ならず者たちの紹介:1969年アメリカ映画。骨肉の争いに身を投じる男の姿を描いた西部劇。南北戦争時代、父ジョシア率いるガルトー家は、西部のあちこちで略奪の限りを尽くしていた。息子デイビッドは失望し、袂を分かってテキサスに移り住む。数年後、妻子と共に穏やかな生活を送るデイビッドはガルトー家と望まぬ再会を果たした。家族の情と憎しみの間で苦悩するデイビッドは、やがて逃れ得ぬ争いの運命に巻き込まれていく。
監督:ヘンリー・レヴィン 出演者:ヴィンセント・エドワーズ(デイビッド・ガルトー)、ジャック・パランス(ジョシア・ガルトー)、ジョージ・マハリス(ジェイコブ・ガルトー)、ネヴィル・ブランド(キルパトリック)ほか
映画「ならず者たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ならず者たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ならず者たち」解説
この解説記事には映画「ならず者たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ならず者たちのネタバレあらすじ:離反
舞台はアメリカ南北戦争時代。カンザス州のセント・トーマスは、悪名高いガルトー家の襲撃を受けていました。一家を率いる父ジョシア・ガルトーは軍服こそ着ていますが、南軍に兵士として認められている訳ではありません。彼はかつて自分の妻や一族の女達を焼き殺した男ジェニスンに復讐しようとしていました。ジョシアの前に引き出されたジェニスンは、人質にこそ取ったがガルトー家の襲撃さえなければ女達は死ななかったと反論。ジョシアは聞き入れずジェニスンを殺害し、町を焼けと命令しました。ガルトー家は歓声を上げながら町を蹂躙していきます。それを嫌悪の目で見ているのは、ジョシアの息子デイビッドでした。彼は超一流の銃の腕前を誇るものの、殺戮や強盗を繰り広げる一家のやり方を疑問視しています。少女を強姦しようとする仲間を止めたデイビッドは、一家といざこざを起こし仲間の1人を誤って射殺してしまいました。ガルトー家の拠点に戻ったデイビッドはジョシアの私的な裁判にかけられます。南軍の将軍から任命されていないジョシアは指揮官ではなく、裁判を開く権利も無いと反論するデイビッド。そもそもガルトー家の当初の目的は、軍事目標の攻撃と北軍の救援物資を奪うことでした。しかし今ではならず者同然だと一家を批判します。激怒したジョシアはデイビッドを有罪とし、明朝処刑すると言い渡しました。隙を突いて逃げ出したデイビッドは妻ローラと各地を転々とし、1年後姓を変えてテキサスに落ち着きます。
ならず者たちのネタバレあらすじ:因縁の再会
数年後、南軍が降伏して南北戦争は終結しました。しかしガルトー家は戦闘行為をやめず、正真正銘のならず者となり果てます。荷馬車を襲うなどして金を稼いだ彼らは、次の獲物をテキサスと定めました。デイビッドはテキサスでローラと幼い息子ポーリーと共に牧場で暮らしています。一家で町に出かけたデイビッドは、偶然ガルトー家の男を目撃。急いで保安官や執行官のキルパトリックに知らせます。彼らはデイビッドがガルトー家の出身だと気付いていました。その後町はガルトー家の襲撃を受けますが、備えていたこともあり撃退に成功します。更に逃げ遅れた一家のジェイコブとアダムを捕らえました。彼らを待つのは絞首刑です。家族を救いたいと苦悩するデイビッドの脳裏に、母の言葉が蘇りました。デイビッドの母は先住民に育てられ、予言の力を持つことから神の娘と呼ばれていました。彼女は死の間際、デイビッドに恐ろしい予言を遺します。ガルトー家は殺し合う運命にあり、それは一家が全滅するまで繰り返されるのだと。翌日、デイビッドは留置場のジェイコブ達に会いに行きますが、彼らに反省や改心は見られず肩を落としました。キルパトリックに誘われ昼から酒を呑んでいると、再びガルトー家が現れます。彼らはジェイコブとアダムを奪還し、保安官らを射殺して逃げ去りました。憤る住人達にデイビッドがガルトー家の出身だと情報が流れてしまい、危うく殺されそうになります。キルパトリックがデイビッドの無罪を保証しますが、居場所が知られた以上ガルトー家とは何らかの決着を付けなければなりません。デイビッドとキルパトリックはガルトー家の拠点に乗り込みました。
ならず者たちのネタバレあらすじ:復讐の連鎖
デイビッドは情報を引き出すため、一家に戻りたいと言い出します。疑り深いジョシアは、キルパトリックを殺害しろと命令しました。デイビッドとキルパトリックは隙を突いて銃を手にし、近くの岩山に逃げ込みます。銃撃戦が始まりますが、デイビッドは銃を使うことに未だ躊躇していました。しかしキルパトリックが負傷し、反射的にアダムを射殺してしまいます。怒り狂うジョシアは復讐としてポーリーを殺害すると宣言、すぐに牧場を目指し移動を開始しました。デイビッドは急いで牧場に戻りますが一足遅く、ポーリーは連れ去られてしまいます。必死に息子を守ろうとしたローラは馬に蹴られ命を落としました。怒りに駆られたデイビッドは集めた情報をもとに、ガルトー家の行き先を割り出します。ガルトー家は次の獲物である汽車に乗っていました。汽車を制圧した一家の前に、デイビッドと追跡隊が現れます。デイビッドはジェイコブと激しい殴り合いを繰り広げました。ジョシアは汽車から飛び降りて馬で逃走します。デイビッドはジェイコブを思い切り殴り、汽車から離れました。コントロールを失った汽車は、ジェイコブらを乗せたまま脱線事故を起こします。
ならず者たちのネタバレあらすじ:岩山の決戦
家族を失ったジョシアは、隠れ家で酒浸りになっていました。愛人の女が必死に彼の機嫌を取り、ポーリーを守ろうとします。そしてジョシアが眠った隙にポーリーを外へ逃がしました。目を覚ましたジョシアは女を手酷く殴り、ポーリーを捕まえるため外に飛び出します。岩山を逃げ回るポーリーは斜面に追い込まれ、何とかしがみついている状態でした。助けに現れたデイビッドはポーリーを人質に取られ、ジョシアの前で銃を捨てます。ジョシュアはデイビッドの目の前でポーリーを殺害しようとしますが、銃撃され致命傷を負いました。撃ったのは愛人の女です。
ならず者たちの結末:一族の最期
デイビッドはポーリーを救出し、女と3人で山を降りました。すると「デイビッド」とジョシュアの声が響きます。デイビッドはポーリーを女に託し、ジョシアと対峙しました。瀕死のジョシアに銃口を向けますが、撃つことが出来ません。するとジョシアは両腕を広げてデイビッドに飛びかかり、もろともに崖下に落下しました。やっと追いついたキルパトリックが慌てて駆け寄ると、2人は岩に叩きつけられ絶命しています。キルパトリックはデイビッドの遺体を馬に乗せ、ポーリー達のところへ戻りました。ガルトー家は全滅し、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ならず者たちのあらすじと結末でした。
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