ザ・ピーナッツバター・ファルコンの紹介:2019年アメリカ映画。ザックはダウン症候群のため施設で自由のない生活を送っています。彼の夢は憧れのプロレスラーの下で修行しプロレスデビューすることです。彼は金もなく施設を脱走しますが、仕事を失った漁師に出会い、彼の助けで憧れのプロレスラーに会うための旅が始まります。『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』は実際にダウン症であるザック・ゴッザァーゲン主演の映画、彼自身が映画スターになりたいという夢からこの企画が実現しました。アメリカ映画批評サイト”Rotten Tomato””でも好意的に評価されています。
監督:タイラー・二ルソン、マイケル・シュワルツ 出演:シャイア・ラブーフ(タイラー)、ダコタ・ジョンソン(エレノア)、ザック・ゴッザァーゲン(ザック)、ジョン・ホークス(ダンカン)、トーマス・ヘイデン・チャーチ(ソルトウォーター・レッドネック)、ブルース・ダーン(カール)、ジェイク・ロバーツ(サム)他
映画「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・ピーナッツバターファルコンの予告編 動画
映画「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」解説
この解説記事には映画「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・ピーナッツバターファルコンのネタバレあらすじ:起・ザックとタイラーの出会い
老人の養護施設で暮らすダウン症のザック(ザック・ゴッザァーゲン)は、施設内の老婆と食事中に施設を脱走しようとしますが捕まります。ザックは看護師のエレノア(ダコタ・ジョンソン)から怒られ、厳しく監視されることになります。
タイラー(シャイア・ラブーフ)はさえない漁師で、ダンカン(ジョン・ホークス)という男の物を盗んだとして、ボスから解雇されます。
ザックは大のプロレスファンで、ソルトウォーター・レッドネック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)なるプロレスラーのレスラー養成学校のコマーシャルをテレビで何回も見て、施設の老人カール(ブルース・ダーン)を呆れさせます。カールはザックが外の世界でそのレスラー養成学校の生徒になりたいのを見て、ザックの脱走を助けることにします。脱走したザックは海辺のボートに逃げ込みます。
タイラーはダンカンに見つかり暴行され、ボートで逃げますが、そのボートにはザックがいました。
養護施設ではエレノアは上司からザックの脱走を叱責され、ザックを探すことを命じられます。エレノアはザックはレスラー養成学校に行くのでは?と推測します。
ザ・ピーナッツバターファルコンのネタバレあらすじ:承・プロレス学校へ向かうザックと彼を探すエレノア
タイラーはボートにいたザックを不審に思います。ザックはタイラーがレスラー養成学校行きを助けてくれると思ったのか、彼の後を追いかけ名前を呼び続けます。しかし、タイラーはザックに嫌気がさし、彼から離れます。
その後タイラーは、ザックがある少年から、高い場所から海に飛び込めと脅されているのを見かけます。泳げないザックは海に落とされますが、タイラーは彼を救います。二人は行動をともにすることにし、最終的にタイラーはザックをレスラー養成学校に連れて行くことにします。
タイラーは買い物をしますが、金がなくピーナッツバターしか買えません。その後、その店にエレノアが訪れます。エレノアはタイラーにザックの写真を見せますが、タイラーは知らないと言います。タイラーはザックに泳ぎ方を教え、銃の撃ち方も教えます。
夜、野宿する二人、ザックは悪役レスラーになりたいとタイラーに話します。タイラーとザックが森で壊れたボートを見つけると、男に銃を向けられます。男は盲目ですが、二人に危険性がないと判断すると、二人を自らのキリスト教の集会に参加させ、ザックを洗礼します。
二人は男のもとから去りますが、タイラーは昔を思い出し泣きます。エレノアが遅れてその男を訪ねますが、彼は盲目のためザックの写真を見せてもわかりません。
ザ・ピーナッツバターファルコンのネタバレあらすじ:転・エレノアに見つかるザック
タイラーはザックのプロレスの練習を助けますが、ザックに「リングネームをつけろ」と言います。ザックはリングネームをファルコンにして、顔にピーナッツバターをつけ、「ピーナッツバター・ファルコン」と叫びます。
翌朝、エレノアが二人を見つけます。エレノアはタイラーに、ザックを誘拐したとして警察に通報すると言いますが、ザックはソルトウォーター・レッドネックに会うと言い、施設には帰らないと言います。
3人はソルトウォーター・レッドネックを探しに行きます。夜になると、ダンカンがタイラーを襲います。しかし、ザックはダンカンに銃を向けタイラーを救います。3人はソルトウォーター・レッドネックの居場所を見つけ、彼を訪ねます。タイラーが家のドアを開け、現れたのは本人ですが、本名のクリントと名乗り、すでに引退し、レスラー養成学校も10年前に閉じたと言います。
3人は去りますが、ザックは事情がわからず、ソルトウォーター・レッドネックを探し続けると言います。そこへ、ソルトウォーター・レッドネックが昔のプロレスのコスチュームで登場し、ザックを喜ばせます。
ザ・ピーナッツバターファルコンの結末:ザックの夢のリング
3人はソルトウォーター・レッドネックの自宅に向かいます。ソルトウォーター・レッドネックは、ザックにプロレスのトレーニングを開始し、ザックはソルトウォーター・レッドネックに、本当にリングで闘いたいと申し出ます。
ソルトウォーター・レッドネックは野外の小さな会場で、ザックの夢の実現のためプロレスのイベントを始めます。ソルトウォーター・レッドネックはザックに、相手を汚い言葉で罵れとアドバイスします。
タイラーはエレノアと車の中にいますが、タイラーはエレノアに手錠をはめ、ザックの夢のプロレスの試合を止めないようにします。
ピーナッツバター・ファルコンとコールされリングに向かうザックは、タイラーと観客の大きな声援で迎えられます。対戦相手のサム(ジェイク・ロバーツ)はザックより大きく、ザックを圧倒します。本気になるサムにソルトウォーター・レッドネックは、「ザックを勝たせるという事前の約束と違う」と驚きます。
エレノアは、ダンカンがタイラーへの仕返しに来るのを目撃し、手錠を外してリングに向かいます。
ザックはサムに反撃し、サムを持ち上げます。そしてダンカンがタイラーに襲いかかります。
(映画は病院のシーン)タイラーはダンカンの襲撃で入院したようです。ザックとエレノアは心配そうに待ちます。
数日後、エレノアとザックはフロリダに向かいます。車の後部座席には退院したタイラーがいます。3人はフロリダで新しい生活を始めるのでした。
以上、映画「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」のあらすじと結末でした。
何も派手なことはしていないのに見入ってしまう映画でした。養護施設で育つ子に対する育て方に一石を投じるようなメッセージ性の強い映画ということでおすすめできるものです。自分らしく生きる素晴らしさを感じ取れる感動的な映画です。