悪魔はいつもそこにの紹介:2020年アメリカ映画。南太平洋戦争を経験したウィラードは、神に熱心に祈り始めます。それを息子のアーヴィンにも教えますが、妻のシャーロットがガンになったことによって今までにも増して祈り、息子にも強要します。この頃からアーヴィンは負の連鎖が続く人生を歩むことになります。主演は『スパイダーマン』でピーター・パーカー役を務めるトム・ホランド、アーヴィンの父親役として『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドが務めるなど、他にも多くの豪華俳優人が揃った話題のNetflix映画です。
監督:アントニオ・カンポス 出演:トム・ホランド(アーヴィン)、ビル・スカルスガルド(ウィラード)、ミア・ワシコウスカ(ヘレン)、ハリー・メリング(ロイ牧師)、ロバート・パティンソン(プリストン牧師)、イライザ・スキャンレン(レノーラ)、ヘイリー・ベネット(シャーロット)、ジェイソン・クラーク(カール)、ライリー・キーオ(サンディ)、セバスチャン・スタン(ボーデッカー保安官)、ほか
映画「悪魔はいつもそこに」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「悪魔はいつもそこに」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
悪魔はいつもそこにの予告編 動画
映画「悪魔はいつもそこに」解説
この解説記事には映画「悪魔はいつもそこに」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
悪魔はいつもそこにのネタバレあらすじ:起
ウィラード(ビル・スカルスガルド)は南太平洋戦争でミラー・ジョーンズ軍曹が十字架にはりつけにされ、生きたまま虫が群がっている様子を目にしてしまいます。そんな経験を経たウィラードは退役軍人となって町に戻ってきて、ダイナーで出会ったウェイトレスのシャーロット(ヘイリー・ベネット)に恋をします。
しかし母親のエマはヘレン(ミア・ワシコウスカ)という女性と付き合ってほしいと考え、教会で紹介をします。しかしお互いに特に興味を示すことはなく、ウィラードはシャーロットと結婚し、ヘレンは牧師のロイ(ハリー・メリング)と結婚をします。
ウィラードとシャーロットの間に男の子が生まれ、アーヴィンと名づけます。ウィラードは祈ることをあまりしてきませんでしたが、仲間が十字架にはりつけにされたところを見てからは、熱心に祈るようになります。ウィラードとシャーロットはノッケンスティフに引っ越してきて、家を買うために節約をして、つつましく家族3人で幸せに暮らしていきます。
悪魔はいつもそこにのネタバレあらすじ:承
1957年、アーヴィンは9歳になり、愛犬のジャックを大切にしています。ウィラードたちはなかなか町に馴染めず、アーヴィンは学校でいじめられており、目にあざをつくって帰ってきます。ウィラードが森の中に作った祈りの場所で、アーヴィンとともに祈ります。
その背後で狩猟途中の男性2人組がウィラードたちを見てひそひそと話し始めます。「きっとあいつの妻は家に一人でいるからやりたい放題だ」と。アーヴィンがその2人に気をとられていると、ウィラードは真剣に祈れと息子に注意をします。家に帰るとシャーロットはいつも通りに家事をしています。安堵するアーヴィン。
アーヴィンは父親と一緒にドライブに出かけます。するとウィラードは急に車を止めて、祈っているときに馬鹿にしてきた例の男性2人組をぼこぼこに殴ります。アーヴィンはそれが父親との最良の思い出となりました。家に帰るとシャーロットが倒れています。医者によるとがんを患っているそう。ウィラードとアーヴィンにできることは祈ることだけでした。
ウィラードは必死にシャーロットのために祈り、息子にも祈りを強要します。それでもシャーロットの病状は悪化するばかり。祈るだけではだめだと気づいたウィラードは、大切なものを神に捧げなければならないと考えます。そこで愛犬のジャックを殺し、祈りの場の十字架にはりつけにします。アーヴィンはひどく傷付きました。
しかし祈りが通じることはなく、シャーロットは帰らぬ人となりました。葬儀が終わった後、ウィラードは祈りの場で自殺をはかります。通報を受けて、ボーデッカー保安官(セバスチャン・スタン)が対応をします。
7年前、結婚したヘレンとロイはレノーラという女の子を授かりました。ロイは引きこもりになっていましたが、神のお告げを受けて久々にクローゼットから出てきます。そしてヘレンと気晴らしに森へ行くことにします。レノーラをウィラードの母親エマに預けて2人は森へと向かいます。ヘレンは森の空気を吸おうと深呼吸をしていたところ、ロイがヘレンの首を刺して殺してしまいます。
死んだものを復活させる能力を神からもらったと思い込んでいたロイは、ヘレンを復活させようとしますがヘレンは蘇りませんでした。落ち込むロイはヒッチハイクをして夫婦のカール(ジェイソン・クラーク)とサンディ(ライリー・キーオ)の車に乗り込みます。すると、カールが突然ロイと妻がやっている写真を撮りたいと言い出します。ロイが丁重に断るとカールに撃ち殺されてしまいます。
両親が共に亡くなったことによって、祖母のエマと暮らすことになったアーヴィン。そこには成長したレノーラも住んでいました。
悪魔はいつもそこにのネタバレあらすじ:転
1965年、アーヴィン(トム・ホランド)は立派な青年へと成長しました。誕生日に父親ウィラードの形見の銃をもらいます。レノーラ(イライザ・スキャンレン)は亡くなった両親のように、生粋の信者になります。しかし学校ではいじめられています。レノーラをアーヴィンは本当の妹のように思っており、いじめる奴らからレノーラをよく助けます。
レノーラは一生懸命祈っていましたが、父親と祈って以来アーヴィンは祈ることはありませんでした。レノーラが毎日のように通っていた教会の牧師が体調不良のため、長期で休むことに。代わりに牧師の甥がこの教会の牧師を務めます。彼の名はプリストン(ロバート・パティンソン)。牧師としては派手な車に乗り、エマが作ってきた鶏のレバーを貧しい人の食べ物だと信者の前で発言する嫌な奴でした。
アーヴィンはあのときの父親のように、レノーラをいじめる男たちをぼこぼこにして復讐をします。
レノーラはプリストン牧師に、祈るのにいい場所があると誘われてついていきます。すると、生まれたままの姿で祈ることが神に捧げることだとそそのかされ、レノーラは言われた通りにします。これをきっかけにレノーラは母親同様に牧師に恋をします。
それから3ヶ月後。アーヴィンの父親の自殺現場に立ち会ったボーデッカー保安官は、保安官選挙に出馬をする予定です。カールの妻サンディはボーデッカー保安官の妹であり、ボーデッカー保安官は何か怪しいことを妹たち夫婦はしていると疑っています。ボーデッカー保安官は選挙に響くから大人しくしてほしいとサンディに忠告します。何もしていないとサンディは言いますが、もうカールと殺人をすることをやめたいと思っていました。
悪魔はいつもそこにの結末
レノーラは体調を崩して元気がありません。アーヴィンはただの風邪だと思っていましたが、レノーラはプリストン牧師の子供を妊娠していました。レノーラはその事実をプリストン牧師に報告しましたが、それはあなたの妄想だと冷たく切り捨てられてしまいます。傷付いたレノーラは首吊り自殺をしてしまいます。
アーヴィンは知り合いからレノーラがプリストン牧師の子供を妊娠していたと教えてもらうと、牧師を数週間監視します。彼は複数の女性に淫らな行為を行っていました。アーヴィンは父親の形見の銃を持って、祖母に別れの手紙を残し、プリストン牧師の元へ向かいます。そして彼を撃ち殺します。
アーヴィンは車で自分が生まれた町、ノッケンスティフへと向かいますが、道中で車は使いものにならなくなってしまいます。そこでヒッチハイクをすることに。そしてカールとサンディがアーヴィンを拾います。アーヴィンはカールの言動に怪しさを感じ、銃を準備し、カールに撃たれる前にカールとサンディを撃ち殺します。そして、車にあった写真のフィルムを持ってその場から逃げます。
妹が殺害されたとの知らせを受けたボーデッカー保安官は、サンディたちの家に行って怪しいものがないか探します。そこには、殺害の証拠となる狂気的な写真が多く残されていました。その証拠を全てボーデッカー保安官は燃やします。
アーヴィンは両親と住んでいた家へと向かいますが、その家は焼けてなくなってしまったそう。アーヴィンは祈りの場へと向かいます。そこにはジャックの遺骨が散らばっていました。それを集めているところに、サンディを殺害した容疑でボーデッカー保安官はアーヴィンを探しに祈りの場へとやってきます。アーヴィンはボーデッカー保安官も撃ち殺します。そして、ジャックの遺骨とともに父親の形見の銃も埋めます。
再びヒッチハイクをするアーヴィン。疲れが襲ってきたアーヴィンは、軍に入隊してベトナム戦争にでも行こうか、と頭を巡らせながら助手席でうとうとしてこの映画の幕を下ろします。
以上、映画「悪魔はいつもそこに」のあらすじと結末でした。
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