映画「ラスト5イヤーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト5イヤーズの紹介：2014年アメリカ映画。いつしか互いに距離を置くようになってしまった一組の夫婦。夫ジェイミーは売れっ子作家として活躍、一方妻キャシーは売れない女優としてオーディションを受ける日々だった。物語はそれぞれ違った方向で進む。キャシーは一つずつ過去を辿るように今から昔へ、ジェイミーはまっすぐ前を進むように過去から今へ。二人が繋がるのはほんの一瞬の時。オフブロードウェイでヒットした同名ミュージカルの映画化。
監督・リチャード・ラグラベネーズ 出演・キャシー・ハイアット（アナ・ケンドリック） ジェイミー・ウェラースタイン（ジェレミー・ジョーダン）ほか
この解説記事には映画「ラスト5イヤーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
一通の手紙を前に悲しみに暮れるキャシー。その目には涙が浮かんでいた。彼女は最愛の夫から別れを切り出されていた。二人の家にはキャシー一人、そして目の前には分かれの手紙。今でこそ涙を流しているが少し前からその気配はしていた。夫ジェイミーには自分の他に女がいた。それはそうだ、彼は今をときめく人気作家なのだ。そしてキャシーは真逆の売れない舞台女優として日々オーディションに明け暮れていた。出会いは５年前、まさに運命の出会いだった。
それはジェイミーにとって運命以外の何物でもなかった。今までいろんな女性と交際してきたが彼女、キャシーに出会ってからは胸のときめきが止まらなかった。そして出会ってすぐに二人は結ばれた。それからすぐジェイミーの携帯に一本の電話が入る。それは自分の書いた小説に関するものだった。そしてそのまま彼の書いた小説は一冊の本として出版されることになる。ジェイミーのデビューとは裏腹にいつまでも芽の出ないキャシーは自身にいらつきを見せ始める。
いらつくキャシーを励ますジェイミー。そんな彼の精一杯な姿を見てキャシーも最後には笑顔になった。そして二人の愛が絶頂に達した時ついに永遠の誓いを交わした。
キャシーにはジェイミーが心の支えだった。結婚前嫌いなオハイオで公演があった時もビデオ電話を通じて彼から元気をもらっていた。それだけでやる気が起きた。ジェイミーの小説を書く時の横顔や励ましてくれる笑顔、それがキャシーの全てだった。ジェイミーと出会った当初、次の日が楽しみで待ち遠しかった。彼を曲がり角まで見送って明日の事を、ついさっきまでのことを想像する。ジェイミーも名残惜しみながらキャシーの家を後にした。
キャシーはいつしかジェイミーの顔をまともに見ることがなくなった。彼女曰くジェイミーのパーティに出るのが嫌になったのだそうだ。いつもジェイミーの後ろを歩き彼が誰かと話しているのを後ろで見ている、そんな状況に耐えきれなくなった。しかしジェイミーには分かっていた、彼女が不機嫌な理由が他にあることを。それは嫌いなオハイオへ行くことが決まったこと。しかしキャシーはジェイミーの言葉に聞く耳を持たず家を出て行ってしまう。それは二人の関係の終わりを告げた。ジェイミーは机に一通の手紙と指輪を置き家を去った。
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