ルーキーの紹介:1990年アメリカ映画。少年時代、弟を救えず事故死させてしまったデヴィット。大企業令息ながら彼は、そのトラウマを払拭するように一介の刑事となり車両窃盗課に志願、ベテラン刑事ニックとコンビを組む事になる。そのニックは、ある大物窃盗団を捜査中相棒を殺され、復讐のように彼等を追っていた。反目し合う新人警官とベテラン警官によるコンビがいつしか息を合わせて犯人を追い詰めていくバディームービー。
監督:クリント・イーストウッド 出演者:ニック(クリント・イーストウッド)、デヴィット(チャーリー・シーン)、ストロム(ラウル・ジュリア)、リースル(ソニア・ブラガ)、ユージン(トム・スケリット)、サラ(ララ・フリン・ボイル)、ガルシア(ペペ・セルナ)、ロコ(マルコ・ロドリゲス)
映画「ルーキー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルーキー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ルーキー」解説
この解説記事には映画「ルーキー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ルーキーのネタバレあらすじ:起
車両窃盗課を志望する若き警官デヴィットは面接を受けていました。しかし面接官達に何故か弟の事を聞かれ、彼は弟の死に直面した時を思い出します、弟は助けを求めますが、彼は足がすくみ動けません。そして弟が落ちる瞬間、彼は夢から覚めました。何台もの高級車が盗み出され、一台のトレーラーに積まれて行きます。刑事ニックは、相棒と共にそれを追跡します。車が全て積み込まれ、ストロムが率いる窃盗団が移動しようとすると、そこにニック達がやってきて彼等を止めます。ストロムはニックの相棒を射殺して逃走を図ります。ニックは相棒のバッチを手に取り、逃げるストロムを追います。ストロムは盗難車を使い足止めしますが、ニックに乗り込まれてしまいます。ストロムは荷台を切り離し、逃走をします。荷台は横転し、ニックは何とか軽症で済みました。回復したニックは出勤し、上司のガルシアに会い、犯人追跡の許可を願います。しかしガルシアは、事件は殺人課に移ったと受け入れません。ニックは、ガルシアのオフィスにデヴィットが居るのに気付き、追い出し話を進めようとしますが、ガルシアは新しい相棒だと紹介します。ニックはそれにも抗議しますが、こちらも受け入れられません。ニックは渋々受け入れます。同僚が新人歓迎の恒例のような悪戯張り紙をデヴィットの背中に張ります。それをはがし、ニックは彼を連れ捜査に出ます。向かった先は高級レストランでした。そこにはストロムが居て、ニックは彼に嫌がらせをして席に付きます。そこに二人にウェイターがやって来て、常連のデヴィットに挨拶して行きます。ニックは暫く居て席を立ち、相棒のバッチをストロムのテーブルに叩き付け、宣戦布告して去って行きました。
ルーキーのネタバレあらすじ:承
ニック達はストロムが隠れ蓑にしている工場を探ります。しかし空振りに終わり、彼は工場に置いてあった悪趣味な色のスポーツカーを見て、本当の犯罪とは名車をこの色に塗る事だとデヴィットに教え、帰って行きました。警備カメラで見ていたストロムの手下ロコは自分のセンスを馬鹿にされたと憤りますが、ストロムも悪趣味だと言います。ニックはデヴィットを連れ如何わしい酒場に入り、彼を置いて奥へ入って行きます。彼は情報屋を締め上げ、白い粉と引き換えに情報を引き出します。その頃デヴィットは所在無くビールを注文します。彼は金を払おうとしますが、財布とバッチがありません。見ると、ロコが掏り取って勝ち誇っていました。それを期に、客達がデヴィットに殴り掛かり、乱闘が始まります。その時ニックが発砲、周囲を威嚇して去ろうとします。そこに情報屋が出てきて粉が薬じゃないと怒鳴り散らしました。ニック達は廃車工場に来ていました。ニックはまたもデヴィットを放置し、一人でストロムの手下を痛め付け、無理矢理密告者に仕立てました。放置されたデヴィットは、工場の番犬に追い回され、拳銃で威嚇して大人しくさせていました。家に帰るニックはデヴィットを招きます。そこでニックがレースをしていた過去を知り、ガレージに揃っていたバイクのコレクションに驚きます。その内一台がエンジンが掛からないとニックは嘆いたので、デヴィットは簡単な調整でそれを直してみて感心されました。ニックはストロムの隠れ蓑の一つを捜索しそれが報道されます。それを見ていたストロムは激怒しました。デヴィットは母親の誕生日パーティーに恋人サラを伴い出席します。しかしその席に何故かニックが居ました。呼んだのは、報道で存在を知ったデヴィットの父親でした。彼はニックに内々で、息子の警護を依頼してきました。ニックはデヴィットに子守は他で雇えと吐き捨て、居た堪れなくなったデヴィットは腹を立て家を後にします。ニックの密告者がストロムの家に盗聴器を仕掛けます。しかしストロムは裏切りに気付かれており、翌日、廃車工場で彼の死体が見付かりニックに知らされます。ですが彼は、知らない男だとシラを切ります。ニック達はストロムの家を見張ります。受信機の調整に手間取る彼にデヴィットは、この違法捜査等、全てに文句を言います。ニックは、口を出すなと拳を振り下ろしますが、デヴィットはそれを止めて見せました。ニックは相棒の敵討ちをする為に何でもするという態度を取ると、デヴィットは受信機の調整を行いました。ストロムは、損害を補う為カジノを襲います。しかしその金庫室にはニック達が待ち構えていました。ニックはストロムを逮捕しようとします。その時、緊張するデヴィットはリースルは付入られ、気が逸れたニックはストロムに殴り倒され、リースルはデヴィットの銃を奪い背中を撃ちました。ストロムは、駆け付けて来た警察にニックを人質にして逃走、200万ドルを要求しました。
ルーキーのネタバレあらすじ:転
警察上層部は身代金を出さず、防弾チョッキで一命を拾ったデヴィットは休暇取得を命じられます。彼は家に帰り、自分の、過去そして現在の不甲斐なさに当り散らします。心配するサラを尻目に、彼は過去を清算すると言って出て行きました。デヴィットはニックのバイクで酒場を訪れます。そこで店主からロコの居場所を聞き出そうしますが無視されます。デヴィットは大暴れを始め、銃を抜き威嚇し、零れた酒に火をつけて店を燃やし始めました。彼は怯える店主に銃口を突き付けます。店主は情報屋の居場所しか知らず、それを聞いたデヴィットは前回の分のビール代を置いて去って行きました。デヴィットは情報屋が居る洗濯屋に入ります。しかし情報屋は死体になっていて、ロコが襲い掛かってきます。デヴィットは抵抗し、ロコは旗色悪いと見るや逃げ出して行きました。そのデヴィットの無茶がガルシアの耳入ります。彼は悪戯して唯一顔を知っている二人に連行を命じました。デヴィットは会社の父を訪ね、ニックの身代金を出すよう言い出します。父親は交換条件に退職しろと言いますがデヴィットは自分が選んだ仕事だと拒否しました。人質になってもニックのタフガイ振りは消えて居ませんでした。そんな彼にリースルは銃弾のペンダント見せつけます。それはストロムと片方が死んだらその銃弾で後を追うという約束の証でした。彼女はそれをニックに噛ませ、気に入ったと彼との情事をビデオに撮ります。デヴィットはサラに電話します。心配する彼女はガルシアが家に来ていると言って来ました。そこに悪戯刑事コンビがやってきてデヴィットを捕まえます。二人は警察署に居るガルシアの命令だと言ったのでサラの身に危険が及んで居る事を知り、デヴィットはコンビを振り切りバイクで家に急ぎます。その頃、サラは偽ガルシアであるロコに襲われていました。サラは抵抗します。そして危機一発の所をデヴィットが駆け付けて来ました。デヴィットはロコと格闘を演じます。しかし逆上したサラが、デヴィットが落した銃でロコを撃ち殺してしまいました。手掛かりが消えてしまったかと思いましたが、デヴィットは外を見ては本当の犯罪とは何かとサラに問います。その彼の目の前には、悪趣味な色のスポーツカーがありました。
ルーキーの結末
ストロム一味は脱出に移り、リースルはニックの始末を命じられます。しかし、ニックは抵抗しストロムと睨み合いになります。そこにデヴィットも駆け付け、ストロムは建物に仕掛けた爆弾を使用する事にしました。建物を出るストロムを見たニックは、爆弾があるのを知っていて慌てます。彼はデヴィットを目の前にあったスポーツカーに乗せ最上階から脱出、その直後建物は爆破され、車は隣のビルの屋上を踏み台に地面に着地します。無傷で済んだ二人ですがニックは一人で追うと言い出します。しかしデヴィットは、一緒に居ないと逮捕されると訴えます。ニックはその時は親父を頼れと言います。それに怒ったデヴィットは殴り付けますが、ニックはその拳を止めて見せました。デヴィットはそんな彼に金を出すよう父親に頼んだと激白します。警察の集まっている受け渡し現場にストロムの手下がやってきます。ガルシアとデヴィットの父親が持って来た現金が手渡され、手下はそのまま去ります。しかし、ニック達が立ち塞がります。二人は手下の車に乗り込み脅し、警察を撒かせました。手下は飛行場でストロムと合流しますが、ストロムに撃ち殺されます。金だけを回収しますが、そこに潜んでいたニック達が現れました。銃撃戦となり、ストロムとリースルは空港内に追い込まれます。二人は二手に別れ、ニックはストロムを、デヴィットがリースルを追います。デヴィットは、銃を乱射し逃げる彼女を追い詰め、今度は躊躇せず射殺しました。ストロムを追うニックは先に弾切れとなり形勢が逆転、銃撃を受けます。倒れたニックに止めを刺そうとするストロムですが、そこにデヴィットが現れ相打ちに倒れてしまいます。二人とも命には別状なく、ニックは近寄りストロムのペンダントを引き千切ります。彼は約束は守れと銃弾を抜き取り、ストロムを撃って相棒の仇をとりました。倒れるデヴィットの横にニックは倒れます。デヴィットはバイクを借りた時に、持ってきた葉巻を取り出しますが火が無く、ニックは疲れたようにいつもこうだとうなだれます。回復し、デヴィットは出勤します。そしてガルシアの部屋に入ると、そこには出世したニックが居ました。驚くデヴィットですが、今抱えている捜査の話をし始めます。するとそこに婦人警官が入って来たので、彼は追い出しますが、ニックが新しい相棒だと紹介します。渋々彼女を相棒とし、デヴィットは彼女を連れてオフィスを出ます。恒例の張り紙をいつものコンビが張りつけ、それを剥がしつつ一人前になった彼は捜査へ向かいました。
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