鷲は舞いおりたの紹介:1976年イギリス,アメリカ映画。ジャック・ヒギンズの小説『鷲は舞い降りた』を映画化した歴史ドラマです。第二次世界大戦期、ヒトラーにより英国首相チャーチルの誘拐を命じられたナチスドイツ特殊部隊の戦いを描きます。
監督:ジョン・スタージェス 出演者:マイケル・ケイン(クルト・シュタイナー)、ドナルド・サザーランド(リーアム・デヴリン)、ロバート・デュヴァル(マックス・ラードル)、ジェニー・アガター(モリー・プリオール)、ドナルド・プレザンス(ハインリヒ・ヒムラー)ほか
映画「鷲は舞いおりた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「鷲は舞いおりた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「鷲は舞いおりた」解説
この解説記事には映画「鷲は舞いおりた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
鷲は舞いおりたのネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦中の1943年9月12日、ナチス・ドイツ軍は捕えられていたイタリア前首相ムッソリーニの救出に成功しました。勢いづいたアドルフ・ヒトラーの次なる計画は、英国首相ウインストン・チャーチルを拉致してドイツへ連れてくることでした。親衛隊長官ハインリヒ・ヒムラー(ドナルド・プレザンス)はヒトラーを喜ばせようと独断で計画の遂行を決定、国防軍情報部長官ヴィルヘルム・カナリス(アンソニー・クエイル)は非現実的な計画と断じながらも部下のマックス・ラードル大佐(ロバート・デュヴァル)に調査を指示しました。諜報員からチャーチルが英国東海岸のスタドリーという小さな村に静養のため訪れる予定があることを知ったラードルは、作戦の実行部隊の指揮官としてクルト・シュタイナー中佐(マイケル・ケイン)、工作員として元アイルランド独立運動の活動家リーアム・デヴリン(ドナルド・サザーランド)を起用することにしました。
鷲は舞いおりたのネタバレあらすじ:承
作戦に乗り気でないカナリス長官をよそに、ヒムラーはラードルにヒトラー直筆の署名入り作戦実行命令書を手渡しました。“イーグル作戦”と命名されたこの作戦は、連合軍から奪った輸送機で現地付近まで飛び、上空からパラシュート部隊を降下させ、チャーチルの身柄を拉致したら強奪した英国海軍の高速魚雷艇で脱出するというものでした。事前工作のため現地スタドリーに先回りしたデヴリンは女工作員のジョアンナ・グレイ(ジーン・マーシュ)と手を組み、英国空軍の空挺部隊の戦闘服と装備を調達します。やがてデヴリンは村娘のモリー(ジェニー・アガター)と恋仲になっていきました。
鷲は舞いおりたのネタバレあらすじ:転
シュタイナーは15名の部下を引き連れ、英国軍の迷彩服を着ると夜にまぎれて無事スタドリー村に降下、現地の住民に対して自分たちはポーランド義勇軍のパラシュート部隊だと偽りました。ところが、村の子供が用水路に転落してしまい、思わず助けに飛び込んだシュタイナーの部下は無事子供を救助しますが、自分は用水路の先の水車に巻き込まれて死亡、しかも英国軍の迷彩服の下に隠していたドイツ軍の軍服が露わになったことから偽装工作は見破られ、シュタイナーと部下たちは村人を人質にとり教会に立て籠もりました。教会包囲網にアメリカ軍も加わり、シュタイナーは秘密の通路を通ってきたデヴリンに出迎えられて脱出、時間稼ぎのため教会に残った部下たちは次々と連合軍の銃弾に倒れていきました。
鷲は舞いおりたの結末
シュタイナーはアイルランド解放運動のため現地に残るというデヴリンと別れ、単独でチャーチル拉致に向かいました。シュタイナーはアメリカ軍の軍服を奪い、厳重な警備網をかいくぐってようやくチャーチルの宿泊先に辿り着くと、アメリカ軍の軍服を脱いでドイツ軍の姿でチャーチルに向かって発砲しますが、自らも警備兵の銃弾に倒れました。実はシュタイナーが撃ったのはチャーチルの影武者であり、本物のチャーチルはテヘラン会談のためイランに飛んでいたのでした。作戦失敗を知ったヒムラーはラードルに全ての責任を擦り付けて処刑、デヴリンはモリーに別れの手紙を渡して一人村から立ち去っていきました。
この映画の感想を投稿する