映画「プレシディオの男たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プレシディオの男たちの紹介：1988年アメリカ映画。アメリカ・サンフランシスコのプレシディオ軍事基地で女性憲兵殺人事件が発生、事件を追う元憲兵の刑事とかつての憲兵時代の上司だった憲兵隊長の確執と活躍を、刑事と憲兵隊長の娘との恋愛を交えて描いたサスペンス映画です。
監督：ピーター・ハイアムズ 出演者：ショーン・コネリー（アラン・コールドウェル）、マーク・ハーモン（ジェイ・オースティン）、メグ・ライアン（ドナ・コールドウェル）、ジャック・ウォーデン（ロス・マクルーア）、マーク・ブラム（アーサー・ピール）ほか
この解説記事には映画「プレシディオの男たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ・サンフランシスコのプレシディオ陸軍基地。ある日の夜、将校クラブに謎の二人組が侵入、基地内をパトロールしていた女性憲兵パティ・ジーン・リンチ（ジェニット・ゴールドスタイン）を射殺して逃走する事件が発生しました。犯人らは追ってきた警官を殺害、パトカーを爆破して行方をくらましました。サンフランシスコ市警とプレシディオ基地は合同で事件の捜査を開始、かつて憲兵隊員だったという過去を持つサンフランシスコ市警のジェイ・オースティン警部（マーク・ハーモン）が捜査を担当することになります。オースティンと被害者のパティは憲兵時代の同僚でした。オースティンは捜査の過程で、憲兵時代の上司だった憲兵隊長のアラン・コールドウェル中佐（ショーン・コネリー）と再会します。しかし、オースティンはコールドウェルのことを快く思っていませんでした。
オースティンは憲兵時代、パティを侮辱したポール・ローレンス大佐（ダナ・グラッドストーン）を殴って身柄を拘束したことがありましたが、コールドウェルはローレンスを解放したばかりか、理由を聞くこともなくオースティンを一方的に非難したため、オースティンは憲兵を辞めていたのです。案の定、捜査開始直後から二人の関係はギクシャクしたままでした。ところがオースティンは、コールドウェルの娘ドナ（メグ・ライアン）と知り合い、たちまち恋に落ちてしまいます。コールドウェルは二人の交際に猛反対、旧友のロス・マクルーア（ジャック・ウォーデン）に相談しますが、すっかりオースティンにぞっこんなドナもまた父に猛反発します。
やがてオースティンとコールドウェルは、パティを撃った銃がローレンスの銃であることを突き止め、チャイナタウンにいたローレンスを追い詰めますが、逃げたローレンスは車に轢かれて死んでしまいます。捜査は振り出しに戻ったかと思いきや、犯人が盗んだ車の持ち主である実業家アーサー・ピール（マーク・ブラム）がローレンスと繋がりがあったこと、そしてピールが元CIAという経歴を持っていることを知り、身辺調査に乗り出します。その結果、ピールとローレンス、そしてローレンスを轢き殺したスポーター（ジェームズ・ホックス・レイノルズ）という男はベトナム時代からの付き合いで、ピールの経営するミネラルウォーター会社を通じて、フィリピンから大量の宝石を密輸していたのです。パティは彼らの取り引きを見てしまったために消されたのです。
ピールらの密輸には何とマクルーアも関わっていました。アジアに展開する米軍に幅広く顔のきくマクルーアはピールらに利用されていたのであり、マクルーアはピールの企みを阻止しようと単身ピールの会社の工場へ向かいます。時を同じくして工場を見張っていたコールドウェルとオースティンは、ピール一味がマクルーアを殺そうとしているところへ駆け付けて激しい銃撃戦となり、ピールとその一味を射殺しますが、マクルーアはコールドウェルを庇って致命傷を受けてしまいます。事件解決後、マクルーアの遺体は軍人墓地に名誉の戦士として葬られ、コールドウェルは涙ながらに弔辞を読んで故人を送り出しました。そしてわだかまりが解けたオースティンとコールドウェルはドナと共に軍人墓地を静かに歩いていきました。
以上、映画「プレシディオの男たち」のあらすじと結末でした。
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