オリーブの樹は呼んでいるの紹介:2016年スペイン映画。代々大切にしていた樹齢2000年を超えるオリーブの樹を売られたことで、衰弱してしまった祖父を元気づけるため、樹を取り戻そうと家族や友人を巻き込んで奮闘する孫娘の姿を描いた社会派ドラマ。
監督:イシアル・ボジャイン 出演:アンナ・カスティーリョ(アルマ)、ハビエル・グティエレス(アーティチョーク)、ペップ・アンブロス(ラファ)、マヌエル・クカラ(祖父のラモン)、ミゲル・アンヘル・アラドレン(ルイス)、ほか
映画「オリーブの樹は呼んでいる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オリーブの樹は呼んでいる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オリーブの樹は呼んでいるの予告編 動画
映画「オリーブの樹は呼んでいる」解説
この解説記事には映画「オリーブの樹は呼んでいる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オリーブの樹は呼んでいるのネタバレあらすじ:起
養鶏場で働くアルマ(アンナ・カスティーリョ)の家は代々続くオリーブ農家。おじいちゃん子のアルマは、子供の頃から祖父ラモン(マヌエル・クカラ)と一緒に農園を歩き、受け継がれてきた樹齢2000年を超えるオリーブの親樹からの接ぎ木方法も教えてもらった。
しかし、不況のため経営難に陥り、アルマの父ルイス(ミゲル・アンヘル・アラドレン)、叔父アルカはオリーブの親樹を売ることを提案。ラモンとアルマの必死の抵抗も空しく、親樹は掘り起こされて売られてしまう。
以来10年、口を利かなくなり、樹を探してさ迷い歩くようになったラモンを痛々しく思うアルマは、それが家族への当てつけだという父と激しく反発しあうようになる。
オリーブの樹は呼んでいるのネタバレあらすじ:承
食事もとらなくなり衰弱して介護が必要となったラモンに、家族は医師のすすめに従って施設へ入れることを考えるが、それを知ったアルマは、売られた樹を見せれば祖父は元気になると考え、樹の行方を追う。
残された書類から当時の買い取り業者を訪ね、門前払いされたアルマだったが、そこで1枚の企業広告を見せられ、樹がドイツの企業RRR社に買われたことを突き止める。
WEBサイトで、樹はその企業のシンボルとしてロビー内に置かれているのを見たアルマは、部屋の中に閉じ込められた樹を取り戻すことを決意する。
オリーブの樹は呼んでいるのネタバレあらすじ:転
「寄付されたドイツの教会が返還したいと言ってきた」、とアルカと同僚のラファ(ペップ・アンブロス)に嘘をつき、無断で養鶏場のトラックを拝借して一行はドイツへ向かう。
しかし同行者に嘘をついたまま無計画で乗り込んで来ようとするアルマに、現地の環境保護団体も呆れる。しかし団体の調査で、RRR社は環境破壊を繰り返していることが分かり、SNSでアルマの行動が拡散する。
一方、トラックを無断で持ち出したことがバレて、ラファが社長とケンカになり、アルマは罪悪感でいっぱいになる。
いよいよドイツに着き、RRR社のロビーで3人は親樹と対面する。ラファは薄々感づいていたが、アルマの嘘を知ったアルカは激怒しトラックで帰ると言うが、ラファの説得でRRR社と交渉するため居座るというアルマに付き合うことにする。
オリーブの樹は呼んでいるの結末
環境団体も協力しての居座りはSNSを通じてやがてマスコミにも取り上げられ、大規模なデモに発展する。群衆とともにロビーに侵入し、オリーブの樹に登ったアルマだったが、その時、父からの電話で祖父の死を知らされる。
樹を取り戻すことはできなかったが、枝を持ち帰ったアルマは祖父の亡骸に見せ、大切に育てると約束する。そして自分の行いを恥じているという父とも和解し、親樹のあった場所に祖父から教わった接ぎ木の方法で家族そろって枝を植樹する。
2000年後を想像しながらアルマは祖父への思いに涙するのだった。
以上、映画「オリーブの樹は呼んでいる」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する