リトル・シングスの紹介:2021年アメリカ映画。ロスで女性連続殺人事件が起ります。事件の指揮をとる若きエリート刑事のジムは、たまたま署に来ていた郡の保安官ディーコンに目が留まります。ディーコンは5年前まで、この署の殺人課にいた、伝説の男でした。5年前の事件に似ていると言うディーコンを捜査の相棒にしたジムは、二人で捜査を始めますが・・というミステリー作品です。衝撃のラストではなく、うやむやな灰色のラストには賛否が分かれます。
監督:ジョン・リー・ハンコック 出演者:デンゼル・ワシントン(ジョー・ディーコン)、ラミ・マレック(ジム・バクスター)、ジャレッド・レトー(アルバート・スパーマ)、マイケル・ハイアット(フロー・ドゥニガン)、テリー・キニー(カール署長)、イザベル・アライザ(アナ)、クリス・バウアー(サル)ほか
映画「リトル・シングス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リトル・シングス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リトル・シングスの予告編 動画
映画「リトル・シングス」解説
この解説記事には映画「リトル・シングス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リトルシングスのネタバレあらすじ:起
1990年10月、深夜の道路を走る女性が一台の車に煽られます。執拗に迫る車の隙をつき、ガソリンスタンドに逃げ込んだ女性でしたが、すでに閉店時間を過ぎていて、仕方なく丘を越え道路へ飛び出し大型トラックを止めました。
田舎町の保安官ディーコン(デンゼル・ワシントン)はカール署長(テリー・キニー)から「強盗犯ケンドリックのブーツをロス警察からもってこい、証拠品として必要だ」と言われます。ディーコンがロス警察署に着くと、担当者から「警部のサインがないと渡せない」と言われます。そこで殺人課に行くと、刑事たちが騒ぎ出します。
ディーコンは5年前まで殺人課の凄腕刑事で”伝説の男”と呼ばれていたのです。
ディーコンは警部のサインをもらえず、「帰れ」と言われます。そんな殺人課では5人の女性連続殺人事件が発生中で、警部以下管理職たちはピリピリしています。かつての相棒だったサル(クリス・バウアー)は、警部お気に入りの若いエリート刑事ジミー・バクスターに使われています。
そんなディーコンを見たジム(ラミ・マレック)がサルに「あの人は何者だ?」と聞きます。サルは「伝説の男ディーコンだ」と答えます。ジムはサルに話をし、ディーコンを5人目の殺人事件現場に連れて行ったのです。現場では若いジュリーという女子が、刃物で切られて殺されています。
現場で指示を飛ばすジムの横で、ディーコンは現場をじっと見渡すと、向いのビルの部屋から現場をずっと見ていました。
リトルシングスのネタバレあらすじ:承
ジムがスタン・ピータースという覗きの前科のある男を捕まえてきます。スタンは「殺しはやっていない」と否定します。ディーコンはジムに「メリー・ロバーツの事を聞いてみろ」と耳打ちします。ジムがそのことを話すと、スタンは黙り込みオロオロし始めます。
「誰なんだ?」と聞くジムに「5年前の連続殺人事件の被害者の一人だ、ジュリーの殺され方は5年前の事件に似ている」とディーコンが答えます。
その夜、ジョギングしていたロンダという女性が行方不明になり、両親が捜索願を出します。ディーコンは田舎に帰る必要がなくなり、休暇を取って捜査に加わることにしてホテルに泊まります。ホテルの壁に被害女性たちの写真を貼りつけじっと見つめます。
翌日、警部がジムにスタンが自殺したことを伝え、「ディーコンに関わるな、あいつは捜査に夢中になり離婚、手術、入院し停職までした」と教えます。一方ディーコンはジュリーの部屋の近くの電器店に行き、従業員のリストをもらいます。
その夜、川のほとりで女性の遺体が発見されます。ジムがかけつけ検死するとロンダではありませんでした。ジムはディーコンにその話をし、スタンの自殺も教えます。するとディーコンは電器店の従業員リストを渡し「調べて見ろ、怪しい奴がいるはずだ」と言います。ジムは「検挙率もトップだったのに何故出生しなかったんだ」と聞くと、ディーコンは「通う教会を間違えただけ」と答えました。
リトルシングスのネタバレあらすじ:転
ジムの自宅に呼ばれたディーコンは、妻アナ(イザベル・アライザ)、子供たちと暮らす幸せな家庭を見て、離婚した妻に会いに行きます。「子供は元気か?」と聞き別れます。その後、ジムはバーでディーコンに5年前の事件の話を聞きます。ディーコンの今回の事件との共通点の話は的を得ていて、ジムは関心します。
電器店のリストの中から調べた情報を基に、ディーコンはジムと共にアルバート・スパーマ(ジャレッド・レトー)を調べ始めます。被害者の写真を見せても動揺しないスパーマを見たディーコンは、ジムにスパーマを食事に誘わせます。その隙にスパーマの部屋に忍び込んだディーコンでしたが。スパーマは警察に被害届を出し、一杯くわされます。
このことで、警部がジムに「あと二日で逮捕できなければ、FBIに任せる」と言います。
聞いたディーコンはジムと二人でスパーマを張り込みます。「こんなことをやっても無駄だ」と言うジムに、「釣りと一緒だ、当たりは突然やってくる、粘りが大事だ」とディーコンが教えます。深夜、ディーコンが「コーヒーを買いに行く」と言って出て行くと、スパーマが部屋から出てきます。スパーマはジムに「ロンダの居場所に連れて行ってやる」と誘い、ジムはスパーマの車に乗ってしまいます。
リトルシングスの結末
スパーマは車を広い土地に止めます。帰ってきたディーコンが異変に気づき車で追います。スパーマは地面を指さし「ここにいる、掘って見ろ」とスコップを投げます。「お前が掘れ」と言うジムをスパマが説得すると、洗脳されたようにジムが掘りはじめます。
1箇所目、2箇所目、3箇所目と遺体は出てきません。するとスパーマがジムの家族の話を始めます。黙って聞いていたジムですが、突然キレてスコップでスパーマを殴り殺したのです。
その時、ディーコンが車でやって来ます。スパーマの死を確認すると、大きな穴をジムに掘らせます。ディーコンはスパーマの部屋に行き、スパーマの私物を袋に入れて持ち帰ります。そして大きな穴にスパーマの死体を埋めたのです。
ディーコンは「あとは自然に腐るのを待つだけだ。スパーマはシロだったから街を離れてどこかへ行った、ディーコンは田舎に帰ったと言え、そしてお前は休暇をとるんだ、いいか!些細な事で足がつくんだ」と話します。
ジミーは停職し、ジミーの代わりの刑事が連続殺人事件の指揮をとっています。そんなジミーの元へディーコンから封筒が届きます。”天使にはなるな”というメモとロンダのものと思われる髪留めが入っています。
一方ディーコンは、田舎でスパーマの私物を燃やしています。そして5年前の品が出てきます。ディーコンはサルと一緒に連続殺人事件を捜査中、誤って女性を射殺し鑑識と組んで連続殺人事件の被害者に仕立て上げていたのです。そして最後に噛み止めのセットを燃やします。あの髪留めもロンダのものではなく、ディーコンが準備していたものでした。
以上、映画「リトル・シングス」のあらすじと結末でした。
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