ザ・ブリザードの紹介:2016年アメリカ映画。1952年に大西洋上で発生した。アメリカ沿岸警備隊史上最も困難とされる海難事故である巨大タンカー「SSペンドルトン号」の救出劇を実話を基に映画化した作品です。遭難したタンカーに残された生存者32人を救うため、4人の沿岸警備隊が定員12人の小型木製救助艇で挑みます。
監督:クレイグ・ギレスピー 出演者:クリス・パイン(バーニー・ウェバー)、ケイシー・アフレック(レイ・シーバート)、ベン・フォスター(リチャード・リヴシー)、エリック・バナ(ダニエル・クラフ)、ホリデイ・グレインジャー(ミリアム・ペンティネン)、ジョン・オーティス(ウォレス・クイリー)、カイル・ガルナー(アンディ・フィッツジェラルド)、ジョン・マガロ(アーヴィン・マスキー)ほか
映画「ザ・ブリザード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ブリザード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ブリザードの予告編 動画
映画「ザ・ブリザード」解説
この解説記事には映画「ザ・ブリザード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ブリザードのネタバレあらすじ:起
1951年11月、アメリカ・マサチューセッツ州。沿岸警備隊員のバーニー・ウェバー(クリス・パイン)は友人を介してミリアム・ペンティネン(ホリデイ・グレインジャー)という女性と出逢い、やがて二人は恋に落ちました。出逢いから3ヶ月後の1952年2月7日、ダンスパーティーの席上でミリアムは意を決してバーニーにプロポーズしました。沿岸警備隊の過酷な任務からバーニーは一瞬ためらいますが、それでも彼女の想いの強さを受け止め、4月16日に結婚する約束を交わしました。
折しもその夜、大西洋を航行していた大型タンカー「SSペンドルトン号」が激しい嵐に打ち付けられ、船体は半分に割れてしまい、船長は海に投げ出されて死亡してしまいました。船内の構造に詳しい一等機関士のレイ・シーバード(ケイシー・アフレック)は対策を考えるなか、シーバードと折り合いの悪い船員のブラウン(マイケル・レイモンド=ジェームズ)は他の船員たちと共に救助艇で脱出しようと考えました。しかし、救助艇が波に飲み込まれることを想定していたシーバードは慌てて救助艇のロープを切ってブラウンらを止め、それでもシーバードに反抗するブラウンに他の船員たちは「シーバードに命を救われたんだぞ」と言って聞かせました。
ザ・ブリザードのネタバレあらすじ:承
シーバードは船をあえて浅瀬に座礁させ、船が沈むまでの4~5時間の間に救助信号と汽笛を鳴らして救助を待つ作戦を立てました。救助信号を受け取った沿岸警備隊チャタム支局のダニエル・クラフ司令官(エリック・バナ)はすぐさま救助に向かうよう指令を出し、バーニーは同僚のリチャード・リヴシー(ベン・フォスター)、アンディ・フィッツジェラルド(カイル・ガルナー)、アーヴィン・マスキー(ジョン・マガロ)の計4人で定員12名の小型救助艇で出発しました。
バーニーのことが気がかりになったミリアムは沿岸警備隊のチャタム基地に駆け込み、クラフ司令官にすぐバーニーを呼び戻すよう説得しますが一蹴されてしまいます。その頃、バーニーら4人は海流の流れが激しい地点を突破、荒波にも屈せず突き進んでいきますが、肝心なコンパスを波に飲まれて紛失してしまいました。
ザ・ブリザードのネタバレあらすじ:転
ようやくバーニー一行は、浅瀬に座礁したペンドルトン号の灯りに気付き、早速救助に乗り出しましたが、船の生存者は救助艇の定員12名を大幅に上回る33名でした。バーニーらはそれでも生存者を一人ずつ救助艇に乗せていきましたが、生存者のひとりエルドン(キーナン・ロンズデール)は怖がって救助艇に飛び移ることができませんでした。彼を見かねたコックのタイニー(エイブラハム・ベンルービ)は自ら手本となって飛び移ろうとしましたが、誤って船体に叩きつけられて死亡してしまいます。バーニーたちはそれでも救助活動を続け、定員オーバーなので一旦引き返そうというリチャードにバーニーは時間の猶予がないとして、全員を救助艇に乗せる判断を下しました。そして最後の一人となったシーバードを救助艇に乗せたその時、ペンドルトン号は力尽きて海に沈んでいきました。
ザ・ブリザードの結末
生存者32名を乗せた救助艇はチャタム基地に連絡を入れましたが、クラフ司令官は近くを航行する船に助けてもらうよう指示しました。コンパスがないため現在位置もわからないバーニーは指示に呆れ果てて無線を切ってしまいます。
その頃、チャタム基地にはミリアムや隊員・生存者らの家族たちが車で大挙していましたが、町は運悪く停電に見舞われてしまい、肝心の灯台の灯りも消えてしまいました。そこでミリアムは人々の車のライトを灯台の灯り代わりにしようと提案、人々は桟橋に車をつけると一斉に海に向かってライトを点灯し始めました。
満潮に乗って港近くまで流れ着いたバーニー一行の救助艇は人々の車のライトを見つけ、無事に隊員4名・生存者32名は港へと到着しました。バーニーはミリアムと喜びを分かち合い、約束通りに結婚しました。その後、バーニーは2009年に81歳の生涯を閉じるまでミリアムと人生を共に生きることになりました。
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