ロング,ロングバケーションの紹介:2017年イタリア,フランス映画。認知症を悪化させていく夫と、末期がんで余命わずかな妻の老夫婦がハッピーエンドを目指して人生最後の旅に出るロードムービー。M・ザドゥリアン著「旅の終わりに」を映画化。
監督:パオロ・ヴィルズィ 出演:ヘレン・ミレン(エラ)、ドナルド・サザーランド(ジョン)、クリスチャン・マッケイ(ウィル)、ジャネル・モロニー(ジェーン)、ほか
映画「ロング,ロングバケーション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロング,ロングバケーション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロング,ロングバケーションの予告編 動画
映画「ロング,ロングバケーション」解説
この解説記事には映画「ロング,ロングバケーション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロング,ロングバケーションのネタバレあらすじ:起・老夫婦の旅
米マサチューセッツで暮らす老夫婦エラ(ヘレン・ミレン)とジョン(ドナルド・サザーランド)。ヘミングウェイを愛するジョンは認知症を発症し徐々に症状が進行、エラは末期がんを宣告され余命わずかとなっていた。
そんな中、エラはジョンが全てを忘れてしまう前にヘミングウェイの家を見せてやりたいと旅に出る決意をし、子供たちには行き先を告げないままジョンと2人、古いキャンピングカー”レジャー・シーカー”でキーウエストへ向かう。
子供たちには電話で無事だけを知らせていたが、道中はトラブル続き。ジョンはだんだんと忘れることが多くなり、ガソリンスタンドでエラを取り残して1人で走り出してしまったり、かと思えば突如エラの若い頃の恋人ダンとのことを疑って怒り出す。
エラはそんなジョンに苛立ちながらも、時折戻るいつものジョンに喜びを感じ、夜には2人で家族を撮影したスライドショーを楽しんでいた。
ロング,ロングバケーションのネタバレあらすじ:承・自分を忘れる男たち
ある時、道中でパンクし修理を待つ間に2人は強盗に襲われるが、エラが隠していたショットガンで賊を追い払う。自分が失われていく中で、ジョンはもし自分が施設に入るような状況になったらショットガンを握らせてほしいとエラに懇願する。
そんな夫に愛しさを感じたのもつかの間、目を覚ましたエラはジョンにショットガンを突きつけられダンに会わせろと要求される。呆れたエラはダンがいるという施設にジョンを連れていくが、ダンは2人のことを覚えておらず追い返される。
ジョンにも自分を忘れたダンにも腹が立ったエラは、疲れを癒すためホテルに1泊することにし、豪華な部屋でひと時2人は幸せな時間を過ごすが、ジョンの症状もエラの病状も悪化していった。
ロング,ロングバケーションのネタバレあらすじ:転・夫の裏切り
ホテルを出て目的地へ向かう2人だったが、ジョンが再びエラをリリアンと呼んだことから、エラが妊娠中夫とリリアンが2年に渡って関係を持っていたことを知って激怒、ジョンを最寄りの老人施設に放り込む。
電話で娘に八つ当たり、スライドに向かって悪態をつくエラだったが、当時優しかった夫に抱いた思いを蘇らせた彼女はジョンを許し、施設に彼を迎えに行く。
ロング,ロングバケーションの結末:2人のハッピーエンド
ついに目的地であるヘミングウェイの家にたどり着いた2人だったが、ジョンが離れた隙にエラが倒れ救急車で搬送される。妻の存在を思い出し、なんとか病院にたどり着いたジョンはエラを病院から連れ出してレジャー・シーカーに戻る。
その夜、ジョンと愛を確かめ合ったエラは彼が寝入ると身ぎれいに整え、子供たちへの手紙をしたためると車のエンジンをかけて排気ガスを車内に引き込み、ジョンに寄り添って深い眠りにつく。
翌朝、異変に気付いたキャンプ客によって2人の遺体が発見され、ほどなく2人一緒の葬儀が執り行われる。
エラの遺書には、自分たちは一心同体でジョンを残して逝くことができなかったことと、この数日が素晴らしいバカンスで、2人のハッピーエンドなのだと記されていた。
以上、映画「ロング,ロングバケーション」のあらすじと結末でした。
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