殺人捜査線の紹介:1958年アメリカ映画。人気テレビシリーズからスピンオフした長編劇映画で、監督のドン・シーゲルにとっては舞台がサンフランシスコ、異常な性格の犯人という点で後の「ダーティ・ハリー」の原型とも言える作品。ラストの高速道路のシーンは強烈な印象を残します。
監督:ドン・シーゲル 出演:イーライ・ウォラック(ダンサー)、ロバート・キース(ジュリアン)、リチャード・ジャッケル(サンディ)、メアリー・ラロシュ(ドロシー)、エミール・メイヤー(クイン警部)、マーシャル・リード(アッシャー警部)、ほか
映画「殺人捜査線」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「殺人捜査線」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「殺人捜査線」解説
この解説記事には映画「殺人捜査線」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
殺人捜査線のネタバレあらすじ:起
アメリカ、サンフランシスコ。年間4,500隻の船が寄港し、税関を通る客も100万を下りません。今日も港に客船が横づけし、たくさんの船客が吐き出されます。その中のひとりがポーターにタクシーの手配を頼むのですが、ポーターはやってきたタクシーに乱暴に荷物を押し込むと、そのまま発車させてしまいます。そのタクシーは異常なスピードで飛ばし、やがて人をひいた後もなおも走り続けるため、警官が運転手を射殺。ようやく停車します。
その荷物を調べると、中に人形があり、ヘロインが隠されていました。荷物の持ち主はオペラハウスの経営陣のひとり。とてもヘロイン密輸に関わる人物とは思えません。どうやら彼は何も知らずにその人形をアメリカに持ち込む役割を負わされていたようです。間もなくタクシーに荷物を預けたポーターは死体で発見されます。彼はヘロインの中毒者。殺されたのは口封じのためでした。
殺人捜査線のネタバレあらすじ:承
やがて密輸を陰で操る組織から、男が2人派遣されてきます。彼らの名前はダンサーとジュリアン。2人は港で仲介者と落ち合い、口頭で指令を受けます。まず向かった先は船員たちが集まるシーマンズ・クラブ。そこでワーナーという船員から馬の像を受け取る手はずでした。彼は香港の古物商から頼まれてその像を運んできたのです。ところがワーナーは像にヘロインが隠されていることに気づいていました。金をせびってきたため、ダンサーはサウナ室の中でサイレンサー付きの銃を取り出し、あっさりと彼を殺してしまいます。
ジュリアンとともにヘロインを回収した彼は続いてサンダースという夫婦の家へ。この夫婦は自分では知らないまま、ヘロインの袋が隠された食器を購入して帰国していました。船会社の使いのふりをして荷物を持っていこうとするのですが、東洋人の使用人に疑われたため、彼も撃ち殺すことに。
殺人捜査線のネタバレあらすじ:転
さらにダンサーたちはホテルに滞在している母と娘を訪ねます。彼女たちもヘロイン入りの荷物を知らずに持ち込んでいました。従業員から彼女たちが水族館へ行ったと聞き、ダンサーたちも後を追います。彼らは館内でうまく彼女たちに声をかけ、ホテルまで車で送ることに。
部屋まで入って彼女たちが東京で買ったという人形の中を調べますが、ヘロインは見つかりません。娘を脅すと、なんと彼女はヘロインを顔料だと思って人形の顔に塗りつけていました。これではもう麻薬として使えません。こうなると回収できなかったということでダンサーたちの命も危なくなります。
殺人捜査線の結末
言い訳のために2人は母と娘を連れて取引場所の博物館へ。そこに現れたのは車椅子の男でした。彼に事情を説明したものの、聞き分けてくれません。腹が立ったダンサーは彼を手すりから落とし、殺してしまいます。
車まで戻ると逃げ出そうとしますが、パトロールマンから知らせを受けた警察が駆けつけ、カーチェイスとなります。高速道路に追い詰められた彼らは仲間割れを起こし、ダンサーはジュリアンを射殺。そして母と娘を人質にしますが、逃げ切れずに道路から落ち、死んでしまうのです。
以上、映画「殺人捜査線」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する