ザ・リトル・ストレンジャーの紹介:2018年アメリカ, イギリス, フランス映画。荒廃したかつての領主館で暮らす家族と、その屋敷に魅せられた医師がたどる恐怖の結末を描いたホラー。ベストセラー作家サラ・ウォーターズの「エアーズ家の没落」を映画化。
監督:レニー・アブラハムソン 出演:ドーナル・グリーソン(ファラデー)、ルース・ウィルソン(キャロライン)、シャーロット・ランプリング(エアーズ夫人)、ウィル・ポーター(ロデリック)、リヴ・ヒル(ベティ)、ハリー・ハーデン・ペイトン、アンナ・マデリー、リチャード・マケイブ、ジョシュ・ディラン、ほか
映画「ザ・リトル・ストレンジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・リトル・ストレンジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・リトル・ストレンジャーの予告編 動画
映画「ザ・リトル・ストレンジャー」解説
この解説記事には映画「ザ・リトル・ストレンジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・リトル・ストレンジャーのネタバレあらすじ:起・憧れの館
1940年代のイギリス。医師のファラデーはエアーズ家に往診に訪れていた。かつて村の領主館として栄えたその屋敷は戦後に没落、住んでいるのは女主人のエアーズ夫人、適齢期を過ぎた娘キャロライン、戦争で障害を負った息子ロデリックと若いメイドのベティだけだった。
屋敷を訪れたファラデーは、幼い頃、エアーズ家のメイドだった母に連れられて戦前のまだ華やかな領主館であったエアーズ家に招かれた日のことをふと思い出す。一度だけ屋敷に足を踏み入れた幼いファラデーは、その一瞬だけ館の一員になれたような気分になったのだった。
負傷していたロデリックの足に電気治療を施すことを提案したファラデーは、治療に訪れ、その効果に喜ぶキャロラインに、幼いころ屋敷に招かれた際に鏡の縁飾りを壊したこと、子供の頃に亡くなったキャロラインの姉スーザンの幸せそうな姿に嫉妬したことを告白する。
ザ・リトル・ストレンジャーのネタバレあらすじ:承・悪い予感
数週間の治療の結果、ロデリックの足は劇的に改善し、ファラデーとキャロラインが互いに好意を持つようになっていたある晩、ファラデーはエアーズ家でのパーティーに招待される。
しかしロデリックは嫌な予感がする、と言って部屋から出ようとせず、その予感通りパーティーの最中に招待客の娘がキャロラインの愛犬に襲われて大怪我を負う。幸いファラデーの迅速な治療で命の別状はなかったものの、子供を襲ったことで犬の処分を命じられた彼は、犬を安楽死させる。
その後もロデリックの不安定な状態は続き、家族の案ずる中、ロデリックの部屋で火事が起き、彼は施設に収容されることになる。
ザ・リトル・ストレンジャーのネタバレあらすじ:転・死を呼ぶ存在
ロデリックに代わり屋敷に通うファラデーとキャロラインは親密さを増していき、やがて2人は結婚を決意する。
そんな中、屋敷のあちこちにスーザンの筆跡で書かれた彼女の名前が現れ、子供部屋に閉じ込められたエアーズ夫人が傷を負って発見される。夫人は「屋敷に今もスーザンがいる」のだと言い、ファラデーにキャロラインを屋敷から連れ出すよう命じるが、ファラデーは結婚後の屋敷に留まると告げる。その後夫人は部屋で手首を切った状態で息絶える。
葬儀のあと、「早く結婚して屋敷にとどまりたい」と言うファラデーに、キャロラインは「結婚はできない、屋敷を売って村を出る」と告げる。ファラデーは仕事も手につかないほどの失意に暮れ、キャロラインは屋敷を離れる準備を始めていたが、夜中の往診から帰ったファラデーはキャロラインの死を知らされる。
ザ・リトル・ストレンジャーの結末:館への執着
裁判でのベティの証言から、夜中に母が閉じ込められた子供部屋に入ったキャロラインは、何者かの姿に驚き、階段から転落したことが明かされる。
事故だと言うベティに対しファラデーは、精神が不安定な状態にあったとして、自殺との見解を述べる。
荒れ果てて誰もいなくなった屋敷を訪れたファラデー。そこには、かつて豪奢なその屋敷を目にして深い感銘を受けた幼いころの自分が階上から見下ろしていた。
以上、映画「ザ・リトル・ストレンジャー」のあらすじと結末でした。
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