ザ・ゲートの紹介:1987年カナダ映画。地球征服を目論む悪魔と、それを阻止すべく奮闘する少年達の勇気を描くホラー&アドベンチャー。グレンは裏庭に突如現れた穴を不思議に思い、友人テリーと一緒に調べ始めた。すると、それは悪魔が通るためのゲートなのだと判明する。悪魔を呼び出す手順を偶然にもクリアしてしまったグレン達は、邪悪な存在を追い返すため様々な策を講じた。しかし悪魔はあらゆる手を使ってグレン達に襲い掛かる。果たして少年達は恐怖に打ち勝つことが出来るのか。
監督:ティボー・タカクス 出演者:スティーヴン・ドーフ(グレン)、クリスタ・デントン(アル / アレクサンドラ)、ルイス・トリップ(テリー / テレンス・チャンドラー)、ケリー・ローワン(ロリ・リー)、ジェニファー・アーウィン(リンダ・リー)ほか
映画「ザ・ゲート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ゲート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・ゲート」解説
この解説記事には映画「ザ・ゲート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ゲートのネタバレあらすじ:不気味な穴
舞台は1980年代のカナダ。幼い少年グレンは、両親と姉のアレクサンドラ(愛称アル)、老犬アンガスと一緒に暮らしていました。
ある夜、裏庭にあるツリーハウスに雷が落ちる夢を見ます。驚いて目を覚ますと、不思議なことに木は実際に倒れ、撤去作業が始まっていました。木の根が引き抜かれると、割れた石のような物が転がり出てきます。更に地面にはぽっかりと穴が空き、煙が漏れ出ていました。
グレンは不気味に思いながら、隣家に住む友人テレンス・チャンドラー(愛称テリー)に石を見せます。テリーによるとこれは晶洞石と呼ばれるもので、大きければ高値で売れるそうです。グレンとテリーはもっと晶洞石を見つけるため、穴の周辺を掘り返してみました。すると大きな晶洞石が出てきましたが、土が崩れ穴も大きくなってしまいます。穴の中からは不気味な音が聞こえてきました。
ザ・ゲートのネタバレあらすじ:恐怖の始まり
グレンの両親は3日ほど家を留守にする用事があり、ベビーシッターを雇おうと考えていました。しかし高校生のアルは反対し、自分がグレンやテリーの面倒を見ると約束します。
翌日、両親が出かけると、アルは早速言いつけを破って友人達を家に招き、パーティーを開いて大騒ぎしました。グレンとテリーは2階で石を割ろうと苦心しています。やっと割れた石からは怪しい光と煙がふき出しました。煙が収まると、近くにあったスケッチボードに文字が残されています。「アカクト アラエタ」という不思議な言葉を、グレンはつい唱えてしまいました。
その頃、怪談で盛り上がっていたアル達は浮揚術に挑戦します。小柄なグレンが無理やり体験させられることになり、その体は本当に浮き上がりました。グレンはライトに衝突してパニックになり、泣きながら自室に逃げ込みます。
夜。グレンの部屋に泊まったテリーがトイレに起きると、自分を呼ぶ声が聞こえます。玄関の前に去年亡くなった彼の母親が立っていました。テリーが喜んで抱きつくと、それはいつの間にかアンガスの死骸に変わってしまいます。
朝になり、グレンはアンガスの死のショックと、浮揚術の恐怖とで憔悴していました。両親に電話をかけようとしますが、アルに禁止された上彼女の友人達にも馬鹿にされてしまいます。
ザ・ゲートのネタバレあらすじ:穴の正体
自宅に戻ったテリーは悪魔の聖書と呼ばれるレコードを流し、ライナーノーツを開いていました。そこにはスケッチボードと同じ言葉が記されています。テリーはすぐにグレンを訪ね、裏庭の穴は悪魔が通るためのゲートだと説明しました。ライナーノーツによると、グレンが唱えたのは悪魔を呼ぶ呪文だったのです。ゲートを開けるにはいくつかの手順を必要としますが、穴や晶洞石、人体浮揚など、偶然にも条件はクリアされていました。
あとは生け贄を用意すれば、ゲートが完全に開いて悪魔が地上に現れてしまいます。テリーはレコードを逆回転させると悪魔祓いの呪文が分かるというところまで調べていました。グレンとテリーはすぐにゲートを塞ごうと立ち上がります。ところがその少し前に、アルのボーイフレンドのエリックがアンガスを穴に投げ捨てていました。そうとは知らないグレン達は悪魔祓いの呪文を唱え、一安心します。
説明を受けたアルはあまり信じていないようでしたが、久しぶりにロケット遊びに付き合ってくれました。テリーはライナーノーツを読んで更に調べを進めます。悪魔は地上に地獄をつくるため、2人の生け贄を欲するそうです。そして悪魔を倒せるのは、静かな熱意と、愛と光のエネルギーだけと呟きました。
ザ・ゲートのネタバレあらすじ:悪魔からの攻撃
その夜、怪現象が次々とグレン達を襲います。大量の蛾が出現して窓を突き破ったり、偽物の両親が現れたり。子鬼のような怪物が大量発生し、電話は燃やされ、助けも呼べません。頼みの綱であるレコードも、テリーが手に取った瞬間燃え上がってしまいました。
どうやら悪魔はまだゲートを諦めていないようです。そこでグレン達は聖書を持って穴に向かい、神に祈りを捧げました。すると穴の中で爆発が起こり、嘘のように塞がります。3人はやっと終わったと家に戻りますが、今度は壁からゾンビが現れました。ゾンビはアルとテリーを生け贄にするため、壁の中に連れ去ってしまいます。
ザ・ゲートの結末:最終決戦
途方に暮れるグレンは、ふと「光のエネルギーだ」と呟きました。家が大きく揺れる中、グレンが「サンダーボルト」と呼ぶ大きなロケットを探し出します。その時、床を突き破って巨大な悪魔が現れました。穴から竜巻が発生し、空は闇に覆われます。「地上の地獄だ」と呟くグレン。彼は勇気を振り絞り、アルの誕生日プレゼントに用意しておいたロケットとサンダーボルトを繋げ、悪魔に向けて発射しました。悪魔は苦しみ、凄まじい爆発と共に消滅します。
サンダーボルトの花火によって闇は一掃され、世界に穏やかな朝が訪れました。グレンは無事アルとテリー、そしてアンガスとも再会し、笑顔で抱き合います。テリーは「ママたち怒るな」と言い、グレンは「それを言うなよ」と笑いました。3人の勇気によって悪魔は退けられ、物語は続編「ゲート2/デモンボーイズ(1989年)」に引き継がれます。
以上、映画「ザ・ゲート」のあらすじと結末でした。
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