ・ブック・オブ・ヘンリーのネタバレあらすじ:承
そんなヘンリーは、隣人のクリスティーナ(マディー・ジーグラー)も気に掛けていました。彼女はとても物静かで何か闇を抱えている雰囲気です。その理由はクリスティーナの継父グレン(ディーン・ノリス)に虐待を受けていたからでした。それを知っていたのはヘンリーだけ。
ヘンリーは何度も校長先生にクリスティーナを助けてほしいと懇願しましたが、グレンは警察委員を務めており、大人たちから厚い人望があったので、ヘンリーの訴えに耳を貸してくれませんでした。ヘンリーは児童保護局にも連絡を試みてみますが、担当がグレンの親戚だったため、解決には至りませんでした。
そんな中ヘンリーはひどい頭痛に悩まされます。スーザンにも心配されますが、大丈夫だと答えます。しかしある夜、ヘンリーは発作を起こし緊急手術が行われます。一命をとりとめたものの、頭にある大きな腫瘍は完全に取り除くことはできず、ヘンリーは完治しないことを担当医から宣告されます。
自分の命に限りがあると知ったヘンリーは、資産ファイルを持ってきてほしいとスーザンに頼み、自分が死んだときのために備えようとします。スーザンは一度断りますが、ヘンリーの意思を尊重して応じます。
兄の命は長くないと悟ったピーターは泣きじゃくり、ヘンリーはピーターに赤いノートを母に渡して欲しいと伝え、母を支えてほしいと抱きしめます。そしてヘンリーは空を見たいと言いながら、スーザンの胸の中で息を引き取ります。
ザ・ブック・オブ・ヘンリーのネタバレあらすじ:転
ヘンリーがいなくなった後、スーザンはパニックになり、たびたび予測不可能な行動に出ます。そんなスーザンを見かねた職場の店長は、生前ヘンリーからもらっていた手紙を見せます。そこには「お金は十分にあるから母親を休ませてほしい。」と書かれていました。
元気がないピーターが、ぼーっと部屋を見ていると、赤いノートが目に入り、ヘンリーとの約束を思い出します。その本をスーザンに見せると、グレンがクリスティーナに行った虐待の証拠について書かれていました。このノートを見たスーザンは急いで様々な機関に電話を掛けますが取り合ってくれません。
ヘンリーの赤い本を詳細に読んでいくと、「金庫を見て」と書かれていました。見てみると、そこには録音テープが残されており、これからしてほしいことがヘンリーの声で録音されていました。そこには、グレンを殺すしかクリスティーナを助ける方法はないと録音されています。
ザ・ブック・オブ・ヘンリーの結末
ヘンリーの気持ちを汲み取ったスーザンは、その録音によるヘンリーの指示通りに、まずはATMで資金を調達。次は銃店で高性能の銃を調達。そして射撃の練習をします。
決行する日はピーターとクリスティーナが通う学校の舞台の日です。ピーターに悟られないように、スーザンはピーターとクリスティーナを舞台へと送ります。ピーターの出番が回ってくる前に任務を完了させなければなりません。
口笛でグレンを森におびき寄せ、スーザンは影から狙いを定めて撃とうとしますが、ヘンリーとピーターの写真が目に入り思い留まります。そして、グレンのしたことをFBIや新聞にリークするとグレンに直接訴えかけます。
一方その頃、クリスティーナは舞台でバレエを披露します。それを見た校長はクリスティーナが何か抱えていると感じ、ヘンリーの言葉を思い出し、警察に通報をします。
ヘンリーの地道な努力は報われました。グレンの元に警察が押し寄せ、グレンは銃自殺をして亡くなります。スーザンはクリスティーナを養子に迎え、ヘンリーの赤い本とテープを燃やすのでした。
以上、映画「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」のあらすじと結末でした。
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