靴に恋する人魚の紹介:2005年台湾映画。靴が大好きな女性・ドドは、笑顔が素敵な歯科医・ワンと出会い、結婚します。しかし、順風満帆に見えた生活も、不慮の事故でドドは足を失ってしまいます。ドドは再び歩き出すことができるのでしょうか。
監督:ロビン・リー 出演者:ビビアン・スー(ドド)、ダンカン・チョウ(スマイリー)、タン・ナ(魔女)、チュウ・ユェシン(ジャック社長)、ラン・ウェンピン(ビッグ・キャット)、ほか
映画「靴に恋する人魚」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「靴に恋する人魚」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「靴に恋する人魚」解説
この解説記事には映画「靴に恋する人魚」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
靴に恋する人魚のネタバレあらすじ:起
あるところにドドという可愛らしい少女がいました。ドドは生まれつき足が悪く、車椅子で生活しています。彼女の楽しみは、寝る前のお話の時間。特に「人魚姫」には強く心を動かされていました。ある時、ドドは病院で足の手術を受けました。術中の夢の中に魔女が出て来て言います、「幸せとは黒い羊と白い羊を手に入れること」と。目が覚めると、ドドはすっかり良くなった足を手に入れたのでした。両親から初めて「靴」をもらいます。月日は流れ、ドドは靴が大好きな美しい女性に成長しました。みんなと同じように歩けます。骨をまっすぐに矯正したので、足が長く綺麗に見えました。一人暮らしをしているドドは、お給料を好きに使って靴を買いました。勤め先・ジャック出版社では会計担当をしていますが、トイレ掃除もお茶くみも使いっ走りもなんでもやります。変わり者ののイラストレーター・ビッグ・キャットのイラストもドドがとりにいきます。彼女は決して人前に姿を現そうとしません。
靴に恋する人魚のネタバレあらすじ:承
ある日の日曜日、ドドが「靴磨き」という神聖な儀式を行っていると、突然歯の詰め物が取れてしまいました。翌日そのまま会社に出社し、いつものようにイラストをとりにいくと、痛みで呂律がまわっていない彼女をビッグ・キャットが心配して、歯医者までの地図をドアの隙間から寄越すのでした。彼女は素直に教えてもらった歯医者に向かいます。案外治療は長引き、ドドは歯医者に通うハメになってしまいました。途中、痛すぎて靴を飛ばしてしまうというハプニングもありながら、なんとか治療は終了しました。最後の治療を終えると、担当医・ワンはドドを食事に誘い、彼女もこれに応えます。二人は会うたびに仲良くなり、距離を縮めていきました。何十回目かの食事の席で、ワンはついにプロポーズをし、結婚することにしました。
靴に恋する人魚のネタバレあらすじ:転
二人は新居を建て、幸せに暮らしました。けれど、ワンはドドの靴好きに愛想をつかすこともありました。あまりにもドドが靴を買いすぎるので、足に踏み場が無くなったり、靴屋のウィンドウから延々と動けなくなったりするからです。靴以外の楽しみを見つけようと、ワンはドドをいろんな所に連れて行きました。ドドも努力して、これ以上靴を買わないように、靴屋のウィンドウをなるべく見ないようにして過ごしました。しかし、ある日突然悲劇は起こります。うっかりウインドウを目にしてしまった彼女は、靴に気を取られて、マンホールの穴に落ちてしまったのです。すぐに病院に運ばれましたが、ドドが目を覚ますと彼女の足はなくなってしまっていたのでした。
靴に恋する人魚の結末
また車椅子の上に戻ってしまったドド。もう靴を履けなくなってしまった彼女に以前の笑顔はなく、無口になり、ただ家でじっとしているだけの日々が続きました。ワンは決まった時刻にご飯を作り、出勤し、将来のことは考えないよう努めました。ある日、裸足の少女が家を訪ねてきます。ドドは少女に自分の靴を一足あげると、意を決してワンの職場まで行き、「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝えました。そして、自分の靴をすべて靴屋に引き取ってもらい、前に進む決意をしたのでした。ドドは妊娠していました。無事女の子が生まれると、ドドに負けないくらいの靴好きに成長しました。彼女は牡羊座の夫と、山羊座の娘を手に入れました。彼女は今の自分が幸せかどうかは分かりません。けれど、新しい物語の幕開けを確かに感じるのでした。
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