トールマンの紹介:2012年アメリカ,カナダ,フランス映画。鉱山が閉鎖された街コールド・ロック。仕事もお金もなくなった人々はただ静かに過ごしていた。しかしそんな街でいつからか子供の行方不明が急増、その数十数人にも及んだ。音もなくいなくなってしまうその事件にいつからか街ではある噂が囁かれ始める。トールマン、子供をさらいどこかへ連れ去ってしまうという古くから伝わる伝承だった。はたしてそれは本当に存在するのか。
監督:パスカル・ロジェ 出演:ジュリア(ジェシカ・ビール) ジェニー(ジョデル・フェルランド) ドッド(スティーヴン・マクハティ) デヴィッド(ジェイコブ・デイヴィーズ) トレイシー(サマンサ・フェリス) ジョンソン夫人(コリーン・ウィーラー)
映画「トールマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トールマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トールマン」解説
この解説記事には映画「トールマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トールマンのネタバレあらすじ:赤ん坊
街で診療所を営むジュリアの元に友人トレイシーがやってくる。慌てた様子のトレイシーの側でうめき声を上げる彼女の娘。突然様子がおかしくなりジュリアの元へとやって来たのだと言う。彼女は妊娠していた。ジュリアのいる診療所に出産のための設備は無かった。しかしジュリアはそこでの出産に立ち会い一人の男の子が誕生した。鉱山が閉鎖され活気の無くなっていたこの街、コールド・ロックに新たな命が誕生した。しかしこの静かな街ではある事件が起こっていた。
トールマンのネタバレあらすじ:伝承
いつからか街の子供の行方不明事件が相次いでいた。その数十数人。街ではそれが”トールマン”と呼ばれる古くから伝わる謎の存在のせいではないかと囁かれていた。ジュリアはその夜自宅へと戻り息子のデヴィッドと楽しい夜を過ごした。ソファでうたた寝をしていたジュリアは物音で目を覚ます。すると玄関先でデヴィッドを担いだ頭からフードをすっぽり被った人物と出くわした。慌ててその人物の後を追うジュリア。しかし奴はトラックに乗り込み走り出してしまう。
トールマンのネタバレあらすじ:行方
なんとかトラックに飛び乗り運転中の奴とまみえるもトラックは横転しデヴィッドは連れ去れてしまう。倒れたトラックから這い出したジュリアは傷ついた身体を無理やり起こし後を追いはじめた。事件の捜査で車を走らせていた刑事ドッドは道の真ん中で倒れる人物を発見する。それは力尽きたジュリアだった。彼女を街のダイナーまで連れて行ったドッド。しかしジュリアは傷ついた身体ですぐに行方をくらませた。そしてジュリアが辿り着いたのはある廃墟。そこでデヴィッドの姿を発見する。
トールマンのネタバレあらすじ:母親
デヴィッドを見つけたジュリアはすぐに彼の元へと歩み寄る。しかしそこで脳天に強烈な一撃を浴びその場に倒れこんでしまう。その様子を見守るデヴィッドはその人物の元へと走り寄り叫んだ。「ママ」。デヴィッドを連れ去ったのは彼の本当の母親だった。そしてこの街からたくさんの子供を誘拐していた人物こそジュリアだった。彼女はいつからか街の人間に目をつけられていたのだ。警察に身柄を拘束されたジュリア、しかし事件の真相を詳しく語ることはなかった。
トールマンの結末:行き場
ジュリアが逮捕された頃、街ではまた一人の少女が行方不明になった。トレイシーの娘ジェニー。彼女はジュリアの正体に気付いていた。そして自身の人生に絶望し自らジュリアに頼み込んだ。それから数か月後、ジェニーは故郷を離れある裕福な家で暮らしていた。名前を変え勉強に精を出し以前よりもいい人生を送ろうとしていた。それがジュリアの考えた子供を救う方法だった。
謎の集団が、貧しい村の子供たちの将来を守りたいという気持ちで誘拐してしまい、他国の富裕層家庭へと養子に出してしまうというとても不思議なストーリです。なぜ、誘拐するのかもよくわかりません。親の気持ちを考えたらとても理解に苦しみます。このご時世でもこのような事が起きているのでしょうか。一度見ただけでは、映画の本質がわからなかっのですが、何度も見ているうちに「子供たちがそれを望んでいるのかも」、と思ってしまう内容でした。とても考えさせられる映画です。