ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからの紹介:2020年アメリカ映画。成績優秀のアジア系女子のエリーはポールから、アスターへ送るラブレターを代筆してほしいと頼まれます。エリーはアスターのことが好きだったので躊躇するも、お金を稼ぐためにその依頼を引き受けることに。ポールになりすましてエリーはアスターと仲を深めていきますが…という同じ相手に想いを寄せる、LGBTQ映画です。
監督:アリス・ウー 出演:リーア・ルイス(エリー・チュウ)、ダニエル・ディーマー(ポール・マンスキー)、アレクシス・レミール(アスター)、ヴォルフガング・ノボグラッツ(トリッグ)、コリン・チョウ(エリーの父親)、ほか
映画「ハーフ・オブ・イット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハーフ・オブ・イット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハーフ・オブ・イットの予告編 動画
映画「ハーフ・オブ・イット」解説
この解説記事には映画「ハーフ・オブ・イット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハーフオブイット面白いのはこれからのネタバレあらすじ:起
舞台はアメリカの田舎町スクアヘミッシュ。エリー・チュウは成績優秀でしたが、この田舎町には白人が多く住んでおり、アジア系のエリーは学校で浮いた存在です。
そんなエリーは、他の生徒からお金をもらってレポートの代筆をしていました。どのレポート内容も良かったので、先生から代筆を黙認されているほどです。そんなエリーに先生はグリネル大学を勧めますが、地元の大学を目指す意思を変えません。地元を離れたくなかった原因は、父親を心配してのことでした。
ある日、エリーはポール・マンスキーからアスターへ送るラブレターの代筆を頼まれます。エリーはアスターに他の人とは違う特別な感情を持っていたのもあって一度は断りましたが、お金に困っていたので50ドルで取引を成立させます。ちなみにアスターは学校の人気者のトリッグと付き合っています。
ハーフオブイット面白いのはこれからのネタバレあらすじ:承
早速ポールが書いたラブレターを読むと、ロマンチックのかけらもない出来です。乗り気ではないエリーでしたが、ふと映画を見ながらアスターを思い、セリフを参考にしながら筆を走らせます。そしてそのラブレターの返事がアスターから来ました。ポールは大喜びです。内容は「ヴィム・ヴェンダースは好き。」と書いてあり、その映画のセリフを理解しているようです。
日頃から本を読んでいるアスターは文学が好きなようで、エリーと気が合いました。ここからエリーが代筆をして、ポールとアスターの文学的な文通が繰り返されます。エリーはどんどんアスターに惹かれていきます。順調に進んでいましたが、文通だけでは我慢できなかったポールは、アスターに勢いで絵文字いっぱいのメールを送ってしまいます。エリーはすぐさまさっきのメールは妹のいたずらであると弁明したところ、デートの約束をすることに成功します。
アスターはポールのことをすっかり文学青年であると思い込んでいますが、ポールはアメフト部に所属するバリバリの体育会系で、文学にさっぱり興味がありませんでした。デート当日も文学の知識がないポールはタジタジで、アスターとなかなか話が合いません。そこでエリーはポールに、デートを3カ月先に設定して、その間に文学を学び、アスターの好きなものを調査することを提案します。
エリーはポールに文学を教え、一緒にアスターを偵察します。その間に2人の仲も深まっていきます。ポールは家が飲食店で、自分もタコスソーセージの店を開きたいという夢を持っています。エリーは幼い頃に母親を亡くし、父親と2人暮らしです。父親はエンジニアで優秀でしたが、英語が流暢ではないという理由で雇ってくれるところがありません。ポールはよくエリーの家に行くようにもなり、タコスソーセージを2人に振舞います。それはとても美味しく2人は気に入りました。
ハーフオブイット面白いのはこれからのネタバレあらすじ:転
3ヶ月後、ポールはエリーに感謝を伝えてアスターとのデートへと向かいます。しかし、緊張で3ヶ月勉強した成果が発揮できません。アスターに「友達になれて嬉しい。」と言われる始末。それを見かねた影で見ていたエリーは、すぐさまポールになりすまして「口下手でごめん。」とアスターにメールを送ります。それから何通かいい感じにやりとりをし、その沈黙に耐えられなくなったポールは「友達は嫌だ。」と叫びだします。そしてその帰り道、ポールはアスターとキスをして別れます。
学芸会当日、エリーはピアノ演奏を控えていましたが、人気者のトリッグがバンドを演奏して盛り上がった後だったので気まずい雰囲気。挙句の果てには、意地悪な奴らにピアノを細工されてしまい、不恰好な音が響いてしまいます。それを見かねたポールは、エリーは弾き語りが上手だと知っていたのでギターを渡します。エリーは弾き語りを披露し、拍手喝采で無事に終わります。
今まで影の存在だったエリーでしたが、この学生会で注目を浴び、珍しく二次会に誘われます。飲みすぎたエリーはポールに介抱されて、ポールの家に泊まります。そのときにポールは、エリーがポールのタコスを宣伝する手紙を書いていたことを知ります。
翌朝、ポールの家にアスターがやってきてエリーと鉢合わせになってしまいます。一生懸命に誤解を解こうと必死に説明するエリーにアスターはドライブに誘い、秘密の場所に連れて行ってくれました。そこは自然にできた温泉で、2人は温泉に入りながら話します。
アスターはトリッグと結婚することを親たちが考えており、トリッグと結婚するべきか迷っているときに、ポールから手紙をもらいました。そのときに初めて理解者に出会えた気がしたと感じたそう。エリーは黙ってその話を聞きます。2人は戻り、アスターはその後ポールに会いに行き、アスターからポールにキスをします。
ハーフオブイット面白いのはこれからの結末
アメフトの試合が始まり、ポールが活躍をします。その頃にはポールはエリーに気持ちが傾いていました。試合後、ポールはエリーにキスをし、それをアスターに見られてしまいます。エリーはそれに動揺し、その反応で、エリーがアスターを好きだということに初めてポールは気づきます。
教会でトリッグはアスターにみんなの前でプロポーズをします。それにアスターが応じると、エリーはノーと叫びます。その後、ポールはみんなの前で嘘をついていたことを告白します。それを聞いたエリーは皆の前で愛を語り、状況を理解したアスターはポールにビンタをして教会を後にします。エリーが帰宅すると父親がグリネル大学に進むことを提案します。
明日グリネル大学へ行くためにこの街を発つエリー。アスターに会いに行くもまだあの件で怒っている様子。でも話していくうちにアスターに笑顔が戻っていきます。エリーはアスターにキスをして「数年後に会おう。」と言って分かれます。
出発当日。ポールが見送りに来てくれました。列車が走り出すとポールは列車を追いかけて走ってきます。そういうことをする男も、それで喜ぶ女も馬鹿にしていたエリーでしたが、涙を浮かべて笑顔を見せます。
以上、映画「ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから」のあらすじと結末でした。
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