アデル/ファラオと復活の秘薬の紹介:2010年フランス映画。冒険記者アデルはエジプトに渡り、冒険を乗り越え一体のミイラを持ち帰る。生死の淵に居る妹を救う為古代エジプトの秘術を求める彼女だが、その鍵を握るエスペランデューは、自身が行った実験の成果により投獄され死の危機に瀕していた。リュック・ベッソンが贈るファンタジーアドベンチャー映画。
監督:リュック・ベッソン 出演者:ルイーズ・ブルゴワン(アデル・ブラン=セック)、マチュー・アマルリック(デュールヴー)、ジル・ルルーシュ(カポニ警部)、ジャン=ポール・ルーヴ(ジェスタン・ド・サン=ユベール)、フィリップ・ナオン(メナール教授)、ニコラ・ジロー(アンドレイ・ズボロフスキー)、ジャッキー・ネルセシアン(エスペランデュー教授)、ロール・ド・クレルモン(アガット・ブラン=セック)
映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アデル/ファラオと復活の秘薬の予告編 動画
映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」解説
この解説記事には映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アデル/ファラオと復活の秘薬のネタバレあらすじ:起
パリ在住のシュバール氏は年代物のウィスキーを持って帰宅する途中ピラミッド広場に差しかかります。その時、エスペランデュー教授の部屋から漏れる光を見て驚きます。エスペランデューは様々な論文を発表、学会でもかなりの権威でした。その彼は部屋で瞑想に耽っていましたが、今まさに研究の成果が結実しようとしていました。少し離れた自然博物館では、展示されていた卵から翼竜プテロダクティルスが突然孵りました。その翼竜は、教授と同じように動き出し、天窓を破り、パリの夜空に飛び立ちました。しかし事もあろうか翼竜は、シュバール氏の目の前でムーランルージュから踊り子を連れ帰った閣僚一人を襲い、乗っていた車ごとセーヌ河に叩きこみました。博物館に併設されている植物園に勤めているアンドレイは、冒険記の作家として名高いアデルに恋をして、その想いを伝える為の文章に悩んでいました。そのアデルは、編集長の指示を無視して勝手にエジプトへの冒険に出ていました。アデルは発掘中の墳墓に訪れ、そこで落ち合った怪しげな男達と古文書の写しを見せ合います。それは合わせると一枚になり、その記載を読み上げたアデルは、隠し扉を見付け出し、開きます。すると中から石油が流れて来ました。しかしその部屋は目的の部屋ではなく、アデルはまた別な仕掛けを使い、探していた玄室に入ります。アデルと共に入った男達が宝に目が眩み、罠を作動させて命を落とすのを余所に、彼女は迷わず棺を開けます。その棺に収められていたのは侍医でした。それを確認した時、いかにも悪人と言った風体の男、デュールヴー教授が邪魔をします。デュールヴーはアデルの成果を奪う気でした。彼女は妹の治療の為に棺の彼が必要だと抵抗しますが、最初の部屋に棺ごと連れ出されてしまいます。デュールヴーは、連れて来た部下にアデルを銃殺させようとしますが、彼女は末期の頼みと煙草を要求、許可を得たのでライターで火を点けますが、隙を見て石油にも火を点けます。遺跡は一気に火の海と化し、アデルは棺に飛び乗り、そのまま地下水脈に繋がる抜け道を使い脱出しました。
アデル/ファラオと復活の秘薬のネタバレあらすじ:承
翼竜の一件を一部始終を見ていたシュバール氏を、パリ市警の敏腕警部補カポニが尋問します。しかしその証言は信じて貰えず、また閣僚の同乗者が問題になり、カポニは部下に緘口令を敷きます。しかし翌日の新聞にはシュバール氏の証言がそのまま掲載されて居ました。大統領は翼竜等という世迷言と馬鹿にしていましたが、その目の前をその翼竜が飛んで行ったので、早急に捜査部署に命令を出し、巡り巡ってカポニが担当する事になりました。博物館では、卵の殻をアンドレイとその上司であるメナール教授が検分し、翼竜が孵化したと判断します。そこにカポニが部下を引き連れてやって来ました。彼は、翼竜に関して質問しますが、メナールはその専門家を紹介すると言ってあしらいます。カポニは帰り際割れた卵を見ますが、それから翼竜が孵ったとは気付きませんでした。翼竜はエスペランデューの部屋に入ります。彼が生肉を使い翼竜を部屋の奥に誘導、隠しますが、そこに専門家を訪ねて来たカポニがやって来ました。エスペランデューは翼竜を隠しながら彼の質問に答えますが、翼竜が唸り声を上げたり騒々しくするので隠しきれず、カポニ達に見付かってしまいます。しかも翼竜は暴れだし、挙句逃げ出してしまいした。カポニはエスペランデューを逮捕しました。ペルーにアデルを派遣した編集長は、戻ってきた彼女を出迎えます。アデルはエジプト帰りと持ち帰った棺を誤魔化し帰宅します。アデルが帰宅すると、ハウスキーパーが持ち帰った大荷物を見て渋い顔をします。更にアンドレイから手紙が来て溜まっている事を教えてくれます。最後に妹の様態を話した所で、アデルは彼女を追い出すように帰宅させます。アデルは、寝室のベッドの上で身動ぎ一つしない妹アガットに、エジプトから侍医のパトモシスを連れて来た事を話し掛けます。そのアガットの額からは、後頭部から突き刺されたピンが飛び抜けていました。アデルは、パトモシスを復活させる事を考えます。その時、扉の隙間に手紙を差し込もうとしたアンドレアと遭遇しました。アデルは、話し掛けて来る彼に適当な応対しながら新聞を読みます。そこで彼女は、エスペランデューが死刑に処せられる記事を発見し慌てます。アデルはエスペランデューが収監されて居る刑務所に、弁護士に変装して潜り込み面会します。彼女はパトモシスの事を話し復活を依頼しますが、彼はここを出れないと断ります。翼竜で研究していた蘇生法を試したは良かったのですが、魂が繋がっていて起き続けなければ翼竜は本能で誰かを襲うとぼやきます。そこまで聞いて、アデルは変装がばれて追い出されてしまいました。
アデル/ファラオと復活の秘薬のネタバレあらすじ:転
カポニは、高名なハンター、サン=ユベールを雇い翼竜を追います。サン=ユベールは、糞から翼竜は羊を食べていると判断、近くの牧場を探しますが見付からず、最後に植物園を捜索します。カポニが翼竜を探している間もアデルは様々な変装をして刑務所に潜り込み、エスペランデューを脱獄させようとしますが悉く失敗、彼女は大統領への恩赦に最後の望みを賭けます。アデルは大統領と面会し恩赦を申し出ますが大統領に取り合って貰えません。その時、翼竜が飛んできて大統領を襲おうとしたのでアデルが庇います。大統領は無事でしたが、彼の愛犬が連れ攫われてしまいました。カポニはサン=ユベールに、ここ数日摂り逃している食事を要求しますが、サン=ユベールは狩は忍耐だと拒否します。そのサン=ユベールとカポニが居る植物園に翼竜が戻ってきます。アンドレアが鳥の帰巣本能を利用して素を作っておいたのです。アデルは大統領暗殺の嫌疑で聴取を受けていましたが、冤罪だと判り追い出されるよう警察から出て行きます。帰宅し、全てが徒労に終わったと落胆してアンドレアの手紙を読むと、その内容に驚き彼を尋ねます。アデルは植物園に翼竜が居る事を知り、彼と共に向かいます。彼女は巣に居る翼竜を見つけると、それをうまく手懐け、自分のマフラーを手綱にして空高く舞い上がらせました。刑務所ではエスペランデューの死刑が執行されようとしていました。そこに、翼竜に跨ったアデルが現れ、彼を連れ去って行きました。翼竜は植物園に戻りますが、それを見付けたサン=ユベールが忍び寄ります。そうとは知らずに、メナールは騒ぎに釣られて出来てエスペランデューとの再会を喜びます。その時、木陰からサン=ユベールが翼竜を撃ちます。弾は胸に命中し、翼竜は倒れます。貴重な研究材料を傷つけたサン=ユベールに対しメナールは激怒し、彼のライフルを奪い、銃口を向けて追い払いました。翼竜が倒れた事で霊的繋がりのあるエスペランデューも倒れます。アデルはアンドレアに翼竜の手当てを頼み、自分はエスペランデューを連れ帰ります。アデルの部屋に入ったエスペランデューは、彼女に儀式の準備をさせます。準備が終わると彼は念を込め始めました。しかし、その儀式の最中翼竜が死に、エスペランデューも亡くなります。呆然とするアデルですが、その時ミイラがくしゃみをして起き上がって来ました。アデルは、無事復活を果たしたパトモシスに妹の治療を頼みますが、彼は専門外だと断ります。パトモシスは原子物理学の専門家でした。パトモシスは、アデルにアデットが何故植物状態になったかを聞きます。アデルは、過去、些細な諍いから始めたテニスの試合中に起きた事故だと話しました。事情を知ったパトモシスは、先程の儀式で半径2キロ以内の死者が蘇った筈だと言います。アデルはルーブルに保管されているラムセス2世を頼る事にしました。
アデル/ファラオと復活の秘薬の結末
アデルはパトモシスと共にルーブルに忍び込みます。アデルはパトモシスに主ラムセスを目覚めさせるとせっつきますが、彼は臣下から目覚めるのが手順だと、主君を最後に起こします。目覚めたラムセスにアデルは妹の治療を願います。ラムセスは、その願いの為に起こされたのか不満げでしたが、侍医に治療を命じます。侍医は、ファラオの秘薬を使い治療を行います。治療が終わり、最後にラムセスが口付けを行いますが、その必要性をアデルはパトモシスに問うと、彼は慣習だと言い訳しました。全てが終わりラムセスは臣下を連れてその場を去ります。アデルはアデットに呼びかけると、アデットは意識を取り戻し、その記憶は事故の直後だったのでその事について文句を言います。アデルはパトモシスに主へ礼を言ってくれと頼みます。パトモシスはラムセス一行と共に、偶々通り掛ったシュバール氏にナイル川の方角を聞き、去って行きました。翌日新聞は、ミイラの行列を紙面に書き立て、大統領は解明を命じます。その命令は回り回って、またカポニの食事を邪魔する事になりました。アデルを訪ね、花束を抱えたアンドレアが部屋にやってきますが、対応に出たアデットは姉は休暇旅行だと説明します。アンドレアはアデットを見るなり彼女に花束を捧げ、それに感激した彼女はアンドレアを部屋に招き入れます。船着場に姿を現したアデルを、怪しげな男達が見張ります。それに気付かないアデルは、ニューヨークに向かう豪華客船に乗り込みました。それをデュールヴーが見送りました。なお、当てのない捜査を続ける警部は、シマウマだとサン=ユベールを追う掛けるメユールを逮捕します。一難去ったとサン=ユベールは胸を撫で下ろしますが、警部はその場を動くなと命じます。そして人を呼んでくるとその場を後にします。サン=ユベールはふと振り向いて、自分の危機がまだ続いている事に気付きました。
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