ハンターの紹介:1980年アメリカ映画。実在の賞金稼ぎラルフ・ソーソンの実話を基にしたアクション作品で、名優スティーヴ・マックイーンの遺作。凄腕の賞金稼ぎソーソンは、各地を飛び回る多忙な日々を送っていた。一方プライベートでは、恋人ドティが間もなく出産する予定。しかし父親になる実感も覚悟も無いソーソンは、彼女と結婚すら出来ずにいた。そんな中、以前捕まえた危険な薬物中毒者がソーソンに復讐すべく不穏な動きを見せ始める。
監督:バズ・キューリック 出演者:スティーヴ・マックイーン(ラルフ・ソーソン(パパ))、イーライ・ウォラック(リッチー・ブルメンタル)、ベン・ジョンソン(ストロング保安官)、キャスリン・ハロルド(ドティ)、レヴァー・バートン(トミー・プライス)ほか
映画「ハンター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハンター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハンターの予告編 動画
映画「ハンター」解説
この解説記事には映画「ハンター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハンターのネタバレあらすじ:賞金稼ぎ
舞台はアメリカ、ロサンゼルス。1872年、アメリカ最高裁判所は保釈破りの逃亡者を逮捕させるため、保釈保証人が雇った民間人に犯人の追跡を許しました。「賞金稼ぎ」と呼ばれた彼らは、1900年以降減少の一途をたどります。そんな中、凄腕のラルフ・ソーソンだけは変わらずあちこちを飛び回っていました。彼は親しみを込めて「パパ」と呼ばれています。ソーソンは逃亡者トミー・プライスを捜してヒューストンにやって来ました。バーの裏口から逃げようとしていたトミーを捕まえ、車に乗せます。ソーソンは一流の賞金稼ぎですが車の運転は驚くほど下手で、トミーは助手席で呆れ返りました。今回のソーソンのターゲットは、トミーの他にもう1人います。保釈中に行方を晦ませたビリー・ジョーという男です。しかし保安官のストロングから呼び出され、すぐに町から出て行けと警告されてしまいました。ビリー・ジョーは彼の甥だったのです。大人しくストロング保安官のオフィスを出たソーソンでしたが、このまま帰るつもりは毛頭ありませんでした。スタンガンを用意してビリー・ジョーの隠れ家に突入したソーソンは、猛烈な反撃を食らいつつも何とか確保に成功。ソーソンはストロング保安官にきっちり連絡を入れ、トミーとビリー・ジョーをロスまで連行しました。
ハンターのネタバレあらすじ:忍び寄る恐怖
仕事を終え、ロサンゼルスの自宅に帰って来たソーソン。彼の家は仲間が好き勝手に出入りしているのでいつでも賑やかです。寝室に行くと、恋人のドティが眠っていました。彼女はソーソンの子どもを妊娠しており、もうすぐ出産の予定です。しかしソーソンは自分が父親になるという実感も覚悟も持てず、ドティをサポートすることにも積極的ではありませんでした。それでも金だけは稼いでおこうと決めているソーソンは、仕事を紹介して貰うためリッチー・ブルメンタルを訪ねます。彼は保釈保証人と賞金稼ぎの仲介役を担っており、次のターゲットとしてトニー・ベルナルドを勧めてきました。ベルナルドの両親が裕福なため、報酬も高額です。しかしベルナルドが凶悪犯だと知っているソーソンは、危険を避け別の仕事を受けることにしました。リッチーと食事をしていると、ソーソンに電話がかかってきます。ロッコ・メイソンという電話の主は、「お前を殺すからな」「ずっと見張ってる」と不気味なことを言い出しました。メイソンは危険な薬物中毒者で、ひと月ほど前に出所しましたが完治はしていません。自分を逮捕したソーソンを逆恨みし、復讐を企てているようでした。ソーソンは念のためドティに護身用の銃を持たせ、次のターゲットであるブランチ兄弟が住むネブラスカに向かいます。
ハンターのネタバレあらすじ:ソーソンの苛立ち
ソーソンがネブラスカへ出発した後、ドティは勤め先の学校で仕事をしていました。すると誰もいない教室内で不気味な男の声を聞きます。ドティが急いでドアを閉めると、明らかに正気を失ったメイソンが現れました。危害を加えられることはなかったものの、ドティは恐怖に竦みます。その頃ソーソンはブランチ兄弟が潜んでいる農園に到着しました。すぐに気付いたブランチ兄弟はダイナマイトを投げつけ、ソーソンを翻弄します。ソーソンは何とか兄弟の自滅を誘い逮捕したものの、クタクタになってしまいました。そんなソーソンに追い打ちをかけるかのように、友人が自殺したという情報が入ります。精神的に追い込まれたソーソンは自宅に戻り、仲間を追い出した挙句にドティと喧嘩してしまいました。ドティはずっと、もうすぐ自分の子どもが生まれてくるという現実を受け入れないソーソンに不満を持っていました。そんな彼女にソーソンは「中絶すりゃよかった」と吐き捨ててしまいます。翌日、車中泊をしたソーソンが自宅に戻ると、怒り心頭のドティから別れを告げられました。
ハンターのネタバレあらすじ:シカゴの大仕事
ドティが出て行った後、不貞寝していたソーソンをリッチーが訪ねて来ました。リッチーは仲直りするよう説得し、改めてベルナルドの追跡を依頼します。渋々仕事を引き受けたソーソンは、シカゴに発つ前にドティが働く学校へ足を運びました。しかしドティからは冷たく拒絶されてしまいます。肩を落としたソーソンはシカゴに向かい、ベルナルドの隠れ家を急襲しました。銃撃戦に発展し、身のこなしが軽いベルナルドは街へ向かって逃走。ソーソンも老体に鞭を打って追いかけます。ベルナルドは逃げ込んだ電車内で人質を取ったり、車を盗んだりして逃走を続けました。ソーソンはついに立体駐車場でベルナルドを追い詰めます。ベルナルドはハンドル操作を誤り、車ごと川に転落しました。
ハンターの結末:死闘と祝福
夜、疲労困憊で帰宅したソーソン。しかしドティの姿は無く、室内も荒らされています。すると釈放されてから出入りするようになったトミーが血だらけで倒れていました。トミーによると、突然メイソンが現れドティを学校に連れ去ったそうです。ソーソンが急いでドティの担任クラスに向かうと、彼女は椅子に縛られていました。隠れていたメイソンが現れ、ソーソンに銃口を向けます。隙を突いて教室の外に出たソーソンは理科室に逃げ込みました。そしてガスの元栓を開け、室内にガスを充満させます。追いついたメイソンが発砲すると、ガスに引火して大爆発が起こりました。間一髪で脱出したソーソンは、急いでドティを救出します。ところがこのタイミングで陣痛が始まってしまいました。ソーソンは大急ぎで彼女を車に乗せ、病院へ走ります。苦しむドティをソーソンは必死に励ましました。病院に到着し、ドティを横たえ医者を呼びに行くソーソン。ドティは車内で無事に出産しました。フラフラと車に戻ったソーソンは、生まれたばかりの我が子に自然と笑みを浮かべます。集まった人々の祝福に包まれながら、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ハンターのあらすじと結末でした。
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