シアター・ナイトメアの紹介:2014年イギリス映画。25年間映画館で映写技師をやっていたスチュワートでしたが、デジタル化が進み、今では館内の掃除とポップコーン売りをしています。若い支配人に顎で使われ嫌気がさしていた時、自分でシナリオを作り、本物の殺人を犯すホラー映画を撮る事を思いつき、レイトショーにカップルでやってきたアリーとマーティンを勝手に出演者にして撮影を始め…という内容の、スリラー映画です。シアターでは『サランドラⅡ』が上映され、主役が『エルム街の悪夢』のフレディ役のロバート・イングランドと、ヴェス・クレイブンのファンにはたまらない作品です。
監督:フィル・ホーキンス 出演者:ロバート・イングランド(スチュアート)、フィン・ジョーンズ(マーティン)、エミリー・バーリントン(アリー)、マラカイ・カービー(クライヴ)ほか
映画「シアター・ナイトメア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シアター・ナイトメア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シアター・ナイトメアの予告編 動画
映画「シアター・ナイトメア」解説
この解説記事には映画「シアター・ナイトメア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シアターナイトメアのネタバレあらすじ:起
付き合い始めて間もないアリーとマーティン。アリーが「今夜『サランドラⅡ』のレイトショーを見に行こう」とマーティンを誘います。二人がシネコンに着くと、観客は全くいませんでした。シネコンの内部では、支配人のクライヴがスチュワートに「帰っていい!」と言いますが、スチュワートは「今日は居残って最後までいる」と言います。
ポップコーンと飲み物を買おうと店員を呼ぶと、初老のスチュワートがやって来ます。スチュワートは飲み物に何かを混ぜ「機械の調子が悪いから飲んでみてください」とアリーに渡すと、アリーは少し飲んで「味がおかしい」と言って返します。上映が始まるものの、観客はアリーとマーティンのみでした。
そのころ、スチュワートは映写室のモニターに向かって何かしていました。女子トイレが故障しているのを見てスチュワートに連絡をしますが、スチュワートは無視します。怒ったクライヴが映写室に行き注意すると、スチュワートは「クビにしたいのか?」と言い、クライヴが「そうだ!」と言ったため「やめてやる」とスチュワートは言って、クライヴを薬で眠らせます。そしてスチュワートは、アリーとマーティンの様子をビデオで撮りはじめます。
シアターナイトメアのネタバレあらすじ:承
『サランドラⅡ』を途中で終わらせたスチュワートは、アリーとマーティンがシナリオどおりシアターから出ていくのを見届けます。アリーが気分が悪いと言ってトイレに入ると、そのまま倒れます。シネコンはそのまま閉館となり、二人は出られなくなりました。スチュアートのこの様子をずっと撮っていました。
マーティンがシアターの中に入ると、自分の姿が映し出され、やがて、アリーといる自分たちの姿が入館の時から映し出されます。それはまるで映画のようで、出演者はマーティンとアリーでした。画面に『携帯電話を壊せ!』と映し出されます。マーティンが無視すると、アリーにナイフを突き立てる映像が映し出されます。
慌てたマーティンが携帯電話を壊すと、命令が次々出てきます。そして弾が一発入った銃を持たされたマーティンは命令通り動きます。映写室で目覚めたクライヴにフィルムを巻き付け、映写機で巻き取らせ首を絞めます。クライブは死ぬ寸前にビデオを止め、映写機も止めます。スチュワートはクライヴとマーティンに、ロビーへ行けと命じます。
シアターナイトメアのネタバレあらすじ:転
クライヴを見つけたマーティンは、彼が犯人だと思い銃で追い詰めると、クライヴは「スチュワートだ!」と言いますが、その時スチュワートがクライヴの携帯にBGMを流します。その反動でマーティンはクライヴを射殺します。するとスチュワートはマーティンに、クライヴの財布と、レジの金を盗ませます。ロビーから通路に出たマーティンは縛られたアリーを見つけ、拘束を解きます。
映していたカメラを蹴飛ばすとスチュワートが出てきて「壊さないでくれ」と言って別の部屋に行きます。そして「25年映写技師をやってきたが、映画のデジタル化で掃除やポップコーン売りに回された。もう映画に携わることがないと思ったから、自分で映画を撮っているんだ」と言います。
アリーは気分が悪くなりトイレに籠ると、スチュワートがシャッターを開けます。マーティンが外に出るとシャッターを閉め、マーティンを試します。トイレから出てきたアリーは、ブラジャーがはずされ、上着が裏返しに着せられているのを見て、マーティンが薬を飲ませて自分をレイプしたのでは疑い始めます。
「違う!」と言うマーティンにガラスの破片を握りしめ立ち向かうアリーでしたが、その時スチュワートが背後からマーティンを殴り「助けてやる!」と言ってアリーを休憩室に連れて行きます。
シアターナイトメアの結末
スチュワートはマーティンがクライブを射殺し、財布や金を奪った事を教え、監視カメラの映像を見せます。気が付いたマーティンはアリーの血痕を追って歩きはじめます。その時、モニターに『10分後に殺す』と映し出されます。アリーに警察に電話をさせ、マーティンには『クライヴの胸のポケット』という命令を出します。そこにはエレベーターの鍵が入っていました。
その時、警察部隊がシャッターを切断しはじめます。マーティンはエレベーターに乗り、アリーを助けに行きます。警察部隊もクライヴの死体を確認後、上階を目指します。スチュワートはアリーを屋上に行かせ、マーティンには拳銃をドアの前に置き、取れるようにします。マーティンによって屋上に追い詰められたスチュワートとアリーでしたが、マーティンが必死に「犯人はスチュワートだ」と言ってもアリーは信じませんでした。
マーティンがスチュワートに銃を向け発砲しようとした時、警察によってマーティンは射殺されます。スチュワートは刑事に嘘の証言をしました。アリーはスチュワートに礼を言います。刑事たちは監視カメラの映像を確認します。そこで一人が、スチュワートのパソコンに映像編集ソフトが入っているのを見つけますが、映像はありませんでした。刑事はスチュワートにパソコンを返しました。
スチュワートは、自宅で完成した映画を見ていました。そして最後に、騙された刑事のオチを付けました。
以上、映画「シアター・ナイトメア」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する