ホーンティングの紹介:1999年アメリカ映画。シャーリー・ジャクソンのホラー小説「山荘奇談」の2度目のリメイク版。初めて映画化されたのは1963年で「たたり」というタイトルであった。内気な性格のエレノアは母の看病を長年強いられ、その挙句には遺産も奪われて住むところさえ追われてしまう。お金に困ったネルは新聞で見たアルバイトに応募し、不眠症の臨床実験に参加するため人里離れた町にあるヒル・ハウスという豪邸に行くのだが…。
監督:ヤン・デホン 出演者:リーアム・ニーソン(マロー教授)、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(セオ)、オーウェン・ウィルソン(ルーク)、リリ・テイラー(エレノア、愛称ネル)、
映画「ホーンティング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホーンティング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホーンティングの予告編 動画
映画「ホーンティング」解説
この解説記事には映画「ホーンティング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホーンティングのネタバレあらすじ:起
エレノア(リリ・テイラー)は母の介護を11年間も続け、その影響で心身共に疲れ果てていました。彼女の姉とその家族はアパートを売ってエレノアを追い出し、彼女を家政婦として住まわせてもいいと言ってきたのです。エレノアは姉と大喧嘩し、彼らを家から追い出した後、ふと、かかってきた電話に出ました。
その電話の主は、マロー(リーアム・ニーソン)といって、不眠症の治療ということにして人の心の不安に対する実験をしようとしていました。エレノアそのプログラムに応募してみることにします。
ホーンティングのネタバレあらすじ:承
「ヒルハウス」という古い洋館の屋敷に車でやってきたエレノア。そこのお手伝いさんのダドリー夫人と出逢います。どこか不気味で陰険なオーラがある彼女は「誰も助けに来ませんよ、この家は」と意味深な発言をして、エレノアを部屋に案内すると夕方前には帰ってしまいました。
同じく被験者のセオと出逢い、2人は旧友のように打ち解けていきます。そこには秘密の部屋とでもいうような隠し部屋があり、メリーゴーランドのように回転する鏡の部屋、積まれた本を渡る地下部屋など子どもでも喜びそうな独特の作りに2人は童心に還ったように屋敷の中を探検しているうちに、男性の被験者、ルークとトッド、マロー博士と助手のメアリーと遭遇し、一行は夕食をとることになりました。マーク博士によれば、ヒルハウスを建てた織物工場の社長、ヒュー・クレイン。彼はルネという女性と結婚しますが、子宝には恵まれませんでした。屋敷は増築し、彼の死後、子どもの声が聞こえるようになったと言います。
ホーンティングのネタバレあらすじ:転
突然、メアリーが顔に切り付けられたようなケガを負います。トッドが病院へ連れて行き、この時にマーク博士は彼だけに「ルネは自殺で死んだ。他の被験者には言わないでほしい」と口止めします。その日の夜、不可解な物音で目覚めたエレノアとセオ。エレノアがセオの部屋へ向かうと、何ともいえない悪寒が襲います。心配して起きてきたルークとマローにこの事を伝えますが、水道管の音に窓が開いていたことが原因と判断します。ルークはマロー博士に違和感を感じて彼の隠し事を暴こうと密かに考えました。
翌日、エレノアは暖炉の中に幽霊を見て驚きます。クレイトンの肖像画に「お帰りネル」という文字が書かれていたのです。その日の夜も、自分の声で目が覚めたエレノア。声と血の足跡に導かれるようにして、クレイトンの書斎を発見し、彼の事を記録した分厚い書籍の記録から子ども達が何人も亡くなっていたことを知りました。エレノアは部屋に戻り、子ども達の霊に話を聞こうとすると、彼女の髪の毛が櫛でといているうちに肖像画の女性と同じヘアスタイルになったのです。クレインは子ども達を集めて虐待し、これからの彼らの人生を奪っていたのです。
彼の悪魔のような姿を誰かに知ってほしい、自分達を解放してほしいという思いを募らせたまま成仏出来ない子どもの霊達が、エレノア達に訴えかけていたでした。更に、エレノアはクレインの血を引く子孫で、母からの形見のペンダントを身につけていたのですが、肖像画の女性も同じものを首から下げていたのです。
ホーンティングの結末
クレイトンの霊はそれを阻止しようと暴走し、エレノア達に襲い掛かります。屋敷を出ようと必死にもがく一行ですが、ルークが霊の力により、残酷な死を遂げます。エレノアは博士に被験者になるよう誘導した動機を彼に聞きますが、博士は電話など最初からしていないといいます。エレノアは屋敷に戻り、クレイトンの霊と決着をつけようとします。
博士とセオが止めようとしますが、彼女は騒動を永久に無くす為には自らが犠牲になる事を決意したのです。エレノアにクレイトンの怪物が襲い掛かり、彼女は身を捧げました。子ども達と肖像画の女性で、クレイトンの妻、キャロリンがエレノアをあの世へ運んでいきました。生き残ったセオと博士を屋敷の管理人とダドリー夫人が翌朝、迎えに来て物語は幕を閉じたのでした。
以上、映画「ホーンティング」のあらすじと結末でした。
なかなかの物語でした。