守護神の紹介:2006年アメリカ映画。アメリカ沿岸警備隊の救難士養成校を舞台に、“守護神”の異名を持つ元警備隊員の教官と過去を抱えた訓練生との心の交流をケビン・コスナーとアシュトン・カッチャーのダブル主演で描いたヒューマンドラマです。
監督:アンドリュー・デイヴィス 出演者:ケビン・コスナー(ベン・ランドール)、アシュトン・カッチャー(ジェイク・フィッシャー)、ニール・マクドノー(ジェイク・スキナー)、メリッサ・サージミラー(エミリー・トーマス)、クランシー・ブラウン(ウィリアム・ハドレー)、セーラ・ウォード(ヘレン・ランドール)、ボニー・ブラムレット(マギー・マクグレン)、ブライアン・ジェラティ(ビリー・ホッジ)、オマリ・ハードウィック(カール・ビリングス)、ジョン・ハード(フランク・ラーソン)ほか
映画「守護神」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「守護神」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
守護神の予告編 動画
映画「守護神」解説
この解説記事には映画「守護神」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
守護神のネタバレあらすじ:起
アメリカ沿岸警備隊のベテラン隊員であるベン・ランドール(ケビン・コスナー)はこれまで数百人に及ぶ人命を救ってきましたが、ある日の海難救助活動中に相棒を始め多くの隊員を死なせてしまい、精神的に疲弊してしまっていました。
そんな時、ベンのもとに沿岸警備隊の救難士養成校「A級学校」の教官のオファーが舞い込んできました。心機一転、新たなスタートを切ったベンは、高校時代に水泳大会で優勝したという若者ジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)に目をつけました。ジェイクは入校初日から学校のあらゆる記録を全て更新すると宣言、ベンはジェイクに対して他の訓練生よりも更に厳しい訓練を課し、ジェイクは反発心を覚えながらも必死で食らいついていきました。そんなジェイクの心の支えとなったのは、パーティーで知り合った女性教師のエミリー・トーマス(メリッサ・サージミラー)でした。
守護神のネタバレあらすじ:承
ある日、エミリーはジェイクになぜ救助隊員になりたいのか尋ねてみました。ジェイクは人を殺して故郷を捨てたからと答えましたが。エミリーは冗談だと思って気にも留めませんでした。
ジェイクは公約通りに学校の全記録の更新に成功しました。その後、ジェイクはバーでエミリーにベンの愚痴をこぼしていたところ、バーの女店主でベンの友人のマギー(ボニー・ブラムレット)が二人に声をかけ、かつてベンが携わった救助活動の話をしました。それは、ベンが宙吊りになり、手の腱を断裂しながらも20分間指先だけで遭難者の体を支え続けたということでした。その話を聞いたジェイクは何も言えなくなってしまいました。
そんなある日、ジェイクは仲間のホッジ(ブライアン・ジェラティ)と飲みに行った際、些細なことから海軍将校と喧嘩騒ぎを起こしてしまいます。ベンは出頭したジェイクの過去を調べ、彼が高校時代に交通事故を起こし、水泳チームの仲間を全員死なせてしまった事を知ります。自分の何が解るのかと迫るジェイクにベンは自らの過去を打ち明け、やがて二人の間には深い共感と信頼感が芽生えていきました。
守護神のネタバレあらすじ:転
やがてジェイクは無事にA級学校を卒業、喧嘩騒ぎ以来すっかり疎遠になっていたエミリーと再会しました。ジェイクの卒業を喜ぶエミリーでしたが、彼女は遠く離れた土地への異動が決まっており、二人は別れのキスを交わしました。
ジェイクのアラスカ州コディアックの基地に配属され、現場復帰したベンもこの基地に赴任しました。ところがある日、二人はある水難救助に向かいましたが、ベンはかつて仲間を失った日のフラッシュバックが蘇り、トラウマから呆然自失となり任務を遂行できなくなってしまいました。ジェイクの助けにより何とか無事に救助活動は完遂したものの、責任を感じたベンは周囲の反対を押し切って引退する決意を固めました。
ベンが去って間もなく、ジェイクは仲間たちと共に高波にさらわれた漁船の救助に向かいましたが、船長を助けようとしたジェイクは船内に閉じ込められてしまいました。
守護神の結末
知らせを聞いたベンはこれが最後の任務と決めてジェイクの救助に向かい、船内からジェイクを救い出すと、ヘリコプターから伸びた1本のケーブルにしがみついて脱出しようとしました。ところが、すぐさまベンはケーブルの強度が二人分の体重に耐え切れないことに気付き、ジェイクを優先させるためにベンは自らケーブルを切り離して海に落下しようとしました。ジェイクはベンを助けようとしましたが、ベンは自らジェイクの手を振り解き、そのまま海の中へと消えていきました。その後、大規模な捜索活動が行われましたが、とうとうベンが発見されることはありませんでした。
時は流れ、ジェイクがある男性を救助したときのことでした。男性は自分が救助を待つ間、一緒に支えてくれた存在がいたという不思議な話をし始め、ジェイクはその存在こそが“海の守護神”となったベンであると確信しました。その後、ジェイクは意を決してエミリーに会いに行き、二人は授業中にも関わらず熱いキスを交わしました。
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