コンテンダーの紹介:2015年アメリカ映画。2010年に実際に起こったメキシコ湾原油流出事故を題材に、事故対策の英雄となったひとりの政治家が思わぬスキャンダルに巻き込まれて追い詰められていく姿を描いた政治サスペンス作品です。
監督:オースティン・スターク 出演者:ニコラス・ケイジ(コリン・プライス)、サラ・ポールソン(ケイト・ハーバー)、ピーター・フォンダ(レイン・プライス)、コニー・ニールセン(デボラ・プライス)、ウェンデル・ピアース(フランク・レジェンド)ほか
映画「コンテンダー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コンテンダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コンテンダーの予告編 動画
映画「コンテンダー」解説
この解説記事には映画「コンテンダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コンテンダーのネタバレあらすじ:起
2010年4月20日、メキシコ湾沖合にあるイギリス・BP社の海底油田掘削施設で爆発事故が発生、約490万バレルにも及ぶ大量の原油がメキシコ湾に流出、11名の作業員が行方不明になりました。流出範囲は260平方キロにも及ぶ史上最大級の環境事故はアメリカ南部ルイジアナの沿岸部にも及び、数多くの漁業関係者が職を失い、中にはホームレスに身を落とす者も続出しました。地元選出の下院議員コリン・プライス(ニコラス・ケイジ)は次の選挙も視野に入れて地元住民の救済のために立ち上がり、BP社に責任を取らせるとともに危険な石油採掘から次世代の環境にやさしい事業への転換を訴えました。コリンの行動は多くのマスコミに取り上げられ、事故対策の英雄として一躍脚光を浴びました。
コンテンダーのネタバレあらすじ:承
元ニューオーリンズ市長だった父レイン(ピーター・フォンダ)は黒人差別の時代において黒人に分け隔たりなく活躍の場を与え、コリンもまた父の意志を受け継いだ活動を展開して6割を占める黒人票を得てきました。今回の事故対策により将来的に念願の上院議員の座も夢ではないところまできたコリンでしたが、そんなある日、地元漁師の妻でチアリーディングのコーチを務める黒人の女性ルーシー(シエラ・ペイトン)との不倫が発覚、マスコミに大々的に報じられてしまいます。コリンは急遽記者会見を開き、真相を説明しようとしましたが、白人議員と黒人とのセックス・スキャンダルは大きな反響を呼び、下院内総務と全国委員会はコリンの辞任を強く要求してきました。
コンテンダーのネタバレあらすじ:転
父レインの力をもってしてもコリンの権威失墜は止められず、追い詰められたコリンはとうとう議員辞職を決意、妻デボラ(コニー・ニールセン)からも離婚を切り出されてしまいました。失意のコリンはすっかり酒に溺れるようになりましたが、それでも再起をかけてNPO法人を立ち上げ、事故で困窮する人々を救済する活動を続けていきました。未だに尾を引くスキャンダルの影響により、コリンの活動は世間から理解されませんでしたが、なぜか当事者であるBP社はコリンの活動を認め、救済基金に賠償金を払うことになりました。この頃からコリンはデボラとの離婚が成立しないまま、今度は仕事仲間の女性ケイト・ハーバー(サラ・ポールソン)との交際を始めました。
コンテンダーの結末
ある日、コリンの後を引き継いだ議員が不正な商取引に関与したとしてFBIに捕らえられました。返り咲きのチャンスを得たコリンは上院議員選出馬に向けて動き出しましたが、実は密かにデボラが地元の有力者に接触してコリンの復活を働きかけており、有力者たちはコリンに選挙資金を提供する代わりに自分たちのコマとして石油掘削推進派に転換させ、BP社と労働者を和解させて本格的に石油掘削事業を再開させようとしていました。BP社が賠償金を支払ったのもコリンを従わせるための布石だったのです。自らの理念と周囲の思惑との板挟みにあったコリンは、更に追い打ちをかけるように父レインの死去、ケイトとの破局、そして飲酒運転による追突事故と立て続けに不運に巻き込まれていきました。そして9ヶ月後、上院議員選の選挙運動の場には、すっかり意志を変えて石油掘削推進派に転じたコリンの姿がありました。
油田の事故の補償に奔走する下院議員が一躍有名人となっていきます。上院議員の座も夢では無いと思った矢先、地元漁師の妻と不倫をしてしまいます窮地に立たされます しかしこの議員の奥さんはしたたかです。彼を夫に選んだのは偉大な人になれる素質を持っている云々多少の浮気ぐらいじゃ驚きもしない。どこぞの歌舞伎役者の女房みたいな神対応 政治の影に女ありの感 低評価みたいですが私は楽しく鑑賞しました