アウトポストの紹介:2020年アメリカ映画。アメリカ軍はアフガニスタンでタリバンと激しい戦闘を繰り広げています。キーティング基地はアフガニスタンにおける米軍の重要基地。その基地にタリバンの大軍が攻撃します。『アウトポスト』は、2003年10月3日に起こったカムデシュの戦いを映画化した作品です。激しい戦闘シーンが見所で、本格的な戦争映画に仕上がっています。多くの兵士が描かれていますが、苦戦の中で多くのタリバン兵を殺害し米軍を救ったクリント・ロメシャ2等軍曹と、タリバンの攻撃の中で弾薬を運び負傷兵を救助したタイ・カーター特技兵の活躍が描かれます。クリント・イーストウッドの息子スコットとメル・ギブソンの息子マイロが共演しています。
監督:ロッド・ルーリー 出演:スコット・イーストウッド(クリント・ロメシャ2等軍曹)、ケレイヴ・ランドリー・ジョーンズ(タイ・カーター特技兵)、ジャック・ケシー(ジョシュ・カーク3等軍曹)、マイロ・ギブソン(ロバート・イエスカス大尉)、オーランド・ブルーム(キーティング大尉)、コリー・ハードリクト(ヴァーノン・マーティン3等軍曹)、ほか
映画「アウトポスト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アウトポスト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アウトポストの予告編 動画
映画「アウトポスト」解説
この解説記事には映画「アウトポスト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アウトポストのネタバレあらすじ:起・危険な基地での戦い開始
クリント・ロメシャ2等軍曹(スコット・イーストウッド)らアメリカ軍の兵士たちは、緊張した表情でヘリコプターで基地に向かいます。彼らが到着したのは、アフガニスタンのキーティング基地。兵士たちは自己紹介をし、ベッドに向かいます。
翌朝、ロメシャ達は基地の周囲をチェックし、四方を山に囲まれ、タリバン兵士に襲撃されたらどう防ぐのか話し合います。
やがて、タリバンによる攻撃が始まります。アメリカ軍はタリバンを撃退しますが、カーター特技兵(ケレイヴ・ランドリー・ジョーンズ)は戦闘中に味方の兵士と口論したとして、上官から怒られます。
その夜、キーティング司令官(オーランド・ブルーム)は地元民も攻撃に参加したとして、地元民との関係を改善する必要があると兵士達に話します。
翌日、キーティングと兵士たちは地元民との話し合いの場を持ちます。キーティングは「アメリカ軍は侵略軍でない、協力すれば金を与える」と言います。地元民はアメリカ軍を信用し、武器を放棄します。
その夜、安心したアメリカ兵達は基地内でリラックスして談笑し、アメリカでの昔の生活を懐かしく語り合います。翌朝、アメリカ兵はまだ安心して雑談を続けていると、タリバンによる銃撃が始まります。攻撃終了後、上官は若い兵士に、気を抜いた懲罰として腕立て伏せを命じます。
キーティング達はトラックで資材の運搬に行きます。暗い崖付近の夜道に危険を感じます。ロメシャとカーターは、音がするためトラックから降りて様子を見に行きます。二人は鳥の死体を見つけて安堵するものの、直後キーティングのトラックは崖から落ち、彼は死亡します。
アウトポストのネタバレあらすじ:承・基地内に高まる緊張感
キーティングの死により新しい司令官のイエスカス大尉(マイロ・ギブソン)が赴任します。イエスカスは兵士たちに挨拶し、基地内部の説明を受けていると、タリバンの攻撃を受けます。
数日後、兵士たちが雑談をしているとイスラムの祈りが聞こえ、兵士たちは緊張します。カーク3等軍曹(ジャック・ケーシー)が不審な地元民と思しき若者を見つけて拘束します。アメリカ軍はその不審な地元民を尋問します。
その後、イエスカスと兵士たちは、地元民と不審な若者の件で話し合いの場を持ちます。イエスカスは、彼が無実なら釈放すると言いますが、地元民はキーティングが約束した協力の報酬を要求します。イエスカスは、金を渡す件は保留にすると言い渡します。
緊張が高まる中、アフガン人通訳からタリバンが大規模な攻撃を計画しているという情報がもたらされます。しかし、兵士たちはその情報を信用しません。
イエスカス達は基地周辺のパトロールに出かけます。イエスカスと若い兵士は吊り橋を渡ろうとすると、橋は爆破されイエスカスは川に落ちて死亡します。その夜、若い兵士は恐怖感に襲われ、ロメシャに励まされます。
イエスカスの死により、新司令官ブロワード(クワメ・パターソン)が赴任します。ロメシャたちは橋の近くでアフガン人の身分証明書を見つけたとして、その男を容疑者として捕まえることを提案します。しかし、ブロワードはその提案を拒絶します。
その後も、タリバンによる攻撃があり、兵士達に緊迫感が走ります。ロメシャは再度ブロワードに橋爆破の容疑者を捕まえることを提案するものの、ブロワードは軍の方針として提案を拒絶します。
アウトポストのネタバレあらすじ:転・タリバンの大規模攻撃
雨の夜、タリバンの攻撃が始まり、アメリカ軍は反撃します。翌朝、ブロワードは前夜の攻撃で、村人が死んだという報告を受けます。ブロワードと兵士達が村へ行くと、女性の死体を目撃します。
その女性の父親はアメリカ軍の責任だと言うものの、兵士達はタリバンに責任を押し付けます。そしてブロワードは補償を約束します。さらに、米軍の軍用犬が村人を噛みつきます。村人達は犬に噛まれるのはアフガニスタンの文化では侮辱だと怒ります。ブロワードは犬を殺害します。
ブロワードは部隊からの離任を告げ、基地も10月6日で閉鎖だと告げます。
10月3日の早朝、モスクからイスラムの祈りが聞こえてきます。通訳がタリバンの大軍が来ると慌てて伝えますが、報告を受けた兵士はいつもの小規模攻撃かと思い相手にしません。そこへ大爆発が起こり、遠方からタリバンの大部隊が現れます。
ロメシャら兵士達も銃声に起こされます。激しい攻撃の開始に、米兵は攻撃が小規模でないことに気づきます。ロメシャは同僚に指示を与え、反撃を開始します。絶え間のない攻撃に米兵は反撃するものの、数で勝るタリバンに圧倒されます。
カーターは弾薬を取りに倉庫へ行くと、そこへの攻撃が始まります。カーターはタリバンによる攻撃の中、弾薬を運びます。
兵士は攻撃ヘリコプターの援軍を要請します。カークも撃たれ、重傷を負ってしまいます。負傷者が続出し、泣き叫ぶ声と血まみれの兵士が増えます。そしてカークは死亡します。
カーターは弾薬を車両に運びます。ロメシャはタリバン兵に反撃して銃撃、激しい戦いが続きます。兵士は援軍が到着するのに時間がかかると伝えられます。カーターは軍用車両に弾薬を持ち込み反撃しますが、攻撃はやみません。兵士達は攻撃の中、司令部で会合をもち次の作戦を話し合います。しかし、兵士達は死を覚悟します。
アウトポストの結末:カムデシュの大激戦の最後
軍事車両も銃撃され、先に進むこともできません。軍事車両から降りた兵士たちは、殺害されてしまいます。タリバンが基地内に侵入し、司令室も攻撃されます。かなりの数のタリバン兵が基地内での攻撃を開始します。
ロメシャはタリバンの大軍を門で待ち伏せして攻撃することを提案します。基地内でのタリバンと米軍の銃撃戦は激しさを増します。カーターも銃を持って反撃します。
ロメシャは門へ行く兵士を探し、志願した兵士を率いて向かいます。カーターは負傷した同僚を救うために、車両から降りてその兵士を救いに行きます。ロメシャ達は門の近くに到着し、門から来るタリバンを攻撃します。カーターは負傷兵の手当てをして車両にのせます。
門の付近ではロメシャたちとタリバンの激戦が続きます。そこへ救援の攻撃ヘリコプターが到着し、タリバン兵を殺害します。タリバン兵は殺害され、勢いは弱まります。カーターは攻撃のやまない中、負傷兵を担架で運び救護室に到着します。
午後6時過ぎ、アメリカ兵は基地の外に出て、夕暮れとともに逃げるタリバン兵を目撃します。ヘリコプターも去り、戦闘は終結します。兵士達は基地内にまだタリバンが隠れていないか探します。タリバンの到着を告げた通訳は密室に隠れていたところを発見されます。
その夜、兵士達はお互いの健闘をたたえ、被害と死傷者数を確認します。ロメシャとカーターは、ギターを演奏する兵士の音楽を聞きながらタバコを吸い、戦闘について語ります。空からは救護ヘリコプターが到着し、負傷兵を運びます。
数日後、米軍兵士達はヘリコプターで基地を去ります。そして彼らは勲章を受けたことが紹介されます。アメリカに戻ったロメシャとカーターは、共にアメリカ軍の最高位の勲章である名誉勲章を受けるのでした。
以上、映画「アウトポスト」のあらすじと結末でした。
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