Merry Christmas！～ロンドンに奇跡を起こした男～の予告編 動画
映画「Merry Christmas！ロンドンに奇跡を起こした男」解説
この解説記事には映画「Merry Christmas！ロンドンに奇跡を起こした男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Merry Christmas！～ロンドンに奇跡を起こした男～のネタバレあらすじ：起・金欠のディケンズと新作のアイディア
1843年10月のロンドン、名作「オリバーツイスト」から3年、チャールズ・ディケンズ(ダン・スティーヴンス)は筆が進まず家政婦のフィスク(ミリアム・マーゴリーズ)にうるさいと文句を言います。妻のケイト(モーフィッド・クラーク)は嬉しそうに自宅の改装工事をチェックし、マネジャーのフォースター(ジャスティン・エドワーズ)が迎えに来ますが、ディケンズは家の改装費も払えずお金に困っているようです。ディケンズは出版社に新作を約束し前金を頼みますが、出版社は検討するとしか言いません。ある晩、ディケンズは新しい家政婦のタラ（アナ・マーフィ）が子どもたちにクリスマスの話をしているのを聞き、新作のアイディアを得たようです。ディケンズはタラに会い、話を聞き新作のアイディアを練ります。イベントでスピーチーをするディケンズは参加者と喧嘩し、怒りで出ていきます。ディケンズがたどり着いたのは墓場でした。ディケンズは葬式のスピーチらしきをしている男に会います。その男はディケンズに近づき「くだらん」と言います。ディケンズは、この体験から新作の主人公のキャラクターのアイディアを得ます。出版社に新作を説得するディケンズですが、出版社はクリスマスは小さなイベント、クリスマスまで6週間で本を書くのは短すぎると言われます。
Merry Christmas！～ロンドンに奇跡を起こした男～のネタバレあらすじ：承・新作の構想と父との対立
ディケンズの父ジョン（ジョナサン・プライス）と母がロンドンに着きますが、父は息子のサイン著書を売り金儲けをします。ディケンズは墓場の「くだらん」の男の名前に悩んでいたら、タラから小さな絵本をもらい彼女との会話からスクルージという名前を思いつきます。そこへスクルージが登場、彼との会話からその強欲なキャラクターを作り上げていきます。ディケンズの父と母が来ます。ディケンズは父を見て「金をもらいにきたのか？」と迷惑そうです。また、スクルージがディケンズのもとを訪れ、金儲けにならないクリスマスへ嫌悪感をはなし、ディケンズはそのキャラクターをまとめていきます。マーレイ（ドナルド・サンプター）という幽霊がディケンズを訪れます。マーレイはスクルージの同僚で強欲な男でした。金儲けにしか関心のないマーレイは鎖で繋がれた苦しい死後の生活を告白します。ディケンズは本のイラストレーターのリーチ（サイモン・キャロウ）に会います。リーチは、クリスマスまで時間がない前金くれといい、ディケンズは承諾します。ディケンズが家に帰ると親戚がいます。貧しく見える親戚一家と小さな子供は病気のようです。ディケンズはこの一家と小さな子供からクラチット（クリスマスキャロルの中でスクルージに救われる部下）とティム（スクルージに助けられる病気の少年）のキャラクターを思いつきます。
Merry Christmas！～ロンドンに奇跡を起こした男～のネタバレあらすじ：転・スクルージのキャラクターと結末に悩むディケンズ
夜にスクルージが現れ、ディケンズを第一の幽霊（アナ・マーフィー）に連れていきます。幽霊が窓をあけると、ディケンズは少年時代に父と別れ工場での労働をさせられた思い出が現れます。ディケンズは原稿をタラに聞かせます。第２の幽霊（ジャスティン・エドワーズ）がクリスマスプレゼントを持ってきます。幽霊はスクルージ、ティムと貧しくとも幸せな家族を見ながら、スクルージは金があっても何もないと言います。ディケンズはタラにここまでが書き上げたストーリーだといいます。タラは、「スクルージがティムを救うことにしたら？」と提案します。ディケンズは、スクルージとは強欲男でティムを救えないと言います。フォースターもティムが死ぬ結末は良くないと言います。スクルージは小説を仕上げろとせかしますが、ディケンズは結末に悩みます。ディケンズはフォースターに相談し悪人が善人になれるのか？と悩みを打ち明けます。辛い少年時代の労働を思い出すディケンズは父に会いますが、父が息子の原稿をゴミ箱からあさり、それを売ろうとしているのか？ 父に「恥だ」と非難し、出ていけと言います。ディケンズはタラにも怒りをぶつけ、出ていけと言います。
Merry Christmas！～ロンドンに奇跡を起こした男～の結末：「クリスマスキャロル」の結末
ディケンズは辛い少年時代を過ごした工場に戻ります。いじめを受け喧嘩した少年時代を思い出すディケンズに、スクルージが話しかけます。ディケンズはスクルージに殴りかかりますが、辛い少年時代をスクルージにからかわれます。「俺はお前の考えを表しているのだ」と言うスクルージに対し、ディケンズは「お前は金ばかりで何もないではないか？」と言い返します。自分の墓場で死にかけるスクルージは改心し「クリスマスを祝う、死ぬ前に良いことをさせてくれ」と言います。改心したスクルージを見てディケンズは結末への悩みが消えました。最終章を書くディケンズ、ティムは死なないでスクルージにより助けられるという結末で書き上げます。ディケンズはタラに会い謝罪し結末を話します。ディケンズは妻から父が子どもたにプレゼントを持ってきたと言うと、ディケンズは父を探します。ディケンズは父を呼び戻し、親子でクリスマスを祝おうとします。ディケンズはフォースターと出版社に向かい、出版社は「遅いがなんとかする」と言います。ディケンズはフォースターと仕上がった本「クリスマスキャロル」を読んで満足します。自宅でのクリスマスパーティを家族、家政婦と祝うディケンズは、メリークリスマスといいます。映画の最後の字幕で、「クリスマスキャロル」は人々のクリスマスへの意味を変え、友情、親切さ、寛容さの日になったと言います。
以上、映画『Merry Christmas！～ロンドンに奇跡を起こした男～』のあらすじと結末でした。
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