最後の愛人の紹介:2007年フランス映画。19世紀のパリを舞台に、真実の愛で貴婦人の娘と結婚しながらも、快楽ゆえに10年来の愛人とも切ることのできない青年の退廃を描く。
監督:カトリーヌ・ブレイヤ 出演:アーシア・アルジェント(ベリーニ)、ロキサーヌ・メスキダ(エルマンガルド)、フアド・アイト・アトゥ(リノ)、クロード・サロート、ほか
映画「最後の愛人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「最後の愛人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
最後の愛人の予告編 動画
映画「最後の愛人」解説
この解説記事には映画「最後の愛人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
最後の愛人のネタバレあらすじ:起・孫娘の結婚
侯爵夫人の孫娘エルマンガルドに結婚話が持ち上がっていた。その相手リノは美しい青年だったが、女と博打で破産し爵位を失っており、周囲は結婚に反対だった。
友人の伯爵夫人から、リノには10年来続いているベリーニ夫人という愛人がいることを聞いた侯爵夫人は、さすがに孫娘を心配してリノに破談を言い渡すと、リノはエルマンガルドを心から愛していると告げ、ベリーニとの関係について語り始める。
最後の愛人のネタバレあらすじ:承・愛人関係
10年前、女遊びと賭け事に飽いていたリノは、友人の紹介でイギリス人男爵夫人のベリーニに出会う。不器量さを嘲笑したリノは彼女の反感を買って手ひどく嫌われるが、友人から彼女を落とすことは無理だろうと言われたリノはその後ベリーニを追い回す。
ある時、夫の前でベリーニに強引にキスしたことで、リノは夫から決闘を申し込まれる。決闘でリノは重症を負い、2か月の間生死を彷徨うが、深手を負ったリノにベリーニは根負けし、彼に惹かれていることを認める。それから2人の関係が始まり、ベリーニは年老いた夫を捨てる。
その後アルジェリアに渡った2人は娘を儲けるが、サソリに刺されて娘は亡くなる。そのことがきっかけでパリに戻っても、もはや2人の関係は惰性でしかなかった。そして別れを告げ、友人として会えば愛のない快楽だけの体の求め合いが続いたのだった。
最後の愛人のネタバレあらすじ:転・妻と愛人の間で
今後はもう関係は持たないと言うリノの言葉を信じ、侯爵夫人は結婚を許す。リノとエルマンガルドは予定通り結婚式を挙げ、パリから遠く離れた海辺の城で新婚生活を始める。
しかし4か月ほど経ったある日、リノはベリーニからの手紙で彼女が城の近くに住み始めたことを知り、ベリーニを訪ね詰るが、抱かないなら殺せと言う彼女の激しさを拒絶することはできなかった。
夫婦の城に滞在していた侯爵夫人がパリに戻ると聞いて、エルマンガルドは祖母と一緒に暮らしたいと申し出るが、ベリーニが近くに来ていることを知らない侯爵夫人は、パリは快楽が多いと言って押し留め、1人で帰っていく。
最後の愛人の結末:切れない関係
ほどなくエルマンガルドは妊娠、夫婦は喜びに包まれるが、エルマンガルドは散歩に出た際にベリーニを目撃、夜に外出する夫の後をつけて2人の密会を知るとショックで流産してしまう。
罪悪感に打ちひしがれるリノに、怒りと悲しみの目を向けるエルマンガルド。夫婦の間には深い溝ができてしまう。
それから1年半後、伯爵夫人は友人のブロニー子爵と噂話に花を咲かせていた。リノとエルマンガルド夫婦にはもはや愛はなく、リノは再びベリーニのもとに通っているのだった。
以上、映画「最後の愛人」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する