博士と彼女のセオリーの紹介:2014年イギリス映画。余命二年を宣告された天才研究者スティーヴンとスティーヴンを愛したジェーンのつらくも深い愛情の感動の作品です。闘病生活を送るスティーヴンを理解し愛しながらもジョナサンを愛してしまい苦悩の中でのスティーヴンとの別れを実話を基に繊細に描かれています。
監督:ジェームズ・マーシュ 出演:エディ・レッドメイン(スティーヴン・ホーキング)、フェリシティ・ジョーンズ(ジェーン・ホーキング)、チャーリー・コックス(ジョナサン・ヘリヤー・ジョーンズ)、エミリー・ワトソン(ベリル・ワイルド)、サイモン・マクバーニー(フランク・ホーキング)、デヴィッド・シューリス(デニス・シアマ)、ほか
映画「博士と彼女のセオリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「博士と彼女のセオリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
博士と彼女のセオリーの予告編 動画
映画「博士と彼女のセオリー」解説
この解説記事には映画「博士と彼女のセオリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
博士と彼女のセオリーのネタバレあらすじ:起
ケンブリッチの町の中を自転車で颯爽と駆け抜けるとスティーヴンとブライアンはパーティ会場にやって来ます。そこへやってきたのはジェーンとダイアナ、ダイアナとはぐれたジェーンにスティーヴンが声をかけます。スティーヴンは宇宙論研究、ジェーンは言語学を学ぶ大学生で帰り際にジェーンは電話番号を残します。スティーヴンは教授からロンドンへ優秀な院生と共に数学者の講演を聞きに行くので一緒にと誘われます。
博士と彼女のセオリーのネタバレあらすじ:承
スティーヴンはジェーンを舞踏会へ誘います。最初はダンスは踊れないと言っていたスティーヴンでしたがスティーヴンの専門的な話にも耳を傾け心地の良い返事を返すジェーンに思わずダンスをして二人はキスをします。ロンドンへ数学者の講演を聞きに行ったスティーヴンは何かを閃き走り出したその時転んでしまいます。病院で検査を受けたスティーヴンは“運動ニューロン疾患”と診断され、脳からの命令が筋肉に伝わらなくなり、やがては随意運動を制御する能力が失われる病気だと聞きます。更に余命は二年ほどだと医者に言われます。部屋を訪ねてきたブライアンに病名を告げると「出て行ってくれ」とブライアンを帰しジェーンの電話にも出ませんでした。ブライアンに事情を聞いたジェーンがスティーヴンを尋ねます。共にクロッケーをしますが既にスティーヴンの身体には既に異変が起こっていました。部屋に戻り帰ってくれと言うスティーヴン、余命2年だと聞かされてもジェーンはスティーヴンの側を離れようとしません。その後二人は結婚式を挙げ夫婦となり共に病魔と戦います。そして子供ロバートを授かり彼は妻に助けられながらも博士号を取得します。そして第二子ルーシーも生まれ子育てに追われる中スティーヴンは研究を重ねその成果を発表し、それは“ホーキング放射”と名づけられ書籍の販売にまで至ります。
博士と彼女のセオリーのネタバレあらすじ:転
一方ではスティーヴンの身体は歩く事もできなくなり車椅子での生活になります。ジェーンも又介護の負担が増え心身ともに限界を感じスティーヴンに「ロバートは子供時代を楽しめない」「私の力では無理よ」と言います。ジェーンは母親の勧めで教会の聖歌隊に入り、そしてロバートもジョナサンからピアノを共に習うようになります。ジョナサンを食事に招きます。ジョナサンは帰り際に「僕には子供も特に用事もないですし、むしろもしお手伝いできるなら目的ができて寂しい思いをしなくて済みます」と言ってくれます。スティーヴンも彼を受け入れます。ジョナサンはスティーヴンと家族を支え笑顔で家族の輪に入っていきました。そして第三子ティモシーを授かります。所がスティーヴンの父親はその姿を見て介護士を雇う様にスティーヴンに薦めます。スティーヴンは「介護士を雇う余裕はない」と言います。ジェーンもスティーヴンの母親から子供はスティーヴンの子供かジョナサンなのかと疑われます。その話を聞いたジョナサンはその場を立ち去ろうとしますがジェーンが止めます。するとジョナサンが「他にも理由がある」「シェーン・・・あなたが好きだ」ジェーンは「私もあなたが好きよ」去っていくジョナサンの姿を何度も振り返り見つめるジェーンでした。スティーヴンはジョナサンを尋ね二人で酒を飲みます。
博士と彼女のセオリーの結末
オペラを鑑賞するためボルドーに行くため、スティーヴンの勧めで飛行機の苦手なジェーンは車でジョナサンと子供二人を連れ、途中でキャンプをしながら行く事になります。
ジェーンはキャンプの夜ジョナサンのテントを訪ねます。生徒達とオペラ鑑賞中スティーヴンの体調が悪くなり昏睡状態に陥ります。病院に駆けつけたジェーンに医者は肺炎で人工呼吸器を取り外すと喉を切開して二度と声は出せなくなります言われます。ジェーンは命の危険を承知で彼をケンブリッチへ戻します。命は助かったスティーヴンでしたが声を失い笑顔も無くします。そして介護人としてエレインがやって来ます。声を出す最新の機械によりスティーヴンは本を書くことになります。エレインの介護もあり、少しずつ笑顔を取り戻したスティーヴンはジェーンに『一緒に米国へ行ってくれとエレインに頼んだ』『僕の面倒を見てくれる』と言います。『すべてうまくいくよ』と言うスティーヴンにジェーンは「あなたを愛したわ」「最善をつくしたのよ」と言い二人で涙します。
ジェーンは教会にジョナサンを尋ねます。ジェーンを見るもジョナサンはその場を離れジェーンは帰ろうとしますが背後から聞こえるピアノの音に導かれ、ジョナサンの元へ走ります。スティーヴンから手紙が届きます。名誉勲位受賞のためジェーンは婦人として女王陛下に会います。スティーヴンは『見ろよ我々が作り上げたものを』そこには日差しの降り注ぐ中、宮殿の庭で戯れる二人の愛の証がありました。
かの有名な車いすの科学者、ホーキンス博士の自伝的映画とあって興味津々でした。
興味深いのは後半、ホーキンスがヘルパーと家を出ていくシーンです。
もちろん、気持ちの通じ合う彼女を愛してしまったのかもしれませんが、もしかして元妻の
気持ちを考えてあえて出ていったのでは?と思わせます
原作が妻側が書いたものだそうで、ホーキンスの本心はまた違っていたのかもしれませんね