命の代償の紹介:2010年カナダ映画。車で妊婦を撥ねて逃げ、罪悪感から子を失った彼女に寄り添う男と、そうとは知らず男に信頼を寄せていく被害女性が真実に向き合うまでを描いた人生ドラマ。
監督:デボラ・チョウ 出演:ザック・ブラフ(ヘンリー)、イザベル・ブレ(ナタリー)、パトリック・ラベ(ミシェル)、ジュリアン・ロー(ジョニー)、ほか
映画「命の代償」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「命の代償」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
命の代償の予告編 動画
映画「命の代償」解説
この解説記事には映画「命の代償」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
命の代償のネタバレあらすじ:起・失った命
カナダ・モントリオール。予定より早く産気づいた妊婦のナタリー(イザベル・ブレ)は、タクシーを拾おうと道路に立っていたところ、一方通行を逆走してきた車にひき逃げされてしまう。
病院で目覚めたナタリーは、自身は脳震盪だけで済んだもののお腹の子が死んでしまい、死産の処置が必要だと聞かされる。
現実を受け入れることができず悲嘆に暮れるナタリーは、立ち直るためすぐにでも処置をと言う夫ミシェル(パトリック・ラベ)に違和感を覚え、悲しみを共有せず、なかったことにしようとする夫に日ごろからの不満をぶつけ、家を飛び出す。
命の代償のネタバレあらすじ:承・罪の意識
一方、妊婦を撥ねてしまったヤクの売人ヘンリー(ザック・ブラフ)は、救急車を呼びはしたが逃げたことで罪悪感にとらわれていた。
死亡記事がないことから彼女がまだ生きていることを知ったヘンリーは同じアパートに住む少年ジョニー(ジュリアン・ロー)に彼女の様子を探らせ、自宅の場所を突き止める。
ナタリーの様子を見に自宅の前に来ていたヘンリーは、泣きながら家を出てきた彼女の後をつけ、偶然を装って話しかける。そこでヘンリーはお腹の子はすでに事故で息絶えていて、処置する予定なのだと聞かされる。
そしてナタリーを探ったことで、警察にひき逃げの事情聴取をされて怒ったジョニーから追及されたヘンリーは、自分がひき逃げ犯だと告白するが、ジョニーは「警察には黙っている」と告げる。
命の代償のネタバレあらすじ:転・葛藤する心
処置の日、夫とともに病院を訪れたナタリーだったが、決心がつかず病院から逃げ出す。ヘンリーは行き場のないナタリーを自宅に泊めて、彼女を元気づけようと奔走する。
そんなヘンリーと過ごすうちに、ナタリーも徐々に明るさを取り戻し、2人は惹かれあっていく。
そんな中、ナタリーは警察でジョニーの写真を見せられ、不確かだが見覚えがあると答えたことで、ジョニーが容疑者となってしまう。
後ろめたさに耐え切れなくなったヘンリーは、本当のことを告白しようとするが、ナタリーからミシェルとは別れ、処置をするから立ちあってほしいと言われ、告白はできずじまいだった。
命の代償の結末:先へ進むために
しかしヘンリーの留守中、ジョニーとナタリーが顔を合わせたことで全てが発覚、ナタリーは帰ってきたヘンリーに冷たい目を向けて去って行く。
しかし、警察へ行ったナタリーがジョニーの疑いだけ晴らし、ヘンリーのことは言っていないと聞いた彼は、ナタリーのもとへ行き、彼女の前で担当刑事に電話し、留守電に自分が犯人であることを告白する。
許すことはできないと言うナタリーに、別れを告げて去ろうとするヘンリーだったが、互いに想いのある2人は抱きしめ合う。
ナタリーは処置のためヘンリーの付き添いで病院に来ていた。手術を前に部屋を出たヘンリーに、警察から電話が入るのだった。
以上、映画「命の代償」のあらすじと結末でした。
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