チャップリンからの贈りものの紹介:2014年フランス映画。刑務所を出所したばかりの男と、その親友で妻の治療費に困窮する男が金欲しさに引き起こしたチャップリンの遺体誘拐事件の顛末を、実話をヒントにコミカルに描いたヒューマンドラマ。
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ 出演:ブノワ・ポールヴールド(エディ)、ロシュディ・ゼム(オスマン)、キアラ・マストロヤンニ(ローサ)、ピーター・コヨーテ(ジョン・クルーカー)、セリ・グマシュ(サミラ)、ドロレス・チャップリン(チャップリンの娘)、ほか
映画「チャップリンからの贈りもの」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チャップリンからの贈りもの」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
チャップリンからの贈りものの予告編 動画
映画「チャップリンからの贈りもの」解説
この解説記事には映画「チャップリンからの贈りもの」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チャップリンからの贈りもののネタバレあらすじ:起
1977年スイス、刑務所から出所したエディを親友のオスマンが迎えに来ていた。オスマンはエディのために自宅の敷地内にトレーラーを用意していた。お調子者のエディに対してオスマンはまじめな働き者だったが生活は貧しく妻は病で入院中、幼い娘の教育資金にも事欠く状況だった。クリスマスの夜、エディがどこからか調達してきたテレビを見たオスマンは盗品ではないかと疑うが、そんな時テレビでチャップリン死亡のニュースが流れる。
チャップリンからの贈りもののネタバレあらすじ:承
連日報じられるチャップリンのニュースを見ていたエディはチャップリンの遺体を誘拐して身代金を手に入れることを思いつく。絶対に成功する、と持ちかけられたオスマンはあまりにバカげた計画に最初は取り合わなかったが、妻の治療に高額な医療費が必要になり、銀行にも融資を断られて、ついにはエディの計画にのる決心をする。そしてある晩、2人はチャップリンの棺を掘り出すことに成功、別の場所に埋めなおしてチャップリンの自宅や元秘書、警察に脅迫電話を掛けるが、同様の電話が何本もあったためにいたずら電話として取り合ってもらえない。業を煮やしたエディが再度電話をすると「本当なら棺の写真を送れ」と元秘書のクルーガーに要求される。
チャップリンからの贈りもののネタバレあらすじ:転
しかたなく2人は再び棺を掘り起こして写真を撮って送り、やっと本当の犯人だということがわかってもらえた。指定した身代金の受け渡し場所にオスマンが向かうと、偶然居合わせたほかの車に警察が群がり、張り込まれていたことを知る。オスマンは危うく捕まるところだったと怒り、エディを家から追い出す。行き場のないエディは町にやってきたサーカス団の団長ローサに出会い、彼女の頼みで道化としてサーカスに参加するようになる。しかしどうしても妻の治療費が工面できず追い詰められたオスマンはエディの元を訪れ、再び身代金要求計画の継続を頼む。そして改めて脅迫電話を掛け、受け渡し場所を指定しようと公衆電話にやって来たオスマンは張り込み中の警察官にあっさり捕まってしまう。警察の尋問に単独でやったことだと言い張っていたオスマンだったが、元軍人のクルーガーの脅されてエディの存在を告白してしまう。
チャップリンからの贈りものの結末
2人は逮捕され、裁判になった。検察側は重罪としてしたが、2人の境遇に故人だったら同じことをするだろうとチャップリンの遺族からは告訴されず、罪を免れることができ、そのうえオスマンはチャップリン家から妻の治療費も援助してもらったのだった。そしてオスマンは無事退院した妻と娘とともにチャップリンの墓を訪れてお礼をいい、治療費は一生かかっても返すと誓う。そして今日もサーカスで道化を演じるエディの後姿はチャップリンの「ライムライト」そのものだった。
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