真犯人の紹介：2019年韓国映画。2019年プチョン国際ファンタスティック映画祭観客賞に輝いた韓国発のサスペンス作品です。妻を殺され、親友に殺害容疑がかかった主人公の男は親友の妻と共に事件の真相を探るうちに驚愕の真実へと辿り着くさまを描きます。
監督：コ・ジョンウク 出演者：ソン・セビョク（イ・ヨンフン）、ユソン（チョン・ダヨン）、オ・ミンソク（キム・ジュンソン）、ハン・スヨン（イム・ユジョン）、チャン・ヒョクジン（パク・サンミン）、チョン・へギュン（チョ・サンピル）ほか
映画「真犯人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「真犯人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
真犯人の予告編 動画
映画「真犯人」解説
この解説記事には映画「真犯人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
真犯人のネタバレあらすじ：起
韓国・テジョン。この町に住むイム・ユジュンという女性が自宅マンションの寝室で何者かに刺殺された状態で発見されるという事件が発生しました。
ユジュンの夫イ・ヨンフンの親友で近所に住むキム・ジュンソンが現場に駆け付けたところ、ヨンフンは完全に茫然自失としていました。
それから半年後。ユジュン殺害容疑でジュンソンが逮捕され、裁判にかけられました。なんとジュンソンとユジュンは不倫関係にあったというのです。ユジュンの遺体からはジュンソンのものと思わしき毛髪が付着していました。
その頃、ヨンフンは未だに事件から立ち直れず、自宅マンションには戻らずビジネスホテルで廃人同然の生活を送っていました。そんなある日、ヨンフンのもとにジュンソンの妻チョン・ダヨン（ユソン）が現れ、夫の無実を証明するために裁判で証言してほしいと懇願してきました。
ダヨンはジュンソンは不倫するような男ではなく、そのことはヨンフンもわかっているはずだとして協力を求めましたが、ヨンフンはそんなダヨンを疎ましく思いました。
真犯人のネタバレあらすじ：承
ヨンフンは久しぶりに、事件当時のままだった自宅マンションに戻りました。ヨンフンは自宅を引き払うことにし、部屋を綺麗に片づけました。
事件の真相を確かめる決意を固めたヨンフンは警察を訪れ、事件を担当した刑事から事件現場となった自宅の写真や捜査資料などを受け取りました。資料に目を通したヨンフンはあることに気付き、違和感を覚えました。
ヨンフンが気になった点とは、寝室にある洗濯物干しに布を被せて何かを隠そうとした痕跡があったことでした。かつてユジュンは来客時に洗濯物を片づけておらず、ヨンフンはそのことを強く注意したことがありました。
それ以後、ユジョンは来客がある度に必ず洗濯物を取り込むよう心がけており、ヨンフンはユジュンが仮に部屋に不倫相手と密会するのなら洗濯物は片づけていたはずだと考えました。
ヨンフンは資料を読むうちに、ジュンソンは果たして本当にユジュンを殺したのだろうかと疑問に思いました。そこでヨンフンは一旦は片づけた自宅を事件当時の状況と同じように再現することにしました。
真犯人のネタバレあらすじ：転
ダヨンは拘置中のジュンソンのもとを訪れ、事件の真相について聞き出そうとしました。すると、ジョンソンは事件当日にもユジュンのもとを訪れていたことを白状しました。ダヨンは以前からジュンソンとユジュンのただならぬ関係を疑っていましたが、幼稚園に通う愛娘にまで悪影響を及ぼさないかと心配になっていました。
そこにヨンフンがダヨンに協力を求め、二人はジュンソンの無実を晴らすため手を組むことにしました。
ヨンフンには事件当時、現場を目撃していたパク・サンミンという男がどうしても気になっていました。ヨンフンは知人のスーパーの防犯カメラを見せてもらったところ、サンミンらしき人物がナイフを購入している様子が映し出されていました。
そこでヨンフンはサンミンを見つけ出して自宅へ連れて行きました。サンミンは何も知らないと関与を否定しましたが、ヨンフンは怒りのあまりサンミンを縛り付けて拷問を加えました。それでもサンミンは、自分は妻の浮気相手を追いかけていただけだと主張しました。
真犯人の結末
その時、ヨンフンの自宅にダヨンが訪れてきました。ダヨンは血まみれになったサンミンがベッドに縛り付けられているのを見て驚きました。サンミンはヨンフンが気付かぬ合間に、事件の真犯人は実はヨンフンだと告げ口しました。サンミンは警察に通報してくれたら全て証言するので助けてほしいとダヨンに頼み、ダヨンは警察に通報しようとしました。
ところが、ダヨンが通報しようとしたところはヨンフンに見られてしまい、ヨンフンは激怒しました。サンミンはヨンフンに「あんたは友達に利用されたんだよ」と言い放ち、動揺するヨンフンを前に「信じるかどうかは自由だ」と不敵な笑みを浮かべてみせました。ヨンフンは一体何を信じてよいのか疑心暗鬼になりました。
その時、通報を受けた警察がヨンフンの自宅にやってきました。ヨンフンは悩んだ末に警察に相談しようとしましたが、ダヨンはヨンフンを必死で止めるとサンミンを刺し殺してしまいました。そしてダヨンは自らの腹を刺して自殺未遂を図り、自宅に突入した警察はヨンフンがサンミンを殺してダヨンをも刺したと判断して逮捕してしまいました。
警察はヨンフンこそがユジュン殺害の真犯人と断定し、ジュンソンは晴れて釈放されました。ダヨンは一命を取り留めましたが重傷で、ジュンソンはダヨンの代わりに娘の世話をすることになりました。
ところがある時、ジュンソンは偶然にも娘のバッグの中に血染めのセーターが入っているのを見て真実を悟りました。実はユジュンを殺した真の真犯人はダヨンだったのです。
以上、映画「真犯人」のあらすじと結末でした。
かなり早くに犯人はダヨンと思ったが、俳優と脚本に引き込まれた。
サンミンもあれ以上は描けないかな。
ラストも好きです。わたしは納得しました。