マトリックス レザレクションズの紹介:2021年アメリカ映画。トーマス・アンダーソンは現実と思えるような夢を見て、自分の生きている世界の違和感に気付き始める。ある日、ネオを導く賢人モーフィアスが突然現れ、世界の真実を知らされる。現実だと信じていた世界は、仮想世界<マトリックス>だった。トーマスはネオへと覚醒し、何十億もの人類がAIによって栽培されていることを知った彼は、人類を解放するためにAIとの壮絶な戦いに身を投じていく。1999年公開の『マトリックス』は、当時最新のCG技術や撮影技法を駆使し、誰も見たこともない映像世界で観客や批評家たちを圧倒。唯一無二のSFアクション映画として登場した。それ以降、『マトリックス リローテッド』『マトリックス レボリューションズ』が公開され、人間のアイデンティティや意志を問う壮大な物語を作り上げた。そして今、第1作の公開から20年を迎えシリーズの復活が決定。全世界で空前の社会現象を巻き起こした今世紀最大のアクション超大作の新章。
監督:ラナ・ウォシャウスキー 出演:キアヌ・リーブス(ネオ/トーマス・アンダーソン)、キャリー=アン・モス(トリニティー/ティファニー)、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(モーフィアス)、ジョナサン・グロフ(スミス)、ジェシカ・ヘンウィック(バッグス)、ニール・パトリック・ハリス(アナリスト)、プリヤンカー・チョープラ・ジョナス(サティ)、エレンディラ・イバラ(レクシー)、ジェイダ・ピンケット・スミス(ナイオビ)、クリスティーナ・リッチ(グウィン・デ・ビア)ほか
映画「マトリックス レザレクションズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マトリックス レザレクションズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マトリックス レザレクションズの予告編 動画
映画「マトリックス レザレクションズ」解説
この解説記事には映画「マトリックス レザレクションズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マトリックス レザレクションズのネタバレあらすじ:起
とある雑居ビルの一室で、マトリックスのモーダルに侵入したホバークラフト、ムネモシュネ号の船長・バッグスは、トリニティーらしき女性がエージェントと戦う姿を見ました。しかし既視感のある光景。それは罠で、バッグスはエージェントから追われることに。
ところが、エージェントの1人がなぜかバッグスを助けました。バッグスを助けたのは、モーフィアスと名乗るプログラム。バッグスは彼に赤いカプセルを渡すと、記憶を失っていたモーフィアスが戻ってきました。2人はエージェントを振り切り逃げ出しました。
トーマス・アンダーソンは、人気ゲーム「マトリックス」を開発した世界的ゲームデザイナーです。しかし精神的な病を抱えていることから、現実と創作の区別がつかず、飛び降り自殺を図ろうとした過去がありました。今ではアナリストの診察を受けながら、会社の指示に従い続編である<バイナリー>を製作しているところでした。
同僚と行くカフェには、ティファニーと名乗るトリニティーが来ます。トーマスは同僚の助けでトリニティーと会話をすることができましたが、彼女には2人の子供と夫がいました。
オフィスでボスに呼び出されたトーマスは、対面しながら過去の宿敵エージェント・スミスの姿がちらつきました。それは何度もフラッシュバックし、トーマスは何やら異変を感じていました。自らを落ち着かせるため、いつも飲んでいる青いカプセルを手にしましたが、ふつふつと沸き起こる恐怖に狂いそうになりながら、カプセルを放り投げました。
マトリックス レザレクションズのネタバレあらすじ:承
いつものカフェでトリニティーを見つけたトーマスは自ら声をかけました。彼女はトーマスが作ったゲーム<マトリックス>に登場する女性キャラクターが自分と似ていると伝えました。過去が蘇るトーマスでしたが、夫が迎えに来てトリニティーは去っていきました。
オフィスに戻ると、突然けたたましく非常ベルが鳴り出しました。社員は慌てて避難する中、トーマスの元にメールが届きます。
“真実を知りたいのなら、その先のドアに入れ”
指示通り向かった先にいたのは、モーフィアスでした。トーマスが混乱するのと同時に、警察官が突入し、激しい銃撃戦となりました。モーフィアスが応戦する中で、トーマスの頭に銃を付けてきたのは、ボスでした。ボスはエージェント・スミスだったのです。
絶体絶命のピンチに追い込まれ死を覚悟した次の瞬間、トーマスはアナリストの部屋で目を覚ましました。
精神を崩したトーマスはビルの屋上で酒を煽りながら、飛び立つ鳩を眺めていました。そして「心を解き放て」とつぶやきながら飛び降りようとしましたが、バッグスによって助けられます。光るドアに入った2人は、大きな部屋に出ました。そこには過去の自分やモーフィアスが映し出され、懐かしたさを覚えます。
バッグスとモーフィアスは20年もの間、ネオを探していたのでした。トーマスに身を隠したネオをやっと見つけることができたモーフィアスは、赤と青の2つのピルを差し出し、「真実を知りたいなら“赤いピル”、元の生活に戻りたければ“青いピル”、どちらか選択せよ」と決断を促しました。トーマスは赤いピルを選びネオへと覚醒しました。
マトリックス レザレクションズのネタバレあらすじ:転
現実の世界で目を覚ましたネオはポッドの中にいました。ポッドから自力で抜け出したネオは向かいのポッドにトリニティーが眠っているのを確認します。バッグスら仲間のマシンに救出されたネオはムネモシュネ号へ連れてこられ、徐々に本来の記憶や勘を取り戻していきます。
しかしネオは自らがもたらせた平和が続かなった事実を知らされます。電力不足に陥った世界では機械同士の戦争が起こり、人類の都市・ザイオンでも戦いが続いたとのこと。新都市・アイオの指導者は、昔ネオの仲間だったナイオビ。彼女は人類を守るためにトリニティーの救出に反対しましたが、一同は指示に背いてマトリックスへと戻っていきました。
ネオ、バッグス、そしてクルーのメンバー、レクシーらはトリニティーの待つガレージへと向かいました。途中、エージェント・スミスの邪魔が入りましたが、なんとか戦線離脱し、トリニティーのもとへ。すると、そこでネオを待っていたのは、彼を良く知るアナリストでした。
彼こそ、マトリックスを維持するためにネオとトリニティーをよみがえらせた帳本人であり、ネオを最大限に利用する能力の持ち主だったのです。
怒り狂ったネオでしたが、アナリストは嘲笑うようにバレットタイムを使い歯が立ちません。ネオは一旦去りました。
かつてネオが地下鉄で出会ったサティは密かにネオを見守ってきました。ポッドを設計したサティの父親は、設計図をサティへ残しアナリストに殺害されました。サティもまたアナリストの悪巧みを知ったひとりなのでした。そんな彼女の助言を得て再びトリニティー救出作戦に乗り出します。
バッグスらはサティの話を聞き、トリニティーのポッドへ行き、身体から直接プラグを抜く作戦を決行しました。
一方、大勢の特殊部隊が囲むカフェでアナリストと対峙したネオは、トリニティーが現実に戻ることを選択したら自分たちを解放してほしいと交渉。もし彼女が選択しなかったらポッドに戻ると。しかしネオは失敗したら、ムネモシュネ号でプラグを抜いてもらい死ぬつもりでいたのです。
マトリックス レザレクションズの結末
カフェにトリニティーがやってきました。ネオは彼女を説得しました。しかしそこへ、夫と子供たちがやってきてトリニティーの手を引き、店から連れ出そうとします。ネオの負けかと思った次の瞬間、トリニティーは夫を振り払いネオの元へ。
手を取り合ったネオとトリニティーからスパークが起こり、特殊部隊とアナリストを吹き飛ばしました。すかさずバレットタイムを使うアナリストですが、これに対応できるエージェント・スミスが突如登場し、彼を銃で撃ちました。
店を出た2人はアナリストによってボット化されたおびただしい数の人間の襲撃を交わしながらバイクで逃走。そして追跡されていたヘリコプターをビルの屋上へと誘うと、ミサイルを跳ね返し撃退に成功しました。
朝日が昇り、あたりに静寂が訪れました。ネオとトリニティーはキスを交わし、手をつないで屋上から飛び降ります。しかし、飛行能力を失ったネオ。代わりに能力を手に入れたのはトリニティーの方でした。
救世主はトリニティーだったのです。プラグを抜かれ目を覚ました2人はやっと出会うことができました。
再びマトリックス。覚醒したネオとトリニティーはアナリストの前に降り立ちました。
トリニティーはアナリストを何度も殴り、殺害と再生を繰り返しこれまでの鬱憤を晴らしました。
エンドロール中、謎のメッセージが。
“ママとパパへ 全ては愛から始まる”
以上、映画「マトリックス レザレクションズ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する