ラスト・ボーイスカウトの紹介:1991年アメリカ映画。かつてはシークレット・サービスとして、大統領の命を救うほどの活躍を見せたものの、現在はしがない私立探偵のジョー。妻は友人と浮気し、可愛かった娘も今では口ごたえばかり。しかし1人のストリッパーの護衛を頼まれたことから、周囲で奇妙な事件が起こり始める。トニー・スコット監督による、ブルース・ウィルス主演の痛快アクション。
監督:トニー・スコット 出演者:ブルース・ウィリス(ジョー)、デイモン・ウェイアンズ(ジミー)、チェルシー・フィールド(サラ)、ダニエル・ハリス(ダリアン)、ハル・ベリー(コリー)、ノーブル・ウィリンガム(マルコン)ほか
映画「ラスト・ボーイスカウト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・ボーイスカウト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラスト・ボーイスカウト」解説
この解説記事には映画「ラスト・ボーイスカウト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラスト・ボーイスカウトのネタバレあらすじ:起
アメリカン・フットボールの試合が行われている、ロサンゼルスのスタジアム。LAスタリオンのスター選手ビリーに、1本の電話がかかります。それは勝利を強いる、オーナーからの脅迫電話でした。フットボール業界の腐敗ぶりに絶望していたビリーはその直後、試合中に銃を乱射して自ら命を絶ちます。その事件から数日後。私立探偵のジョーに、友人マイクから仕事依頼があります。変質者につきまとわれているストリッパー、コリーの護衛を頼むと言うのです。ジョーの前職はシークレット・サービスで、過去に暗殺者からカーター大統領の命を守ったという偉大な功績がありました。しかし現在は妻のサラと不仲で、娘ダリアンも反抗期の真っただ中。崩壊寸前の家庭に悩み、自らも酒に溺れるという日々です。さらに、家に帰るとマイクとサラが浮気中。マイクを家から追い出しますが、乗った車が炎上してマイクは死にます。その夜、マイクとの約束通りにコリーの護衛をするジョーですが、コリーも車道で何者かに射殺されます。ジョーは、コリーの恋人で元LAスタリオンのクォーターバックのジミーと共に、事件解決に乗り出します。
ラスト・ボーイスカウトのネタバレあらすじ:承
コリーのアパートを訪ねると、何者かが荒らした跡があります。コリーは、元パトロンでLAスタリオンオーナー、マルコンの秘密を握っており、それが原因で殺害されたことが判明します。マルコンの狙いは、議員たちを買収してスポーツ賭博を認めさせることでした。しかし、ベイナード議員だけは600万ドルという高額を要求。マルコンはその日、スタジアムでのベイナード殺害を計画していたのです。夜、ジョーの家を訪れたジミーは、バスルームでクスリを使い、激怒したジョーに追い出されます。ジミーは、身重の妻を交通事故で亡くして以来、クスリに溺れて選手人生も駄目にしていました。警察は、マイクとサラの浮気から、ジョーにマイク殺害の容疑をかけます。しかしジョーは自宅でマルコンの手下に襲われ、マルコンのアジトまで連れていかれます。行方不明になったジョーを探すためジミーは車で奔走しますが、ダリアンもまた、父親を探すためジミーに同乗。ベイナードの屋敷に車をつけます。2人は、マルコンとの取引に向かうベイナードの部下の車を尾行します。
ラスト・ボーイスカウトのネタバレあらすじ:転
マルコンのアジトに捕えられたジョーは、森の中で行われる取引の現場まで連れてこられました。そこに、マルコンの手下に見つかってしまったジミーとダリアンが銃をつきつけられてやってきます。唖然とするジョーですが、機転をきかせたダリアンがジョーにこっそり銃を手渡すことに成功。たちまち銃撃戦が始まります。ジョー、ジミー、ダリアンの3人はなんとかその場を離れ、ベイナードの部下の車を奪って逃走しますが、マルコンの手下がそのすぐ後ろを追って来ます。ジョーは途中にあった民家の男性にダリアンを預け、再び車を走らせますが、高速を下りたところでまたもや撃ちあいになり、さらに車内電話で、マルコンの手下からダリアンが人質になったことを知らされます。ベイナードの部下の車から鞄と銃、そして炸裂弾を奪ったジョーは、今夜マルコンに殺害されることになっているベイナードと、捕えられた娘の両方を救うためにスタジアムへと急ぎます。
ラスト・ボーイスカウトの結末
スタジアムは、試合の熱気で盛り上がっていました。奥の部屋で、ダリアンを人質にするマルコン達と、ジョーとジミーが睨みあいます。ジョーは600万ドルを渡す代わりに娘を放せと言いますが、マルコンは本気にしません。焦ったジミーは、金はロッカーに入れてあると嘘をつき、ロッカーの鍵を渡すふりをして炸裂弾を暖炉に投げ込みます。激しい爆発が起き、マルコンは逃走します。ダリアンをジミーに預けたジョーは、観覧席のベイナードを狙うため照明塔にいるマルコンの手下と乱闘します。ジミーはベイナードに危険を知らせるため、場内の馬に跨り走り出すと、ボールをレイナードのいる観覧席のガラスにぶち当てます。驚いて倒れたレイナードは、銃弾を受けずに済みました。マルコンの手下は警察ヘリから射殺され、照明塔から落下します。スタジアムのライトが、勝利したジョーの姿を照らしました。外に逃げたマルコンは、600万ドル入りトランクと間違え爆弾が入ったトランクを持ち出し、屋敷で開いて自ら爆死。ジョーとサラは抱き合い、もう一度やり直すことを誓います。そしてジミーは、ジョーの相棒として私立探偵をやってみたいと言うのでした。
さすがトニー・スコット!彼の真骨頂を味わえる作品の一つですが、知名度はなぜか低い…。
このあらすじだとなぜか魅力が半減しているような気分になりますが、この作品はストーリーよりも主役のブルース・ウィリスのハードボイルドさを味わうものだと思います。
悪漢「てめえ!痛いめみてえか!」
主人公「ラップで十分」
主人公は昔気質の堅物なので、ラップを聞くと苦痛を覚えるんですね(笑)。
そんなちょっとした演出ややり取りがこの作品の魅力だと思います。
もちろん、緩急の聞いたジェットコースター的展開、勧善懲悪、ド迫力アクション、どれをとっても1級品でした。
吹き替えでなく原語で見て欲しいです。ラップが嫌いなはずなのに、台詞が韻を踏んでいたり、リズミカルだったりして、とてもオシャレです。