デュエリスト/決闘者の紹介:1977年イギリス映画。ジョセフ・コンラッドの短編『決闘』を原作に、これがデビュー作となるリドリー・スコット監督が映画化した異色の歴史ドラマです。フランス皇帝ナポレオン1世の時代の19世紀初頭のヨーロッパを舞台に、ある事件をきっかけに決闘に取り憑かれた男と追われる男との奇妙な関係を描きます。
監督:リドリー・スコット 出演者:キース・キャラダイン(アルモン・デュベール)、ハーヴェイ・カイテル(ガブリエル・フェロー)、クリスティナ・レインズ(アデル)、エドワード・フォックス(大佐)、ロバート・スティーヴンス(トレアール)ほか
映画「デュエリスト/決闘者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デュエリスト/決闘者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デュエリスト/決闘者の予告編 動画
映画「デュエリスト/決闘者」解説
この解説記事には映画「デュエリスト/決闘者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デュエリスト/決闘者のネタバレあらすじ:起
1800年。後に皇帝となるナポレオン1世が第一統領として支配していたフランス・ストラスブール。熱狂的なナポレオン支持者である第7騎兵隊の軽騎兵のガブリエル・フェロー中尉(ハーヴェイ・カイテル)は大の決闘好きであり、軍の規律を破っては無意味な決闘に明け暮れていました。そんなある日、フェローは町の有力者の甥に決闘を仕掛けて重傷を負わせてしまい、事態を重く見たトレアール将軍(ロバート・スティーヴンス)は謹慎処分を下すことを決定、軽騎兵アルモン・デュベール中尉(キース・キャラダイン)を伝令として、フェローが愛人のマダム・デリオン(ジェニー・ラナカー)と過ごしているサロンへと向かわせました。ところが、逆恨みしたフェローはデュベールに決闘を申し込み、デュベールは名誉のためにと受けて立ち、フェローに傷を負わせました。この決闘は引き分けに終わり、デュベールは礼儀として友人の医師(トム・コンティ)をフェローの治療のために向かわせましたが、この日からデュベールとフェローの因縁の対決の人生が始まることになろうとは誰も予期していませんでした。
デュエリスト/決闘者のネタバレあらすじ:承
最初の決闘から半年が過ぎた1801年。デュベールはアウグスブルグの部隊に配属されていました。そこにデュベールとの決闘に執念を燃やすフェローが現れ、二人は再び決闘に臨み、今度はデュベールが傷を負いました。回復したデュベールはフェローと決着をつけるべくフェンシングのレッスンを受け、再び対決しましたが、将軍はそんなデュベールに対してこれ以上決闘を続ければ除隊させると警告しました。
時は流れ、ナポレオン1世がフランス皇帝となってヨーロッパ全土を駆け回っていた1806年。リューベックに赴任したデュベールの前にまたしてもフェローが現れ、二人は馬に乗りながらサーベルを振りかざし、決闘を繰り広げました。今度はデュベールが激しい闘いの末にフェローに傷を負わせて勝利しました。その後まもなくして、フェローはスペイン遠征に駆り出されることとなりました。
デュエリスト/決闘者のネタバレあらすじ:転
1812年、フランス軍はロシア遠征を開始しました。デュベールとフェローはそれぞれ遠征に参加することになりましたが、今回は凍てつく寒さとロシアの猛攻のなかでいつしか奇妙な友情のような感情が芽ばえ、二人は一時休戦して互いに手を差し伸べ合いました。
皇帝ナポレオン1世が失脚してエルバ島へと流され、新たにルイ18世が国王として即位した1814年。デュベールは王党派の将軍に出世しており、トゥールにある姉のレオニー(メグ・ウィン・オーウェン)の家で長年の闘いで負った傷を癒していました。デュベールはレオニーの紹介で隣人のアデル(クリスティーナ・レインズ)と知り合い、やがて二人は結婚して幸せで穏やかな日々を過ごしていました。しかし、程なくしてナポレオン1世はエルバ島から脱出、ルイ18世を追放して再び皇帝の座に返り咲くと、またしてもデュベールやフェローは戦いに駆り出されていきました。
デュエリスト/決闘者の結末
ナポレオン1世はワーテルローの戦いに敗れて再び失脚、ナポレオン支持者だったフェローは逮捕され、あわや処刑されようとしていました。デュベールは警察に対してフェローを釈放するよう嘆願、フェローは警察の監視下のもとで指定された州に住む事を命じられました。家族との平穏な暮らしを贈りたいデュベールはフェローとの長年にわたる因縁の関係に終止符を打ちたいと考えており、フェローもまた今度こそデュベールとの決着をつけたいと願っていました。
そして最後の決闘の時は訪れました。フェローは廃墟でデュベールにピストルを使った決闘を申し込みました。しかし、デュベールは優位にたちながらもわざとフェローから的を外して発砲、そのままその場から立ち去っていきました。そしてデュベールは家族のもとへと戻っていきました。
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