三人の女性への招待状の紹介:1966年アメリカ映画。富豪の男が遺産相続がらみの“悪ふざけ”を企て、かつての恋人3人が遺産をめぐって駆け引きを繰り広げる。どんでん返しの連続で真の目的と最後に笑う者の意外な結末を見せるサスペンス。
監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ 出演:レックス・ハリソン(セシル・フォックス)、スーザン・ヘイワード(シェリダン夫人)、キャプシーヌ(プリンセス・ドミニク)、マギー・スミス(サラ・ワトキンズ)、エディ・アダムス(マール・マッギル)、クリフ・ロバートソン(ウィリアム・マクフライ)、ほか
映画「三人の女性への招待状」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「三人の女性への招待状」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「三人の女性への招待状」解説
この解説記事には映画「三人の女性への招待状」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
三人の女性への招待状のネタバレあらすじ:起・富豪のいたずら
べニスに住む富豪の男フォックスは、病のため余命わずかという手紙をかつての恋人3人に送る、という“悪ふざけ”を思いつく。この計画を実行するため、彼は秘書役としてアメリカ人俳優マクフライを雇い、3人の女性に手紙を出す。
手紙を受け取った3人の女性、ハリウッド女優のマール、貴族に嫁し王女然としたドミニク、そして彼の最初の熱愛の相手シェリダン夫人は、フォックスの遺産目当てにベニスにやってくる。
かくてフォックスの遺産を巡る3人の女たちの駆け引きが始まり、その様子を楽しむフォックスだったが、シェリダン夫人がフォックスとは内縁関係にあり、自分だけが妻の資格があるのだと主張し、不利とみたマールはドミニクにシェリダン夫人殺害を持ちかける。
一方、マクフライの関心はシェリダン夫人に付き添ってきた世話係のセーラにあった。その晩、彼はセーラを誘い食事に出かける。
三人の女性への招待状のネタバレあらすじ:承・予定外の殺人事件
翌朝、ベッドでシェリダン夫人が多量の睡眠薬を服用して息絶えているのが発見される。警察が自殺、他殺の両面から捜査を進める中、セーラはシェリダン夫人が睡眠薬を常用していることをマクフライに話したことから、彼が犯人ではないかと考えていた。
その時、彼女は庭でフォックスに出くわし、病とも思えないその姿をいぶかしんでいると、フォックスは計画のことを打ち明ける。“悪ふざけ”を利用してマクフライがフォックスをも殺して金を手に入れるつもりだと考えたセーラは、マクフライにそのことを突きつけるが、彼に部屋に閉じ込められてしまう。
部屋を抜け出したセーラはフォックスのもとへ行き、命が狙われていることを告げると、彼はセーラの善意にあきれ、自分の真意をさらけ出したあと彼女を部屋へ帰す。その夜、フォックスはシェリダン夫人と同じ薬を使って自殺する。
三人の女性への招待状のネタバレあらすじ:転・本当の目的
翌朝、残った女たちの前で警察の立会いのもと、マクフライがフォックスの遺言を読み上げる。相続人名は空欄だったが、マクフライは自分の名を読み上げると、実はフォックスは破産していたことを告げる。
計画は3人の女の誰かと結婚して財産を得ることだったが、調査でマールとドミニクも文無し同然だった。唯一資産を持つシェリダン夫人が既に内縁関係にあると知り、その遺産を狙ってフォックスが彼女を殺したのだった。
三人の女性への招待状の結末:4人目の女
受け取れる遺産がないことを知ったマールとドミニクは帰って行った。セーラが記念に遺言状が欲しい、と言うと、何の価値もないと思ったマクフライは相続人欄にセーラの名前を記して彼女に手渡す。
満足げなセーラを前に、マクフライはそこでシェリダン夫人の遺産がフォックスの遺産となってセーラに渡ったことに気づく。
呆然とするマクフライにセーラは結婚すれば遺産は2人のものになる、と提案、毒づきながらもセーラのあとを追うマクフライだった。
以上、映画「三人の女性への招待状」のあらすじと結末でした。
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