シークレット・オブ・モンスターの紹介:2015年イギリス,ハンガリー,フランス映画。哲学者としても著名である、ジャン=ポール・サルトルの短編小説「一指導者の幼年時代」をベースにした物語。舞台はベルサイユ条約締結直前のフランス。アメリカからやって来た政府高官の、少女のように美しい幼い息子が、なぜ「独裁者」というモンスターへと変貌を遂げたのかという謎に迫る心理ミステリー。
監督:ブラディ・コーベット 出演者:トム・スウィート(プレスコット)、ベレニス・ベジョ(母親)、リーアム・カニンガム(父親)、ロバート・パティンソン(チャールズ)、ステイシー・マーティン(アデレイド)
映画「シークレット・オブ・モンスター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シークレット・オブ・モンスター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シークレット・オブ・モンスターの予告編 動画
映画「シークレット・オブ・モンスター」解説
この解説記事には映画「シークレット・オブ・モンスター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シークレット・オブ・モンスターのネタバレあらすじ:起
1918年、アメリカからベルサイユ条約締結を目的にフランスへやって来た、米政府高官とその家族。厳格な父親と、信仰深い母親、そして少女のように美しい幼い息子。母親は村の教会に息子を連れていき、演劇に参加させていた。賢く大人びた息子は、はなぜか終始不満を抱えており、村の教会の大人に向かって石を投げたり、大勢の前で父親を見下すような態度をとるなど、不可解な行動や言動繰り返しており、理由が全くわからない両親はそのことに頭を悩ませていた。
シークレット・オブ・モンスターのネタバレあらすじ:承
引っ越して間もないある日、英語しか話せない息子に、フランス語の家庭教師として若く美しい娘がやってきた。はじめは彼女との勉強を楽しみにしていた息子だったが、あることをきっかけに心を閉ざし、自分一人で勉強できると部屋に引きこもってしまった。家庭教師は使えないと母親にクビにされ、泣く泣く屋敷を追い出されてしまう。部屋から出てくるように説得を試みる母親だったが、息子が応じないため、彼女はメイドに「部屋から出てくるまで食事を与えないように」と命令する。
シークレット・オブ・モンスターのネタバレあらすじ:転
屋敷に長く仕え、息子とも仲の良かったメイドは、命令に背き夜中にこっそり食事を与えていたのだが、母親にそのことがばれてしまい、彼女もまたクビにされてしまう。しばらくして部屋から出てきた息子は、フランス語をかなり理解できるようになっていた。この一件を境に、彼の不可解な行動はエスカレートしていき、周囲も心配するようになる。そして両親との関係も悪化していくのであった。
シークレット・オブ・モンスターの結末
ベルサイユ条約が締結された後のある晩、館で大々的なパーティーが開かれた。たくさんの来客がある中、食事の前に祈りをささげろと母親に言われた息子は、神はいないと大声で叫び、止めようと押さえつけてきた母親の頭を石で殴りつけた。血を流し倒れた母親、息子は逃げ出したがたくさんの大人たちに追いかけられ、ついには父親につかまってしまう。そして数年後、大人になった彼は恐ろしい独裁者へと変貌を遂げた。
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