芝生は緑の紹介:1960年アメリカ映画。貴族の妻がアメリカ人の観光客に心をときめかしてしまう。夫の元恋人で妻の親友もからんで、夫婦生活の危機が到来する。4大スター競演の大人向けコメディー。ケイリー・グラントとデボラ・カーは『めぐり逢い』以来の共演。カーとロバート・ミッチャム、ジーン・シモンズとミッチャムも共演経験がある。ヒュー・ウィリアムとマーガレット・ヴァイナーが夫妻で脚本を書いてロンドンのウェスト・エンドで大ヒットさせた芝居の映画化で、映画の脚本も御夫婦が担当。監督は『掠奪された七人の花嫁』等のスタンリー・ドーネン。
監督:スタンリー・ドーネン 出演者:ケイリー・グラント(ヴィクター・ライオール)、デボラ・カー(ヒラリー)、 ロバート・ミッチャム(チャールズ・ドラクロ), ジーン・シモンズ(ハティ)、モーレイ・ワトソン(トレヴァー・セラーズ)、ほか
映画「芝生は緑」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「芝生は緑」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「芝生は緑」解説
この解説記事には映画「芝生は緑」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
芝生は緑のネタバレあらすじ:起・アメリカ人侵入者
ライオール伯爵であるヴィクターは、ロンドン郊外にある先祖伝来の大邸宅の多くの部分を今は一般公開し、その入館料やお土産販売やマッシュルーム栽培で収入を得ている。小説家志望の執事セラーズは減給を申し出るほど暇だったが、見学客を喜ばせたいヴィクターは昔風の執事をなくすわけにはいかなかった。
その朝、ヴィクターと妻のヒラリーは子供たち二人が家庭教師のマシューズさんとローズ叔母さんの家に遊びに行くのを見送る。やがて見学者を乗せた観光バスが次々と来る。
見学者の一人、チャールズが好奇心から大胆にも立ち入り禁止の私室に入ってくる。彼がアメリカの石油業者でお金持ちと知ったヒラリーは彼をもてなして庭まで案内する。アメリカとイギリスの言語・文化の違いについて当てこすりを言いながら会話をするうちに二人は惹かれ合う。
熱いキスを交わしてしまった後、ヒラリーはチャールズを追い出そうとするが、チャールズが最後に一枚とヒラリーをカメラで撮影しているうちにヴィクターが部屋に入ってくる。ヴィクターは妻がチャールズに恋に落ちたのに気づくが、何かと話をしてチャールズを引き留めようとする。ヒラリーはやっとのことでチャールズを帰す。
芝生は緑のネタバレあらすじ:承・ロンドンでの逢瀬
ヒラリーはロンドン滞在中のチャールズのことが忘れられず気もそぞろ。ついにロンドンの美容院に次の日の早朝の予約を入れて汽車でその日のうちにロンドンへ出かける。
ロンドンでは親友のハティの家に泊まる。妻がロンドンに行く本当の理由はわかっているが、嫉妬深い夫になって妻に嫌われることを恐れるヴィクターは、駅のホームで妻を見送る。
チャールズは美容院から出るヒラリーを待ち伏せしランチを共にする。結婚しようと言うチャールズ。二人はそれから数日、何度も二人きりの時をもつことになる。
芝生は緑のネタバレあらすじ:転・ハティの報告
明日はヒラリーがロンドンから戻るという日、ハティがヴィクターを訪れる。二人はかつて恋仲だったが、ハティがヒラリーをヴィクターに紹介したためにヴィクターとヒラリーが結婚し、ハティは別の男と結婚して離婚した。ハティはまだヴィクターに気があるようだがヴィクターはやや迷惑している。
ハティは、ヒラリーはヴィクターを愛しているけれどチャールズに夢中、チャールズと別れて家庭に戻ってもチャールズのことは忘れないわねと言う。チャールズが3000ポンドは下らないミンクのコートをヒラリーにプレゼントしたと知ってヴィクターは怒る。自分がそのうち買ってあげたかったのに。
妻が別の男のことを思い続けるまま結婚生活を続けるのは嫌だ、妻の心からチャールズを追い出したい。ヴィクターはあえてホテルのチャールズに電話をかけて、釣竿をもって週末遊びに来るように、ロンドンにいる妻もいっしょに車に乗せて来てくれと言って屋敷に招待し、チャールズは承諾する。それぞれ横で聞いていたハティもヒラリーもあきれる。
芝生は緑の結末:決闘
翌日の夜、ディナーが終わった後、チャールズと表面上親しそうにしながら本音を言わずに棘のある会話を続けるヴィクター。チャールズはヒラリーとのことをヴィクターに全てぶちまける覚悟を決めるが、話を切り出す前に、ヴィクターはチャールズに決闘を申し込む。
チャールズはそんな時代遅れなことはしたくないが、ヒラリーをあきらめるのかと脅されて決闘を承知する。セラーズを立ち合い人として廊下で二人は拳銃をもって15歩歩いて振り向き弾を発射する。
音に驚いてヒラリーとハティが廊下に来た時は、弾が肩に当たってヴィクターは軽傷を負っていた。スキャンダルが知れ渡ってしまうので医者に電話をするなとヴィクターが言うのでチャールズとハティが直接医者を呼びに行く間、夫の手当てをしながらおしゃべりをして、ヒラリーは夫がまだ自分を熱烈に愛しているのを知る。
彼女は、自分が愛する夫の元を離れられないのを悟る。チャールズは後で、実はヴィクターに当たった弾はヴィクターに頼まれてセラーズが陸軍の訓練学校仕込みのピストルの腕前で撃ったものだと知ったが、後の祭りだった。
ヒラリーが、ハティがもうしゃべってしまったとは知らず、チャールズからもらったことを隠そうと作り話を工夫したミンクのコートは、結局ハティのものになった。ヴィクターが自動者にハティを乗せて屋敷を後にした後、ヴィクターとヒラリーの子供たちと共に屋敷にいつもの日常が帰ってきた。
以上、映画「芝生は緑」のあらすじと結末でした。
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