マダム・マロリーと魔法のスパイスの紹介:2014年インド,アラブ首長国連邦,アメリカ映画。国と文化の違いから対立する2軒のレストランオーナーが料理を通じて理解を深めていくハートフルストリー。S・スピルバーグが製作を担当したヒューマンドラマ。
監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ヘレン・ミレン(マダム・マロリー)、オム・プリ(パパ)、マニーシュ・ダヤール(ハッサン)、シャルロット・ル・ボン(マルグリット)、ミシェル・ブラン(町長)、ほか
映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マダム・マロリーと魔法のスパイスの予告編 動画
映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」解説
この解説記事には映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マダム・マロリーと魔法のスパイスのネタバレあらすじ:新天地を求めて
インド・ムンバイでインド料理店を営んでいたカダム一家は、ある日選挙がらみの暴動で店が放火され、その家事で料理人だった母を亡くす。一家は祖国を後にして美食の国フランスに向かうが、南フランスを移動中に車が故障、途方に暮れているところに地元の女性マルグリットが通りかかって一家は助けられる。翌日、泊まっていたホテルの近くに店ができそうな売り物件を見つけたカダム家のパパは、道を挟んだ向かいにフレンチレストランがあるから集客は無理だ、という長男らの反対を押し切って物件を購入する。
マダム・マロリーと魔法のスパイスのネタバレあらすじ:2つの国の戦い
その向かいの店はミシュラン1つ星を誇る伝統的なフレンチレストランで、オーナーのマダム・マロリーが夫亡き後必死に守ってきた店で、マルグリットはそこのスー・シェフだった。自分の店の前にインド料理の店ができることを苦々しく思っていたマダムだったが、これまでの店と同様、長続きはしないと楽観していた。しかしカダム家のレストラン “メゾン・ムンバイ” は母の才能を受け継いだ次男ハッサンのインド料理と派手な装飾で徐々に客が増え、かくしてフランスとインド、両国の文化風習をかけた両オーナー同士の戦いが勃発する。
マダム・マロリーと魔法のスパイスのネタバレあらすじ:文化の融合
オーナー同士の諍いをよそに、ハッサンとマルグリットは親しさを増していく。フランス料理にも興味を持ったハッサンはマルグリットにフランス料理の基本を教えてもらい、マルグリットもハッサンの料理の才能を認め、2人は愛し合うようになる。
そんなある晩、メゾン・ムンバイが放火され、ハッサンが両手に火傷を負ってしまう事件が起こる。マダムはその犯人が自分の店のシェフであることを知り彼を解雇、メゾン・ムンバイの壁に書かれたヘイトメッセージを雨の中1人消し始める。そんなマダムにハッサンがオムレツを作る、と声をかけ自分のレシピでマダムにオムレツを作ってもらう。それを食べたマダムは一口で合格とし、反対するパパを説得してハッサンはマダムの店で働くことになる。
マダム・マロリーと魔法のスパイスのネタバレあらすじ:開花した才能
ライバルとなってしまったマルグリットとの仲はギクシャクしたものとなったが、ハッサンは着実に腕を上げ、1年後には2つ星を獲得するまでになった。既に和解し、親しさを増していたマダムとカダム家は大喜びするが、世界へ羽ばたくためにハッサンを失うことをマダムとマルグリットは知っていた。
マダム・マロリーと魔法のスパイスの結末:本当の成功
予想通りハッサンはその後パリの最先端を行くレストランへ引き抜かれ、そこで成功をおさめてマスコミにも取り上げられる有名人となる。しかし彼は徐々に料理に対する感動を失いつつあった。同僚の妻の手料理を口にしたハッサンは無くしたものを思い出して涙する。
そしてハッサンはマダムの店へ戻り、マルグリットとともに“ル・ソール・ブリョルール”の共同経営者となって、ここで3つ目の星を目指すことを決意する。
異国の地で、外国人がレストランを開く難しさや、地元の人々に愛されるお店になるまでの若者の苦労など、様々なプロセスを経て、サクセスストーリーとして見ることができ、結果的には、ハートウォーミングな映画でした。