プリズン・エクスペリメントの紹介:2015年アメリカ映画。スタンフォード大学のジンバルドー博士が企画した刑務所生活の心理学的研究という、実際にあった研究を元に描かれた作品です。ごく普通の男子大学生たちが、環境によって性格や行動が変わっていく様子が映し出されています。
監督:カイル・パトリック・アルバレス 出演:ビリー・クラダップ(フィリップ・ジンバルドー)、エズラ・ミラー(ダニエル8612)、タイ・シェリダン(ピーター819)、ジョニー・サイモンズ(ジェフ1037)、オリビア・サールビー(クリスティーナ)、ほか
映画「プリズン・エクスペリメント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プリズン・エクスペリメント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プリズン・エクスペリメントの予告編 動画
映画「プリズン・エクスペリメント」解説
この解説記事には映画「プリズン・エクスペリメント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プリズンエクスペリメントのネタバレあらすじ:起
スタンフォード大学教授のジンバルドー博士は、刑務所生活の心理学的研究のため、男子大学生を募集します。刑務所生活が人に与える影響を調べるために、ジンバルドー博士はこの実験にお金と時間をかけてきました。
この実験において学生に支払われる日給は15ドルです。面接で精神的に安定している20人を選び、さらにそこから看守役と囚人役をコインの表裏で決めます。学校を光が入らない刑務所のように改造し、時間もわからない環境にしました。この実験による暴力行為は厳禁です。
実験1日目。
囚人役は布のワンピースと女性用ストッキングでできた帽子を被らされ、番号で呼ばれます。食事は貧相なものしか与えられません。看守役が調子にのっていると、「囚人役の方がきついのに同じ給料だなんて納得できない。」とダニエル8612は不満をもらします。看守役は囚人役にさまざまな嫌がらせを行います。それでも囚人役は従うしかありませんでした。
囚人役は従うしかない存在とわかったら、看守役はますます調子に乗り始めます。そして、1日目にして看守役によるダニエル8612に対する暴力行為が起きました。それをきっかけに、ダニエル8612は囚人役が団結すれば看守を攻撃できると、反撃作戦に出ようとします。
プリズンエクスペリメントのネタバレあらすじ:承
実験2日目。
朝、めがねを返してほしいと訴える囚人。怒った看守役は無理やりその囚人役を部屋に入れます。しかしジンバルドー博士は止めることなく様子を見ます。すると、好き勝手やる看守役に囚人役は反抗心を見せ、何も従わなくなりました。そして看守役はジンバルドー博士に説教されます。「看守は刑務所の秩序を守るのが仕事だ!」そして、ジンバルドー博士から囚人たちの絆を断ち切れというアドバイスを受けます。
早速、看守役は集まってマットレスを回収する嫌がらせを行いました。反抗する囚人役6人に対して、3人は大人しくマットレスを差し出します。そのご褒美に看守役は栄養たっぷりの食事を3人に与えて、ほかの6人に見せびらかしました。
その夜、ダニエル8612は鍵をこじ開け、もう一人の囚人役と脱獄をしますが捕まってしまいます。ダニエル8612は今すぐこの実験から抜け出したいと、ジンバルドー博士に話すも叶いませんでした。ダニエル8612はこれは実験ではなく現実だと思い込み、さらに暴れ始めます。
そして結局、ジンバルドー博士がいない間に他のスタッフがダニエル8612を帰らせてしまいます。自分の実験をぶち壊されたと考え、ジンバルドー博士は怒ります。
プリズンエクスペリメントのネタバレあらすじ:転
実験3日目は面会日です。それぞれの囚人役の家族や友人などがやってきます。息子の精神状態を心配する両親もいましたが、変わらずに実験は実行されます。
実験4日目。
ダニエル8612が助けに戻ってくると信じていましたが戻ってきません。他の囚人役も精神的に参ってきました。ピーター819はまさにギリギリの状況でした。ピーター819もまた、自分が本当に囚人になってしまったのではないかと思い込んでいました。そして、ピーター819はジンバルドー博士の判断で帰ることになりました。
プリズンエクスペリメントの結末
実験5日目。
ダニエル8612の代わりに新しく416がやってきます。そんな中、ジェフ1037が仮釈放を求めます。そこで、現実世界で囚人経験のあるジェシーは、自分がやられたように仮釈放を阻止するためにジェフ1037を質問攻めにします。そうやって、ジェシーは嫌がらせされていた看守のような素振りをします。
ジェシーは自分の憎んでいる人間になりきっている自分が嫌になってきます。なおかつ、それを楽しんでいる自分にジェシーは気づいてしまいました。そして、この実験から抜けたいと言いだすジェシー。ジンバルドー博士はそれを止めます。ジェシーは残る代わりにジェフ1037の仮釈放を認めるように要求します。それをジンバルドー博士は承諾します。
そんなことがあった後、ジンバルドー博士の彼女にこの実験を今すぐやめるべきだと責められます。しかしジンバルドー博士は断わり、理解を示すように頼みます。その要求を彼女は受け入れることができませんでした。
実験6日目。
看守役は囚人役に対してどんどんひどい対応になっていきます。この実験に心から協力してくれる人も減ってしまったあげく、その看守役のいきすぎた行動にジンバルドー博士は見るに耐えなくなってしまいました。そして、ジンバルドー博士はこの実験を中止する決意をします。
当初2週間を予定していましたが、わずか6日でこの実験は終了しました。看守役をした人たちは、自分がこうなってしまって胸が痛いと後日証言するのでした。
以上、映画「プリズン・エクスペリメント」のあらすじと結末でした。
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