路上のソリストの紹介:2009年アメリカ映画。『ロサンゼルス・タイムズ』紙の記者スティーヴ・ロペスがホームレスの路上ミュウジシャン、ナサニエル・エアーズとの交流を記した連載コラムを映画化したヒューマンドラマです。ナサニエルの才能に惚れ込んだスティーヴは彼をホームレスから脱出させようとするのですが…。
監督:ジョー・ライト 出演者:ジェイミー・フォックス(ナサニエル・エアーズ)、ロバート・ダウニー・Jr(スティーヴ・ロペス)、キャサリン・キーナー(メアリー・ウェストン)、トム・ホランダー(グラハム・クレイドン)、リサ・ゲイ・ハミルトン(ジェニファー・エアーズ・ムーア)ほか
映画「路上のソリスト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「路上のソリスト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
路上のソリストの予告編 動画
映画「路上のソリスト」解説
この解説記事には映画「路上のソリスト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
路上のソリストのネタバレあらすじ:起
2005年.スティーヴ・ロペス(ロバート・ダウニー・Jr)はロサンゼルスの新聞社『ロサンゼルス・タイムズ』紙のジャーナリストとして、コラム「西の視点」の連載を手掛けていました。スティーヴは離婚したばかりの元妻メアリー・ウェストン(キャサリン・キーナー)の編集者としても働いていましたが、仕事への情熱を失いつつあったところでした。そんなある日、スティーヴはベートーベンの像が置かれた公園で美しいパイオリンの音色を聴き、音の出所を探ると、そこには弦が2本しかないバイオリンを弾いているホームレスの路上ミュージシャン、ナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)の姿がありました。ナサニエルの音楽に深く感動したスティーヴは彼をコラムで取り上げようと思いつき、早速ナサニエルの事について調べ始めました。
路上のソリストのネタバレあらすじ:承
ナサニエルはベートーベンをこよなく愛する心優しい青年で、名門ジュリアード音楽院に入学するほどの才能の持ち主であったにも関わらず2年で退学していたのです。スティーヴは、サナニエルがなぜホームレス暮らしをしているのか疑問に思い、彼の姉妹ジェニファー(リサ・ゲイ・ハミルトン)やフロ(ロレーヌ・トゥーサン)に取材してナサニエルの知られざる過去について話を聞きました。在学中に統合失調症を患ったナサニエル(ジャスティン・マーティン)は、ある雨の日に突然チェロだけを持って実家を飛び出してしまい、それから音信不通になったということでした。それからスティーヴは本格的にナサニエルを特集したコラムの連載を始め、しばらくしてそれは反響を呼ぶことになりました。
路上のソリストのネタバレあらすじ:転
スティーヴのコラムを呼んで共感した1人の読者から1本のチェロが贈られてきました。スティーヴはこれを機にナサニエルを立ち直らせようと決意、ナサニエルにアパートを紹介、知人の医師デビッド・カーター(ネイサン・エリス)や支援センターのサポートを得て音楽活動ができるよう環境を整えていきました。しかし、ナサニエルは、「俺は病気じゃない!路上で弾きたいんだ!」と頑なに拒んでしまいます。それでも、久しぶりにチェロを手にしたナサニエルの演奏に深く感銘を受けたスティーヴはロサンゼルス・フィルハーモニックの首席チェリスト、グラハム・クレイドン(トム・ホランダー)に協力を依頼、ナサニエルはグラハムの元でレッスンを受け、バッハの「チェロ無伴奏組曲」を練習していくうちにかつての音の感覚を取り戻していきました。
路上のソリストの結末
ナサニエルはコラムのおかげですっかりその名が広く知れ渡るようになり、遂にはリサイタルの開催が決定するまでになりました。しかしリサイタル当日、集まった観客を目の前にしたナサニエルは極度の緊張のあまり会場から逃げ出してしまい、スティーヴを拒絶して引きこもってしまいます。自分が良かれとしたことがかえってナサニエルの精神的負担となっていることを痛感したスティーヴはジェニファーとフロをロサンゼルスに招き、施設に入ったナサニエルの身元引受人になってもらいました。現在でもスティーヴとナサニエルの交流は続いており、時たま二人で演奏会に出かけるなど固い友情を育んでいます。スティーヴは重度の精神疾患を患う人の支援をしている非営利団体「LAMPコミュニティー」の会員になりました。
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